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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 内容やトーンは違うものの、私はトム・クルーズの『ザ・エージェント』を思い出しました。通常の映画がテーマとする人生の選択は冒頭で早々と処理され、選択の後に待ち受ける厳しい現実との戦いが本編になるという特異な構成が両作に共通しているのですが、結局は綺麗ごとに着地した『ザ・エージェント』にはなかったものが本作にはあり、私にはそこが刺さりました。 主人公・アイヴァンの立場は絶望的なものです。出産予定日より2か月も早く破水し、産婦の状態も良くない。根回しをしながら対応策を固めていくというプロセスはとれなくなり、今ここで、自分の判断のみで選択しなければならないという状況に叩き込まれます。しかも、産婦はたった一度関係を持っただけのおばさんで、彼女を愛しているわけでもない。むしろ、男性からすればお近づきになりたくない性格の女性であり、彼女の元に走ったとしても、その先に幸せな将来など待ってはいません。それでもアイヴァンは不倫相手の元へ行くという、一見すると不合理な道を選択するのですが、その選択の背景は劇中で徐々に明かされていき、物語への興味は途切れません。この辺りの構成の妙には唸らされました。 アイヴァンの意思決定の背景には、父の存在がありました。家庭を蔑ろにした父をアイヴァンは憎んでおり、今回の選択は、そんな幼少期の経験が大きく影響したものですが、その選択の後に襲い掛かってきた厳しい現実を前に、「自分も父と同じ末路を辿るのかも」という恐怖が過ります。かつての父と同じく家庭人失格の立場に置かれたことで、「父にも家庭に帰れない事情があったのかも」ということが見えてしまったのです。 立場が変わったことによる価値観の逆転は、仕事においても発生します。ソリが合わず陰で「クソ野郎」と呼んでいた上司が、この騒動にあたってはもっともアイヴァンの立場を心配してくれたし、彼は仕事に対する思いが強い、良い人間だったことが判明するのです。失った後になって、その有難みを知る。これには辛いものがあります。 起こったことを正直に話し、責任をとる。アイヴァンがとった方法は倫理的には正しいものでしたが、その告白がもたらした影響、彼が失ったものはあまりに大きく、正しい行いが必ずしも良い結果を導くわけではないという、冷酷な現実を突きつけてきます。見る者の人生観にも影響を与える、素晴らしいドラマだったと思います。[DVD(吹替)] 8点(2015-11-04 21:09:50)(良:1票) 《改行有》

2.  狼たちの処刑台 「怒らせた相手が軍隊上がりの殺人マシーンだった」、これまでに何十回観たかわからないアクション映画の定番ですが、今回はついに後期高齢者が怒ります。老人でもバイオレンスをやれることを証明した『グラン・トリノ』にモロに触発された内容ではあるのですが、米国人イーストウッドと比較すると英国人マイケル・ケインはかなりマイルド。街の浄化に立ち上がるまでに1時間近くもかけてしまうし、いよいよ行動を起こしてもかなりトロい。肺気腫を患い、わずかな運動で倒れてしまうという映画史上最弱のパニッシャーだけに、アクション映画としての見応えはイマイチです。体力面での弱さを戦略でカバーするという援護描写もなく、おじいさんがゼェゼェ言ってる姿が延々映し出されるという作りとしたのは監督の工夫不足。さらに、この手の映画はただ悪党を倒すだけではなく、「マズイ相手を怒らせた」と吠え面かかせるくだりも重要となるのですが、本作にはそれが不足しているために復讐映画としての面白みにも欠けています。重要そうに見えて、その実何の活躍もしない女刑事の存在も余分だったし、マシュー・ボーンが参加した企画でありながらアクション映画としては赤点です。。。 とはいえ、これがダメな映画かと言われれば、そうでもありません。アクション以外の部分は充実しており、ドラマ作品としては見応えがあるのです。かなり昔に娘を亡くし、妻は病院で寝たきり。たった一人家に残された主人公の日常が映し出される冒頭からしんみりさせられます。彼の唯一の親友もまた、妻に先立たれた独居老人なのですが、その葬儀に出席するのは主人公一人だけ。独居老人の切実な現実が映し出されるのですが、これが深夜にやってるドキュメンタリーでも観ているかのようなリアリティ。監督は新人らしいのですが、よくぞここまで老人目線のドラマを作れたものだと感心しました。終始不安げな目をしているマイケル・ケインの演技も秀逸であり、老人映画としては素晴らしい出来だと思います。[DVD(吹替)] 6点(2012-09-05 21:43:53)《改行有》

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