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1. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 絶望的な状況にありながら、主人公がヤケになることはほとんどなく、ときにはユーモアさえ見せる余裕があるのは不思議。絶望的状況でありながら、助からないかもという感じは全然しないのが物足りない感もあるが、監督が描きたかったのは主人公の苦悩ではなかったんだなと思った。
NASAの長官がクソ野郎である以外は、登場人物がいい人ばかりなのが気になるが、やはり、ドロドロした人間模様を描く映画ではないのかなと。主人公の親族が出て来ない点でもそう思った。
9歳男児と一緒に見ても大丈夫な映画だった。子どもと見るために吹き替えで見たが、ジャガイモ畑を「植民地」と訳していたのはガッカリ。おそらく原語はplantationだと思うが、「農園」とか「プランテーション」くらいにしておいたらどうか。これだと「植民地」という意味が入らないのでおもしろみには欠けるが、主人公がひとりぼっちで作ったジャガイモ畑を称して「植民地」では意味不明だ。
上記のような点を気にしなければ、長編にもかかわらず、先が気になり一気に見てしまえる良作である。[インターネット(字幕)] 7点(2016-08-09 23:19:46)《改行有》
2. オリエント急行殺人事件(1974)
《ネタバレ》 とにかく出演者が超超豪華(若い人にとっては一人も知らないかもしれないけど)。結末があまりにも有名なため、ストーリーよりも皆さんの演技を楽しませていただきました。
インターネットがなかった時代に、関係者がどうやって集まって計画したのかなと余計なほうに関心がいきました。もっと簡単に殺せるし、ばれない方法はいくらでもあるのに、被害者への恨みが強すぎて、普通の殺し方ではすまなかったということか。
12人の陪審員の話が出てきたところで、そういえば監督は「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメットだったなと思い出しました。この映画の進行も「十二人の怒れる男」をどこか思わせる流れでした。
名作...ではありますが、結末が結末ですから、子どもには勧められませんね。
あと、ポワロがたまたま乗った列車で殺人が起きちゃうとか、たまたま乗った船で殺人が起きちゃうとか(ナイル殺人事件)、たまたま乗った乗り物で殺人が起きるなんて経験は一生に一度も無いのが普通なので、ポワロの場合は何度も起きちゃうのがあまりにも不自然。それは映画ではなく原作の問題ですがね。
この作品の一番良い点は、被害者に殺されるべき深い理由があり、犯人にやむにやまれぬ理由があり、犯人に情けをかけて見逃すというやさしさでしょうか。そこがナイル殺人事件との一番の違いであり、この作品が有名である理由でしょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-07 12:56:51)(良:1票) 《改行有》
3. オデッサ・ファイル
なんだか薄っぺらいストーリーでした。こんなにうまく事が運ぶとは思えません。原作もそうなのでしょうか。フォーサイス作品ということで、「ジャッカルの日」と比べちゃうのがよくないんでしょうか。マクシミリアン・シェルとマリア・シェルがきょうだいで出てることとか、あ~あマクシミリアン・シェルがこんなハゲ親父に...と思うくらいで、ほかに特筆すべきことはありません。6点(2003-11-05 14:08:54)
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