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1. マドモアゼル
何とも恐い。女の恐さてやつを徹底して見せ付けられているような気持ちにさせられる。ジャンヌ・モローの存在感、凄さ、演技力で見せる映画!ジャンヌ・モローの演技力あればこそ惹き付けるだけの魅力がこの映画にはある。自分で犯した犯罪を全くもって気にしていないような眼の演技、冷たい表情がこの映画の恐さを物語っている。全編に漂うヨーロッパ映画らしい雰囲気を楽しむ映画という感じなのでヨーロッパ映画が好きな私のような人には楽しめるかもしれないけどヨーロッパ映画が嫌いな人、苦手な人には向かない気がする。それにしてもやはりここでのジャンヌ・モローの凄い演技を見てしまうと女優って何だろう?ただ見た目さえ可愛かったり、美しければ良いってもんじゃないんだよ!と言っているようである。それぐらいとにかくジャンヌ・モローが凄い。そして恐い。話そのものはあまりにも暗すぎてもう一度見たいという気持ちにはさせられないけど本物の映画女優の素晴らしさを堪能するだけでも観て損はない映画です。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-10 21:43:35)
2. まぼろしの市街戦
《ネタバレ》 凄い!凄すぎる。なんという発想の面白さ、ユニークさ、そしてまた狂気に満ち溢れた世界!これはもう、傑作を通り越して大傑作としか言えないぐらいの本当に物凄い映画です。第一次世界大戦下のパリの小さな村が舞台となっているこの映画、ドイツ軍の仕掛けた時限爆弾を撤去するまでのその物語の運び方、斬新且つユーモアいっぱいの人達による何とも魅力的なこの世界、たまらなく大好きです。人間の狂気、戦争の狂気をここまでして、徹底的に描きながらも、重苦しさをまるで感じることなく描いている所が本当に凄いし、好感が持てる。精神病院の患者達がチェスをしたり、トランプをしたりしている姿など正しく人間の持っている狂気とでも言うか、バカな一面を見事に表しているし、人間らしさとは何か?ということをシニカルな笑いで描いているこの素晴らしさ、観ていて本当に楽しかった。そして、またこの映画、どの登場人物にしても本当に魅力的で、特にもう命が残り3分しかないと言って時計台に登って回る王様の姿など観ていて楽しくて仕方がない。そんな楽しい風景を時計台の下から見守る人達の温かさ、素晴らしい笑顔、どれをとっても素晴らしいの一言に尽きる。ヒロインのビジョルドの綱渡りのシーンも映画ならではの素晴らしさ、これほどまでにユニークなストーリーと個性的な人達を素晴らしく描いている戦争映画なんてないと思うぐらいの素晴らしさ、映像の美しさ、音楽の素晴らしさも相成って見事なまでの大傑作になっているこの映画、文句なしの満点!本当に一人でも多くの方に観て欲しい素晴らしい映画です。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-10-09 11:56:15)(良:1票)
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