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コメント数 823
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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  007/サンダーボール作戦 《ネタバレ》 制作費だけはどんどんと膨れ上がり、派手な仕掛けがさらに目立つようになってきたが、肝心のストーリーがイマイチになり始めた作品。 しかし、終盤の水中戦のアイディアは素晴らしいと思う。この難しい撮影をスリリングに描こうとした努力は認めたい。しかし、やや冗長な場面が散見される上に、水中で殴りあうのには無理があるし、ナイフで切りあうのは地味すぎる。もっとコンパクトにまとめれば、本作の評価はさらに高まっただろう。 本作の問題は、ラルゴを始め悪役や作戦に魅力を欠いている点にあるのではないか。ヴァーガスは特に存在感が薄い。オッドジョブやグラントとは全く存在感が異なる存在だ。この二者と相対するのは、本作ではヴァーガスではなく、フィオナではないかとも考えられる。彼女は、ドミノの兄のダーバル少佐を誘惑し殺害に関与し、任務失敗の危機を導いたリッペ伯爵をバイクでのロケット砲で殺害し、ボンドの仲間のポーラを誘拐し自殺に追い込んだ張本人である。「ゴールドフィンガー」のプッシーとは異なり、ボンドと寝ても、決して寝返ることなく、逆にボンドを嵌めるという悪女という設定である。しかし、彼女の悪行は本作では、なぜかあまり目立たない。味方に撃たれるという退場のさせ方もやや地味であり、もったいなかったが、問題はキャスティングではないか。ルチアナ・パルッツィは、悪女というタイプではなく、どちらかといえば、ドミノを演じた方がよかったようなキュートなタイプである。もっと悪女タイプをキャスティングすれば、本作のイメージもガラッと変わっただろう。似た女性が多すぎるという批判も回避できた。 ちょっと気になったのは、ドミノの取り扱いだ。ボンドがドミノに対して近づいた理由と兄の死を告げる大事な場面がある。ラルゴを裏切るように仕向け、核兵器の在り処を探るように命じるものであるが、即座にラルゴにとっ捕まり、結局最後まで登場しない。前作の「ゴールドフィンガー」にも姉を組織に殺され復讐に燃える妹が組織に瞬殺されるという展開があり、非現実世界の中での現実性があると誉めたのだが、今回はストーリーの肝である部分のために、もう少し活躍の場を与えてやった方がよかったのではないか。ラストでラルゴにとどめを刺すという役割をドミノが担うものの、無理やり感が拭えない。核兵器を1機積んだまま、船は爆発してしまっているのもいかがなものか。[DVD(字幕)] 4点(2006-10-24 00:25:17)《改行有》

22.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 演技・演出・特撮、現代の映画に比較するとすべて稚拙に感じるが、60年代という時代を考えれば、仕方ないかもしれない。やや稚拙さは残るが、初期のボンド作品の中では一番よかったかもしれない。脚本はかなり練られており、約2時間ダレルこともなく、高いテンションを維持し続けているのは評価できる。 今回のボンドは他のレビュワーが指摘されているとおり、何も役に立っていないように感じる。だが、そこが逆によいのではないか。ボンドといっても不死身の人間でもなく、生身のただの諜報部員である姿が描かれている。「グランドスラム計画を知っているぞ」「俺を殺しても008が派遣されるぞ」といった苦し紛れの脅しをかけ、起死回生の発信機付きのメモも結局役に立たない。おまけに、捜査が上手くいっているかのように、逆にゴールドフィンガーに利用される始末である。 ボンドが超人的な大活躍をして孤軍奮闘して組織と対決し破滅に追い込むという非現実的なストーリーではなく、寝返ったプッシーの通報により、軍が制圧し、核爆弾もボンドではなく別の者が止めるという「人間ボンド」が描かれている点が面白いのではないか。 ボンドが役に立ったことは、プッシーを寝返らせることである。レズビアンであるプッシーを寝返らせることができる者といえば、ボンドにしかできないことだ。スーパーマンではないボンドが、ボンドの唯一の魅力を使って、自己の役割を担い、他者が事件を鎮圧するという流れは、非現実的な世界において、とても現実的なストーリーである。 また、姉を殺され復讐に燃える善良な女性を登場させてすぐに退場させるというのも、シリーズでは珍しいが、現実的な話と思われる。 そして、作成上の工夫もされていると思う。冒頭のメキシコでの感電は、ラストのオッドジョブ戦に繋げられており、飛行機内でのプッシーとの会話は、ラストでゴールドフィンガーのオチに利用されている。 やや残念だったのが、前二作に比べて国際色が薄まったところだ。メキシコ→マイアミ→イギリス→ゴルフ場→スイス→ケンタッキーという行程を進んだが、メインの舞台がアメリカのため視覚的な印象は薄かった。スイスでの見せ場をもう少し工夫すべきだったかもしれない。人種としては、ゲルトフレーべはドイツ人、ハロルド坂田は日系、アジア系の職員、中国の核研究家という相変わらずの布陣を敷いており、努力はしていると感じられる。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-22 22:08:32)《改行有》

