|
1. ノッティングヒルの洋菓子店
《ネタバレ》 そうねえ、全体的に浅いですね。朝のロンドンの街を自転車で走り抜けていくオープニングは良かったし、期待できそうだったんですけどね。
サラの人物像がほとんどわからない、ただベイキングの腕前は一流だったらしいだけなので感情移入ができないし、潰れる寸前の崖っぷちから成功を掴んだっていうより、なんだかんだあってもトントン拍子っていう感じで達成感や幸福感をあんまり感じなかったです。
そのサラ役ですが、イギリスで驚異的な視聴率のアマチュアベイカーコンテスト番組「ブリティッシュ・ベイク・オフ」の優勝者のひとりのキャンディスなんですよね、あの番組は日本でも観られて私も大好き、キャンディスは印象的な人でよくおぼえてる。番組をきっかけにメディアに出る人も多く、キャンディスは美人で個性的で確かに女優にいてもおかしくないルックスなので、映画にも出ちゃったのね。
唯一の色物、ユーモアて感じの赤外線おじさんがもっと活躍してくれると期待したんですがそうでもなかったのが残念。
せめてお菓子を作る工程にもっとチカラを入れてほしかった、手元のアップを多くして美しく見せてほしかったです。
最初に店に出すのがフランス菓子テイストのものばかりで、知らない食べたことないみたいなのがイギリス人らしいなと。
日本だと料理もお菓子もフランス物っていうのは最高級ランクの位置っていう感じですが、ヨーロッパでは単にフランス菓子ってだけみたいですね。
日本食ブームもあって抹茶や柚子がイギリス人にも使われることがしばしばあるっていうのもうれしいですね、でもあれは日本人じゃないよね、まぁタイも中国も日本も同じアジア人で何が違うのかよくわからんていうのは仕方ないですね、私も外人、イギリス人てだけでアイルランド人、ウェールズ人、スコットランド人と何が違うのかわからないものね。
映画の内容はかなり物足りないけど、個人的に興味のある部分がいろいろあって損はしなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-17 15:52:32)(良:1票) 《改行有》
2. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 ラブコメですからね、ヒューとジュリアが結ばれることは観る前からわかっていること。この作品は英国の俳優たちがいい。みんな個性的。そしてイギリスらしいさりげなく皮肉でブラックなユーモアがいいです。ジュリアはハリウッドの女優の中でもまさにハリウッドが好むタイプなのでこの役にはぴったりだし、ハンサムだけどいつまでたってもどことなくドンくさいヒューも”インディ・ジョーンズ似の男に妻を寝取られた”本屋がハマっている。結果はハッピー・エンドに決まっているのだからそれまでのシチュエーションを楽しみたい。ジュリアも交えた友人たちとの食事シーン。最後のブラウニーを賭けてそれぞれが自分の不幸を競い合う。一番好きなシーンです。ヒューの店にひやかしに入るのを習慣にしているような客。ジュリアとデミを間違える店員。ヒューがジュリアと大事な話をしているところへ足を患っているらしい母が「昨日より足が黒ずんできた」と電話をかけてきたり、粋な計らいをするホテルの支配人。そしてリス・エヴァンス!ラスト近く、なぜ友人のひとりが車イスの設定なのかがわかる。結構細かいところまで演出されていると思うのだけどなあ。しかしアメリカから突然やってきたジュリアの彼氏がハリウッドのフェロモン兄弟の長男アレック・ボールドウィンなのが笑えた。 8点(2003-12-03 01:09:59)(良:3票)
|