みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ジャッカルの日 《ネタバレ》 今は閉館してしまったテアトル東京で鑑賞しました。当時としてはめずらしく全席指定の映画館で、本作はヒットしたので3ヶ月のロングラン興業となりました。映画チラシが通常の二倍の大きさもあり、珍しかったですね。映画を見終えた後の、しびれるような感動を今も忘れることができません。語り口調は淡々としているのですが、本当にわくわくどきどきと面白かったです。その後、二番館、名画座、テレビ、ビデオ、DVDと、機会あるたびに繰り返し見ました。暗殺をテーマとしたサスペンス映画の白眉です。原作はフォーサイスの名を世に知らしめた名作中の名作です。原作の良さを損なうことなく見応えある作品となったのは、ジンネマン監督の手腕によるところが大きいでしょう。アカデミー賞の編集賞にノミネートされましたが、受賞は惜しくもなりませんでした。73年度のキネマ旬報の外国映画部門4位で、後年、サスペンス映画部門のオールタイムランキングでも同誌で4位に選ばれました。実写フィルムを巧みに織り交ぜた緊張感みなぎるクライマックスには、何度見ても胸の高鳴りを抑えることができません。 追記;新・午前十時の映画祭で映画館上映されていることを知り、40年ぶりに映画館で鑑賞しました。今見ても色あせない素晴らしい作品です。時計のシーンが数多く挿入されていて、緊迫感を盛り上げていることに気づきます。また、インターネットも携帯電話もない時代で、情報は手紙、用紙の手渡し、電話はダイヤル黒電話ですが、説得力を持って丹念に描かれていています。当時の風景をみごとにスケッチしている映像も見応えあります。計画が発覚したあと、ジャッカルは引き返すこともできたのですが、アルファロメオを駆ってパリへ向かう道を選んだのでした。 [映画館(字幕)] 10点(2006-12-25 21:56:48)《改行有》 2. シャイニング(1980) リアルタイムに映画館で鑑賞しました。オープニングの映像美に期待を膨らませつつも、次第に「?」となっていきました。怖くない。意味がよく分からない。結末が分からない。全体に地味な印象で、残念ながら私の感動度は「博士」「2001」「オレンジ」には及びませんでした。それにしてもジャック・ニコルソンほど狂気の似合う役者はいませんね。[映画館(字幕)] 7点(2010-02-23 00:57:28) 3. 死にゆく者への祈り レビューが少なく残念なのですが、いい作品だと思います。面白い原作を小品にうまくまとめた脚本が良いですね。原作を読んでいてもがっかりすることはないですし、未読でもすんなり楽しめると思います。ミッキー・ロークが熱演しています。「ロジャー・ラビット」で弾けていたボブ・ホスキンスですが、本作では抑えた渋い演技を見せてくれます。戦いに疑問を感じた戦士はいったいどこに辿り着けばよいのでしょうか。最後はちょっとせつないものがありました。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-13 00:20:40) 4. ジャガーノート 《ネタバレ》 長い間見逃していた本作をやっと鑑賞できました。見て良かったと思いますし、結構面白かったですが、あっさりしていますね。不満な点が多々あるのですが、それはよしのぶさんが上手にレビューされています。群像劇として見ると、個々のエピソードが生かされていないし、伏線が回収されていないのが致命的ですね。豪華客船の撮影は素晴らしいですし、荒れる海での降下作戦など随所に見せ場がありますが、たたみかけるようなテンポに欠けます。もっともっとよく作ることができたであろうに、惜しいものです。役者の顔ぶれはなかなかのものがあります。ジャガーノートの意味をウィキペディアで知らべ、びっくり。ジャガーは動物ではありませんでした。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 00:18:37) 5. ジャッカル 名作「ジャッカルの日」のリメイクと称されていますが、実際は暗殺者のコードネームを借りただけの別作品ですね。かなりの期待を抱いて観賞したので、私の腰砕け加減は相当なものでした。物語はかなり破綻しています。しかし、頭を切り換えてアクション娯楽作品と割り切れば十分に楽しめる内容ではあります。「スペース・バンパイア」で好演していたマチルダ・メイの登場にはびっくりしました。 ブルース・ウィリスのビッグ・ネームのおかげで「ジャッカルの日」が再び注目されたので、オリジナルファンとしてはうれしい限りでした。[映画館(字幕)] 6点(2007-01-01 12:45:34) 6. 人類SOS! 《ネタバレ》 原作はSF小説の名作「トリフィドの日」です。今、読み返すと古くささを感じるところがありますが、その世界観が素晴らしく、いろいろなSF作品に影響を与えたと思います。さて映画ですが、とても昔に見た記憶なのですが、これがとんでもない珍作なのです。殺人植物トリフィドの造形がチャチなのは時代的に致し方ないとして、原作の良さを脚本が見事にぶちこわしている見本のような作品です。原作のファンは間違っても期待して見てはいけません。そもそもこの邦題では、トリフィドの物語とは分からないでしょう。トリフィドを中心に巡る二つのエピソードがどう収斂するのかと思いきや、全くかみ合わずに終了。その腰砕け加減は怒髪天をつく思いです。イギリスではテレビドラマ化されていたりして、人気のある物語なので、ハリウッドが最新技術を駆使してリメイクすれば、と思う次第です。[地上波(吹替)] 0点(2007-09-23 08:26:56)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS