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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 クリムトの絵とオーストリアにこんなことがあったんだと。 オーストリアといえばハプスブルク家でしょ、マリー・アントワネットの実家ですし、音楽の都と言われ、古典的チョコレートケーキのザッハトルテがあって・・・このような優雅なイメージだったんですが、そうなんですかそういうことがあったんですか。 でもまぁ、よくよく考えてみればオーストリアってほぼドイツ人で言葉もドイツ語なんですよね。 しかし、ヨーロッパの歴史はナチス、ホロコースト抜きには語れないということですね。 マリアのように裕福な人は国外に脱出できたわけですが、両親との別れのシーンは泣けてしまいました。 生きて再会することはない、今生の別れだとお互いわかっているしね。 アメリカ生まれの弁護士ランディですが、彼もルーツはオーストリアなんですね。 何もかも略奪され、絵画が5点だけ所在がわかっていたということですが、あのネックレスはどうなったのかしら? 実話ということで、ヘレン・ミレンの演じるマリアがどこまで本人に近いのかわかりませんが魅力的に描かれていたと思います。 言うことがいちいち洒落てるし、品よく皮肉でいいですね。 最高裁でのシーンも粋ですし、書類を提出する時の係の人は「オーストリア・・・カンガルーを見に行きたい」だし。 ユーモア、テンポの良さもあり、マリアとランディのキャラなど、ホロコースト関連ではあるけれど重苦しさはなく、 しかし歴史の真実を知ることができる映画ですね。[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-08 20:51:13)《改行有》 2. オフィシャル・シークレット 《ネタバレ》 大量破壊兵器は結局見つからなかったイラク戦争、あの当時イギリスでこんなことがあったならもっと世界中に大スクープとして報道されていいと思うんですけど、ウォーターゲートであれだけ騒いだくせに。 私はこの事件をこの映画で知りました、世間で騒いでた記憶もないです、私が知らないだけ? そもそも2003年当時、自分が何してたかもあんまりおぼえてません。 映画化は16年も経ってからなのね、ビンラディン殺害の時との差にびっくりだわ。 キャサリン・ガン本人も映画で語られてることは全て事実だと仰っているようですし、 彼女が反戦主義者になったのは広島で英語の教師をしていた時に原爆の被害に触れたことがきっかけだという、イラク戦争当時の日本の指導者はどうだったのか、今さらですけど日本人として恥ずかしくなったのでした。 コレ、もっともっと話題になっていい作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-21 15:28:04)《改行有》 3. おみおくりの作法 《ネタバレ》 う~~ん、そうですねぇ邦題がちょっとね、原題そのままのほうがよかったと思います。 孤独なジョン・メイが孤独死した人たちを葬る仕事をしてるんですが、観ているうちにいつか来るであろうジョン・メイの最期が不安になってくるという心情になってました。 ケリーのような遺族に巡り合うことはほんとに稀なんだろうな、それがジョン・メイにとって仕事に対するやりがい、幸福感になるのかもね、なにかとても切ないけど、こういう人生もアリだなと納得してしまう映画でした、ジョン・メイ役の俳優さん、最近よく見かけますが、この作品の主人公としてハマってます。ラストのあれはあんまり好きじゃないです、それまでの流れとかスタイルがちょっとくずれちゃったわね。全体としてはどこかかすかにクスっとできる演出があってそこは秀逸。 ジョン・メイの質素だけど整理された清潔な部屋のシーン、ショットがいい、静物画のようでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-08-17 20:27:16)《改行有》 4. オリエント急行殺人事件(1974) 先に原作を読んでいたのですが、私は原作と映画は別ものと思う方なので省略されてる部分があっても気にならないです。とにかくキャストが豪華ですよね。初見の時は高校生だったので俳優の名前はショーン・コネリーにジャクリーン・ビセットくらいしかわからなかったのですが、再見したときに、こーんなすごい俳優が出てたんだあと感激しました。雪に閉じ込められ密室となった列車が舞台というのも雰囲気あっていいですね。今でもあれがイングリット・バーグマンだとは信じられない。[ビデオ(字幕)] 8点(2003-11-29 00:19:30)
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