|
1. サブウェイ123 激突
《ネタバレ》 妙にのほほんとした登場人物や現金輸送車のクラッシュなど、オリジナル版をうまく踏襲しながらも絶妙に換骨奪胎してみせるあたり、面白い仕上がりのリメイクとなった。デンゼルとトラボルタのやり取りは頭脳戦というほど緊迫感のあるものではないが、いつものキリッとした役柄とは違う平凡な出で立ちのデンゼルと、汚らしく罵るトラボルタのキャラクター性で押し切った感がある。浮気疑惑の渦中にある市長という役柄のジェームズ・ガンドルフィーニがまたいい味を出している。サスペンスアクションを期待する向きには不評な本作だが、『ドミノ』でも見せたキャラクター映画としては実に面白く、上映時間もちょうど良い。スコット監督特有の映像加工も本作にはむしろ合っていたように思う。[DVD(吹替)] 6点(2010-03-22 00:25:15)
2. ザ・バンク -堕ちた巨像-
クライブ・オーウェンには、未だに『クローサー』のエロ医者のイメージが離れられず、シリアスな作品に出ていると、「ま~た真面目くさった顔して、エロいことしか考えてないんだから」などと思えてしまう。勿論本作は徹頭徹尾真面目な役なのだが、せっかくの激しいアクションシーン(グッゲンハイム美術館での戦いは凄い。いきなりジョン・ウーイズムになる)でも、『シューテム・アップ』のありえね~銃撃戦を思い出しちゃったりして。でもこの人が出ているからついつい観てしまうんだよね。[DVD(吹替)] 6点(2009-10-09 19:28:38)
3. ザ・コミットメンツ
《ネタバレ》 てんでバラバラな連中がソウルバンドを始め、レコード会社との契約を結べそうになったところで喧嘩別れをしてしまう。それでも彼らの心にはソウルが残っていた。単なるハッピーエンドではない、このほろ苦い終わり方が印象的。楽屋では喧嘩ばかりしているのに、アンコールがかかれば何食わぬ顔でステージに戻っていき、ソウルフルな演奏をするところがナイス。サントラ最高!大好きな映画です。ちなみに、「ザ・コミットメンツ」解散後、ストリートに戻ったアウトスパンは、15年後、『Once/ダブリンの街角で』で素敵な出会いを果たします。[DVD(字幕)] 9点(2008-11-18 09:57:33)
|