23.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 ボンドシリーズで最高傑作という評判の本作。確かに、「イギリスVSロシア・ブルガリアVSスペクター」という三つ巴の構図が映画を面白くしており、さらにスペクターの謎に充ちた悪役陣にも魅力を感じる。 また、味方に成り済ましたグラントによる最大の危機をQから受け取ったアイテムを使って脱し、激しい肉弾戦を繰り広げて、潜り抜けるオリエント急行でのやり取りや、「北北西」並みのヘリコプターの襲撃、大爆薬を用いたボートでの逃走劇など、どれも見応えはあるが、「傑作」と感じるほどの深みはなかった気がする。ヒッチコックのような高尚なサスペンス作品にはなれなかったと思う。点数は同じ6点の評価だけれども、第一作の「ドクターノウ」の方が若干良かったような気がした。 しかし、前作同様に国際色豊かな作品に仕上がっている。トルコのイスタンブールを舞台に、モスクで撮影したり、オリエント急行を使ったりとアイディアは素晴らしかった。イスタンブールからザグレブに行き、最後はヴェニスで、擬似の新婚旅行を締めるという流れはよかった。 ちょっと気になったのは、ボートシーンでボンドのボートの燃料にマシンガンを撃ち込まれたら、その時点で燃料は爆発しないのか?その他にも、完成度の点でも多少問題がある気がした。女性同士が決闘した村で襲撃された際にカリムが右手に銃弾を浴びたが、その直後にカリムは負傷したはずの右手を伸ばして、普通に落とした銃を拾っているのには少し違和感を覚えた。彼の病気のため、あまり撮り直しができなかったのだろうか。 また、グラントのマッサージシーンに始まり、村で執拗にダンサーの体を撮り続け、さらには女性同士の激しい肉弾戦、タチアナとボンドのファーストコンタクトでさらっと裸(ボディダブルの模様)を映すといった露骨なまでにエロに走りすぎた感がある。多少のエロは必要かもしれないが、本作に必要なのは、ユーモアやウィットではないだろうか。 映画の内容とは関係ないが、この映画で知ったことわざが「口は禍の門」。ブルガリアのボス級の殺し屋をケリムが殺した際に、ボンドが言う台詞。「口は災いのもと」だったら有名だけど、どうやらこっちが元祖というか、正しいことわざのようだ。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-17 23:05:24)《改行有》

