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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 冬のライオン 歴史ドラマかと思ったらそれは設定だけで、中身は『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』や『欲望という名の電車』のような、男女がいがみ合うお話でした。こういうのはどこがいいのかさっぱりわからないんですよ。お互いだまし合いをしているようですが、どういう意義があるのかまったくもって不明です。本作の場合、王位継承問題がからんで、さらにややこしくなっています。こうなるともうお手上げ。舞台劇の映画化ということで、セリフの応酬だけは堪能できました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-07-10 19:46:57)(良:1票) 2. ブラス! 《ネタバレ》 非常に腹立たしい映画。炭坑の閉鎖問題そっちのけ、バンドのことばかり言っていた指揮者が、最後に「音楽がなんになる」となって金賞も返上してしまう。真剣に音楽と向き合った人なら、苦しい時にも音楽は心の慰めとなること(仲間と演奏するならなおさら)を知っているはず。こんな極端な宗旨替えはおよそ考えられません。結局、炭坑問題とか政治を批判するためだけに音楽を利用したという感じ。その批判にしても、結局イギリス国内の問題に留まっていて、音楽というグローバルな要素に対して狭い。だから音楽の利用のしかたがせこく映ってしまいます。イギリス人ならともかく、日本人である私には他人事にしか思えず、高みから「ああ、可哀相だね」と無責任に同情する気にすらなりません。日本ではの炭坑は完全に過去のものですし。人物描写にしろ最後のダニーの演説にしろ、あまりにも浅くて単純すぎます。 ついでながら、個人的に「ダニー・ボーイ」っていう題名は好きじゃないんですね。この曲はやはり「ロンドンデリー・エア」でしょう。この映画ではグレインジャーの編曲が使われていますから、正確には"Irish Tune from County Derry"とすべきなんでしょうけど。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-26 22:41:06)《改行有》 3. フレンジー 《ネタバレ》 アクが強い作なので、評価がはっきり分かれそうですね。私は好みではありません。ヒッチコック復活の作と言われているようですが、それまでがあまりにもひどかったための相対評価の結果とも思えます。あるいは、女性の裸(ただしほとんどが死体)が多く出てきて好評だったとか。いずれにせよ、裸体に象徴される扇情的な要素が目立ちます。ただ、ヒッチコックが監督したからまだ上品に仕上がっているかもしれません。並みの監督なら、もっとセンセーショナルなB級スリラーとして撮っていたことでしょう。建て込んだ街中が主な舞台で、閉塞感を感じさせるのですが、主人公の元妻と恋人が次々と殺されるという、救いのないプロットと対応しているようです。ほかに、ヒッチコックらしい印象的なショットもありますが、やはりそれほど高い点数は与えられません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-30 23:03:55) 4. ブーリン家の姉妹 イギリスの歴史物は好きなのでそういう点では楽しめたのですが、結局それだけ。「こんなことがありました」、「それでこうなりました」という事象だけが延々と続き、人物の心理は上っ面だけ。それとも、役者の演技がつたないのか? 本来愛憎劇となるはずですが、愛も憎も葛藤もありゃしない。どの程度史実に忠実なのか知りませんが(そもそもその時代に生きていたわけではないので、それが事実かどうか確かめようもないわけですが)、まあ歴史のお勉強として見ればそれなりに価値はあるでしょう。それにしても、この映画のヘンリー8世はマヌケすぎ。たしかにスケベだったようですが、あそこまでマヌケでいいんでしょうか?[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-11 19:40:58) 5. プライドと偏見 《ネタバレ》 BBCのドラマは見たし、当然原作も読んだ者としては、やはりあまりいい点はつけられません。主役2人の心情の変化が、うまく表現されていない。ダーシーがエリザベスのどこを気に入ったのか不明確ですし、エリザベスもあれでは「金を出してもらったから結婚する」ととられかねません。2人が愛し合うようになるのは、それぞれが人間的に成長した結果なのですが、それがちゃんと描けていないのです。一方、ミセス・ベネットやミスター・コリンズは、もっと滑稽でよかったかも。どうもこの映画では、人間の描き方が淡泊なようです。 その一方で、映像と音楽はたいへん美しい。イギリスの風景やお屋敷を鑑賞するのには、うってつけの映画なんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-10 20:41:10)《改行有》
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