|
プロフィール |
コメント数 |
1648 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。 |
|
1. ベルファスト
《ネタバレ》 悪い作品では全くないと思いますが、監督の自伝的青春ノスタルジックなお話は非常にリアルとゆーか逆に劇的な内容では決してないし、かつかなり淡々とテンポ好く語られてゆくので全体的に少し平坦な作品だな…という印象があります。ラスト付近はそれでもポイントとなる描写を幾つか配置して観終わった感じ自体はまた悪くないのですが、中盤はかな~り淡々としてて…という感じすね。俳優さんについては主演の男のコのあどけない感じが好かったですが、やっぱジュディ・デンチは(ネームバリュー的にも)存在感が別格でしたね。とは言え、今作ではホントにフツーのそこら辺の婆さんを演ってらっしゃるので、正直最初は気付かなかったです(気付いた瞬間めっちゃテンション上がりましたね)。[映画館(字幕)] 6点(2022-03-30 23:17:55)
2. ベロニカとの記憶
《ネタバレ》 なんかヒューマンな映画を勝手に想像していたのだが、本質的にはサスペンス、しかも、知らなくても好かったものを無造作に掘り起こしたことで自分の過去が自らに「復讐」する恐怖、を描いた作品であった。
その意味で言うと、オチが9割がた、と言っても好い様な作品かも知れない、のだが、その点についてその衝撃の結末つーのをイマイチ上手くハイライト出来ていない様にも思われる、という残念作ですね。とにかくまず老ベロニカ(ランプリング)が出てくるまでの前半は退屈に過ぎるし、そもそもこの前半で如何にベロニカという女性がミステリアスで魅力的だったかを描くべきなのに、それが正直全く上手いコトいっていないのですよ(若いベロニカ自体の描かれ方が浅すぎて)。満を持してランプリングが登場する中盤は、彼女の纏う絶品なミステリアス加減もあってここぞとばかりに盛り上がるのですが、ここから以降の後半は今度は主人公のジジイがとんでもなく不愉快な人物であることが分かってきて、またテンションがダダ下がっていってしまうのです。結論、あまり話に引き込まれることがないままネタばらし、でそっから先は蛇足、という感じで、率直に言ってイマイチですね。
ただ、演技面では主演男優は(キャラに魅力が無いことを差し引いても)エラく頑張ってるな~という点で見応えは在るし、何よりランプリングの最後の台詞、静かに怒り、呆れ果て、そして地獄の涯てまで突き放すかの様な「あなたには想像もつかない」は実に心地好くシビレました。相変わらず、怒りのシーンに大変にキレの有る女優さんでしたね。[DVD(字幕)] 5点(2021-09-14 00:06:51)《改行有》
3. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 オープニング最強というか、ド初っ端のカーチェイスはマジで凄かったすね。アクションは掴み・中押し・オーラスとどれも高水準でしたが、個人的には最初が一番爽快感があって一気に映画に引き込まれました。ラスト付近の派手なカーバトルも全く悪くはないのですが、ソコも最初ぐらいのカーチェイスカーチェイスしたの(つーか更に向上したの)が来てくれるかな、と少し期待していたので、それだけがほんの微かに残念、というトコロでしょうか。
主人公はベイビーを自称したエラいカワイイ兄ちゃんで、作中でも結局「根は善人」扱いですが、中々どうしてキレるとマジでヤバいというか、十分すぎるホドにダーク・ヒーローの素質抜群です(躊躇いが無いのですよね)。出てくる人間も極悪人ばかりで共感するのはチョイ難しいというお話ですが、細かいことは気にせずに物語と音楽の爽快感を楽しもう、という作品だと思いますし、個人的には十分にノッていけました。重ねて、主演のアンセル・エルゴートはカワイイ兄ちゃんなのですが、キレた時の目付きなんかは迫力も素晴らしかったです。今後も注目していきたいすね。[DVD(字幕)] 7点(2020-12-19 20:58:44)《改行有》
|