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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. チャーリーとチョコレート工場 子供は純真です。この映画でも純真な善と悪の両面を、欲と競争心で動機づけして勧善懲悪で描いてあります。ウンパルンパの役者さんの顔はマジでウケます。しかしそれは突き詰めて考えると、観ている僕らの性根にある、(言っちゃあなんだけど)東南アジア系の人々や生活の貧しい者を見下している部分を、ティム・バートン監督が独特の残酷で幻想的な手法でえぐっているように思います。次々と脱落していく家族たちの存在が僕らの代役をしているように思います。ノリノリで軽くて意地悪なウォンカ自身も、チャーリーや他の悪ガキとの接触を通じて、自身のノスタルジーを懐古します。いつまでも子供の心を持ち続けていたつもりが、失いかけていた大切なものに気がつきます。この映画ではウィリー・ウォンカは絶大な成功者です。しかし所有していないものがあった。それは…。おとぎ話には必ず何かしらの教訓があります。愉快で不思議でちょっぴり残酷な映画です。でも5歳ぐらいの子供がこの映画を観ても、この映画のテーマは分かってもらえるのではないかと思います。[DVD(吹替)] 9点(2006-02-05 22:30:27) 2. 小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 新聞に火をつけるような悪ガキと、露天商の金魚をそっと逃がす心優しき女の子が、恋をする。2人でいるときはお手手つないでいて、人がいるところでは照れながら手をそっと離す。そんでまたお手手をつなぐ。…素晴らしい!大人の立場からすれば、子供同士ではなぜ結婚できないかを、社会的にも経済的にも、もちろん性的な部分でも、子供にうまく説明するのは難しい。「幸せになりたいだけなのに、なぜ結婚しちゃいけないの?」メロディの涙ながらの訴えが、グッときます。この映画の影の主役はオーンショーですね。彼なくして、この、何とも見守ってあげたい、いじらしい小さな恋をうまく演出できなかったように思います。後半のカメラワークはメリハリが効いていて、すっごく良かったです。[DVD(字幕)] 9点(2005-09-10 10:56:33)(良:1票)
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