24.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 40年以上前の作品だから、古くさくて鑑賞に堪え得るものではないだろうと高をくくっていたら、意外や意外。結構しっかりとした作品で、カーアクション以外は言われているほどの「古さ」は感じられなかった。アジトに潜入して捕まって、逃亡して、ボスと対決するという展開もほとんどマンネリ化しているはずなのに、本作では先が読めそうであまり読み切れない手に汗握る展開となっている。40年前にこれを観せられれば、確かに人々は熱狂するのも分かる気がした。 驚かされるのは、40年も前にすでにボンドの人間像は完全に固まっていることだ。近年の作品と比べても、ボンドの人間像には変化は感じられない。 女にもてて、敵・味方構わず抱きまくる。ギャンブルは連戦連勝、タイマンでの喧嘩や格闘ならまず負けない。射撃もドライビングテクニックはトッププロ級で、高級スーツを着こなし、料理や酒にも精通している。クールで冷酷でありながら、情熱的な部分もあり、ウィットにも富んでいる男である。男性からみると、まさに理想的な男性像がジェームズボンドなのだろう。ボンドが人々から愛される理由としては、夢のような完璧な男性像であるボンドに自分自身を投影して、一時の間、自分が憧れの存在になりきれるからではないか。 また、本作から近年の作品まで、脈脈と受け継がれるもう一つの魅力は、多国籍感だろう。 イギリスの諜報部員が主人公ではあるものの、舞台はジャマイカで、敵のボスはドイツと中国人のハーフ、アメリカのCIAも絡んでくる。冷静にみれば、一つの島で繰り広げられる、こじんまりとしたスケールの話でも、登場人物や舞台や設定だけで、かなりスケールの大きな話になってくる。世界規模で活躍するボンドの姿も、先ほど述べた彼の魅力に磨きがかけられるのだろう。 適役のドクターノウは鋼鉄の義手でボンドをぶん殴り、ちょっとはボンドを追い詰めていたようにも見えたが、確かにハラハラとさせる演出としてはイマイチだったようにも感じる。彼の重要性としては、スペクターの存在を語らせることに意味があったのかもしれない。 一応ストーリーの重要な核である「ロケットの打ち上げ」がほとんど無視されてしまったのも、勿体無いかもしれない。上手くリンクさせればさらにハラハラ感を増せただろう。 冒頭の三人組、途中でも一回出てきたけど、その後出てきたかな?中ボスとして出せばよかったかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-14 23:25:08)(良:2票) 《改行有》

25.  ターミネーター3 《ネタバレ》 本作を映画館で鑑賞したときには、あまりの迫力と臨場感ある映像に驚いて、興奮させられたものだった。映画館で楽しむ単体のアクション映画としてならば、それほど悪くはない作品だと思う。 本作の方向性として、キャメロン作品とは離れて金を掛けたアクション大作に仕上げようとする結論には、賛否あるだろうがやむを得ないだろう。キャメロンが演出もしなければ、脚本も書かない。シュワは出演するといっても、ギャラが3000万ドル(30億円以上)掛かる。このような状況下で、10年ぶりの続編を作るという危ういビジネスを考えると、万人が楽しめるアクション映画にするという結論に達するのはやむを得ないことだろう。キャメロン作品を踏襲しようとすれば、コアなファンからそっぽを向かれるだろうし、本作から本シリーズを観る新規の観客にはウケないだろう。 作品的には、「Ⅰ~Ⅲ」を連続で観ると、あまりに中途半端な作品になっていると言わざるを得ない。「色」があまりにもなさ過ぎる。白地のキャンパスにあまりに薄い色を塗ったなという印象。黒でもなければ、赤や青でもない、グレイに近い印象。本作のストーリーを踏まえると、もっと悲壮感を強め、悲劇的な仕上がりにした方がよかっただろう。ラストのオチを重視し、「猿の惑星」っぽい落とし方を狙ったと思われるが、前フリが悪すぎるため、それほど上手くはオチていない気がする。 また、問題点としてキャラクターの魅力不足も挙げられる。ジョンはリーダーとしての資質を微塵も感じさせない、ただのマザコンに成り下がっている。目的を失い、悪夢に取りつかれた「悲しい男」として描けば、よりキャラクターとして深みが増したと思う。自分ならば「ジャッジメントデイ」を回避したいという思いと、その日を待ち望むという思い、両面を抱えた複雑な男に描くだろう。目的がなく死んだような人生を送っていたジョンが、目的を見出し徐々に生き生きとたくましいリーダーに変化していく発端を観たかった。 また、自分の印象としては敵キャラのT-Xの魅力はほぼゼロに近い。サーモグラフィーも装備されていなければ、起動に時間がかかる武器を使用し続け、ターゲットを逃がし続けている。さらに人間ばかりか、旧型のロボットにさえ、罠にはめられ続ける姿には知力がゼロに近い間抜けなロボットにしか映らなかった。「女性」キャラという特徴も全く活かされていない気もした。[DVD(字幕)] 6点(2006-09-02 03:03:33)《改行有》

