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1. ソフィーの選択
《ネタバレ》 「選択」というより「宿命」がテーマかなと。ヒロインは実は何も選んでいません。常に誰かに翻弄され、強引に誘導されてているだけ。いわゆる「魔術師の選択」の物語というか。人生なんてそんなもの、という達観の上で「選択(Choice)」というタイトルをつけたとすれば、ずいぶん皮肉が効いている気がします。
で、ホロコーストが中心に描かれるのかと思っていたら、そちらは断片だけ。大半は戦後の話でした。収容所長とのくだりとか、その娘とのくだりとか、そしてクライマックスであろうドイツ人将校によるあまりに理不尽な要求のあたりとか、もう少し前後も含めてじっくり見たかったかなと。それぞれの登場人物の心理状態がよくわからないし。この経験があって、戦後のある意味でマゾヒスティックな生活で贖罪していくのでしょうが、その関連の描き方もちょっと薄いように思います。
結局、10歳以上も年下の童貞君を選択できるわけもなく、宿命的に落ち着くところに落ち着いたということで。ただもう少しいろいろ説明してほしかったかなと。
なお個人的にピーター・マクニコルといえば「アリーmy Love」のイメージが圧倒的に強かったのですが、その前にこんなシリアスな役もやってたんですね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-27 02:20:35)《改行有》
2. それでも夜は明ける
《ネタバレ》 いろいろ賞を取ったらしいので期待しましたが、それほどの作品か? というのが正直な感想です。大昔に見たテレビドラマ「ルーツ」や、ひと昔前に見た「アミスタッド」のほうがよほど印象に残っています。
とにかく理不尽で悲惨なシーンを積み重ねて積み重ねて積み重ねて、最後に自分だけ脱出できて、それでおしまい。原作がどんな書き方なのかは知りませんが、要するにドラマ性が足りない気がします。だから見る側もだんだん免疫がついてきて、飽きてきます。
いろいろ賞を取ったのも、こういう〝差別もの〟に賞をあげないと「お前は差別を助長するのか」「現実から目を逸らすな」みたいな、それこそ理不尽な批判に晒されるおそれがあったからじゃないかと。あくまでも推測ですが、彼の国もストレスフルですね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-12 02:31:59)《改行有》
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