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プロフィール |
コメント数 |
604 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/ |
自己紹介 |
2004年から映画専門サイトをたちあげました。 ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。 リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ ザフューチャーなどのアンブリンもの。 十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・ 自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ 思いも変わると思います。その中で、共感できる人が 多ければ売れるのでしょうね。 たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・> と、マニアックな映画にも手をつけますが、 できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、 子供時代に帰ってるみたいです・・ それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・
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1. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
《ネタバレ》 大変重く暗い実話です。
ショーシャンクの空にとよく比べられるんですが、
私には先に見たのと演出で後味が良かったので、
どうしてもショーシャンクの空にのほうがいいです。
かなり評価の高い今作品なのですが、
事実とわかっていてもどうしても一方的に描かれている気がする。
映像は不思議でいい味を出しているのですが、
やっぱりハリウッド映画なんだなぁと思いました。
それがどうしても感動できない理由かもしれません。
とても重厚ないい作品には違いないのですが、
共感できるのは怖さや孤独感や辛さしかないのです。
やり遂げたという爽快感はいくつもの犠牲の上に成り立ち、
それならなぜ最初にそういうことをしたのかと客観的に見てしまう。
一番良く描かれていたのは友情です。
でもこの友情仲間意識というのもバイセクシャルもあり、
例えれば戦場での狂気に近い日常から生まれたもの。
精神病院でのシーンがとても不思議で映像美さえ感じました。
音楽も大音量で聴けば気が変になりそうで合っています。
主役のブラッド・ディビスが気になりました。
体格を除きかなりブラッド・ピットに似ていました。
でももう亡くなっていたので(エイズ)亡くなった年が彼と
同じくらいなんですね。死因もショック・・
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-17 06:47:07)《改行有》
2. 未来は今
《ネタバレ》 3回も見ちゃったので新鮮味と感動も薄れてしまったのですが、
あまりこの監督の作品が合わない私が3回も続けて見れたのだから、
まあまあなのでは・・?
凝ったサスペンスでもないしコーエンらしくはないんだけど、
ミラーズ・クロッシング(苦手なのでまた今度)が合わなかった私は、
おや?わかりやすい絵本のような見せ方だと、
そりゃあもう最初は「どうしょう大変だ」と感動したのです。
8点だよこれ、とよく見ないで絵で感動してまた見たら、
もっと落とそうか・・とさめてきたのですが3回も(1週間で)
見たのですから飽きたのでしょうね。8点はきびしいが6点。
この映画を観るきっかけになった大きな原因は私が、
サム・ライミのファンであること。
脚本のひとりとしての参加なのですが、
怪しい・・ホラーがかっているのですよ。
ブルース・キャンベルもなぜか出てるし・・
ポール・ニューマンが悪役というのも面白いし、
ティム・ロビンスがまぬけな社長役というのも見たくなった原因。
しかしこの映画って筋がよく似ているのです。
「素晴らしき哉!人生」に。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にも。
コメディだから笑うしかけもあるのですが、
どちらかといえば笑えないドラマなのです。
フラフープの発明で成功したロビンスからテンポはよくなるのですが、
だまされおだてられ恋愛も絡むあたりがちょっとたいくつでした。
ジャンル的にはコメディで、ホラーっぽいファンタジードラマですね。
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-07 07:52:57)《改行有》
3. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 スピルバーグの「1941」を面白いと思えるまでにかなり時間(年)がかかりました。
あれも2回目を観るまでは理解不能で記憶から消していた作品・・
これも今回が2度目で1度目は全く理解不能でした。
今回なぜか観たくなったのも時期があったからでしょう。
感性で観る難解な作品ということで、
最近「オープン・ユア・アイズ」にはまり、
「バーディ」「キューブ」といった
ああいうたぐいの答えのない作品に慣れて、
そういえば「未来世紀ブラジル」を前に観たことを思い出したのです。
自分からこの作品を観たくなったのです。
テリー・ギリアムのファンなわりにこの作品の世界は理解できなかった・・
今回も完璧に理解できたわけではないのです。
前回観たときのラストの暗さ怖さは今回もありましたが、
なんとその怖いシリアスさのあと感動までしてしまいました。
なぜこの作品で感動したのか??
オープン・ユア・アイズのような夢の世界もちりばめられ、
しかもデ・ジャヴか夢かもわからない後半・・
主人公に感情移入してしまいました。
全編に流れる♪ブラジルという明るい曲は、
音楽でもあり登場人物が口ずさむ理想郷です。
未来のいつかはわからない設定ですが、
なんというレトロさとの融合。
「宇宙戦争」のようなレトロさ。
「華氏451」のようなレトロ未来感のほうが近いかな・・
管理社会で融通がきかないことは、
今の社会よりもシビアです。
テロという題材もこの監督には楽しく破壊する反体制の娯楽でしかありません。
キューブリックの生き残りというよりも、
わかりにくいスピルバーグといったほうがいいかも。
もうすみずみまでお金かけてるなぁといつも思うのです。
あいかわらず中だるみの感があるところもいつものこと・・
それ以上にラストが秀悦なのです。
破壊し放題で夢でごっちゃにして、
実はそれが理想郷が夢の中でしかなかったという、
もしかしたら近い将来なのではないかとさえ思うのです。
コメディも面白いとよく見たら笑えます。
[DVD(字幕)] 7点(2003-12-07 12:05:25)《改行有》
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