26.  ターミネーター 《ネタバレ》 冒頭のSFシーンをみて「さすがに20年前の作品で低予算だから、ちゃちぃなぁ。これでは高得点は付けられないだろうな。」と思いながら鑑賞をし続けていたら、あっという間に世界観に引きずり込まれた。 見方によってはムチャクチャなストーリーかもしれないけれども、ストーリーも意外ときちんとした論理的な武装(パラレルワールド以外)がなされていると思う。 自分の長年の疑問だった「なぜターミネーターが一体しか送られてこないのか?」という問いにもちゃんと答えが用意されていることが新たな発見だった。 「なぜ有機体しかトランスポートできないのか?」「有機体しかトランスポートできないのにロボットがなぜトランスポートできるのか?」という問いに対して、「細かいことは俺にも知らん」と答えてしまうところにはキャメロンの大胆さも窺われる。 本シリーズの魅力としては大きく三点ほどが挙げられる。 ①『大胆な世界観』SFでありながら現代社会で争いが繰り広げられる構図がユニークだ。まだ見ぬ未来の息子のために、トラブルに巻き込まれていく悲劇には、体験したことがない不思議な共感を覚えるだろう。 ②『悲劇のヒロインから戦士への変化』最初は、リースや警察に保護されるだけのヒロインであったが、徐々に「逃げちゃだめだ。戦わないと自分の運命と!」と自己の運命を受け入れて、カイル以上に勇ましい戦士へと変化していく様には、まさに「サナギから蝶へ」と変化していくような不思議な感覚を覚えるだろう。ただのブサイクな姉ちゃんと思っていた存在から、惹かれる魅力的な女性へと変化していく過程は面白い。 また、リースと抱き合った後に一瞬二人がふざけ合うカットが挿入されているのも見逃せない。二人の関係は成り行きまかせのものではなくて、ちゃんと愛し合う二人の結果ということが分かる重要なカットだと思う。 ③『観客を飽きさせないしつこさ』ストーリーを知っている者でさえもこのしつこさには興奮させられ、刺激的に感じるだろう。それとともに、ロボットのしつこさ、怖さ、おそろしさが非常に上手く表されている部分である。与えられた使命のためには、手段を選ばず、完全に破壊されるまで任務を遂げようとする姿には、未来の機械への恐怖を感じさせる。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-30 23:26:28)《改行有》

27.  ダンサー・イン・ザ・ダーク これは裏サウンドオブミュージックでしょう。 あちらは音楽を通して人々を幸せにして、多くの人々を結び付けていく世界が描かれているが、しかしこちらは、唯一の趣味のミュージカルに興じても、脳内ミュージカルで現実逃避を図ったとしても、結局は逃避でしかなく、現実を解決できるわけでもなく、その現実という救いのない世界が襲い掛かってくる。 現実逃避しか出来なくて、病気が遺伝すると分かってても子供を産んでしまった弱い主人公だが、その責めに対して、逃げることなく自分を賭して、最後まで自己犠牲的な愛を貫いている、それが唯一の救いと言えようか。 ドヌーブの「必要なのは母」というセリフに対して、「必要なのは眼」と主張している。手術をしなければ自分と同じ道を辿るであろう運命に対して、母(現実での逃げ)よりも眼(未来)という結論こそ、セルマの見出した答えじゃないのか。 映画としては、つらい内容なので評価は別れるだろうが、他の映画とは一線を画すセンス、衝撃的なラスト、線路や稽古場で警官に連れられていくシーンなど評価すべき点は多い。 この映画を見て嫌な気分になった人は「サウンドオブミュージック」でも見て中和することを薦める。9点(2004-02-22 02:44:58)(良:1票) 《改行有》

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