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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. レジェンド/光と闇の伝説 現実とは全く無縁の、お伽話の世界。隅から隅まで丸ごとファンタジー。浮世離れし過ぎかも知れないけれど、トム・クルーズにはこういうのが、結構、お似合いなんじゃないでしょうか。いや、この頃はまだ、もう少しマトモな人かと思ってたんですけどねえ。 王子様とお姫様、というには少々、トム・クルーズがただの小僧っぽく、またもう少し活劇的な要素があっても良かったのかな、と思ったりもするのですが、しかしファンタジーの世界を最後まで貫いてブレなかったのは、さすが。 炎や水といった、世界の根源を感じさせるイメージの数々。ユニコーンの描写も「馬の鼻面にツノ貼り付けただけやんけ」などと言うべからず、いや実際そうかもしれないけれど、幻想性を充分に感じさせます。[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-10 22:38:25)(良:1票) 《改行有》 2. レ・ミゼラブル(1998) ええと、スミマセン、原作未読、ああも長いと、読むのに躊躇してしまいます。で、ついつい、こういう「適当な長さにまとめた映画」ってのに頼ってしまうのです。ホンマにスミマセン。「読むのが面倒だから映画を観よう」ってのは、我ながら情けない。しかし、この映画、そういう不純な動機を差し引いてもなお、観た甲斐がありました。実に雰囲気がよく出ており、まるで当時にタイムスリップしたかのような気分。さらに劇的ストーリーをこうサクサクと纏めてくれるのでは、目の離しようもなく、しっかりトリップさせてくれました。いや、ちょっとサクサクし過ぎな気もしますが、それでも、印象的なラストがしっかり映画を締めてくれます。ところで。葬列の場面で楽隊が演奏している曲、これは、ベルリオーズの「葬送と勝利の大交響曲」ですね。舞台となっている年代、1832年でしたっけ(?)、にこの曲が演奏されるハズはないのですが(作曲1840年)、「それでもこの曲がこの場面で選ばれている」、といこと。歴史考証という客観的必然からではなく、それを超えてでも、あくまでこのシーンにはこの曲が相応しい、と製作者が選択したことは、意識の片隅に置いておいてもよいかもしれません(とは言え、革命追悼のために作られた「関連曲」ではあるので、ちょっとベタな選曲、かもしれませんが)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-10 22:21:03) 3. レイヤー・ケーキ 麻薬取引に関わる主人公が引退前に引き受けた最後の仕事が、面倒な展開となっていくのですが、正直、映画の語り口自体も面倒くさいというか、ゴチャゴチャしてて、観てても完全にはついていけないんですけどね・・・でもまあ、我々の日常世界も、こんなものかも知れませぬ。日々の仕事でも、自分の直近のことは何とか把握してるけれど、それ以上のことはよくわからなくって、でも全貌は把握しきれないながらも物事は何となく進んでいってしまう。そんな中で、自分は仕事を、しているのか、それともさせられているのか。 後の『キングスマン』が曲がりなりにも一人の青年のサクセスストーリーだったことを思うと、本作はまさに正反対。レイヤーケーキのごとき層構造をなすイギリスの階級社会、それは裏社会すらもが同様で、うまくたち回ろうとする主人公ではあるけれど、その縛りからはなかなか抜け出せない。 例えば、ライフルでターゲットを狙っているつもりが、実は逆に狙われていて、身動きがとれなくなってしまう。どこから誰が自分を狙っているのか、こちらからは決して見えないまま。 ブルーレイのオマケに別エンディングが2種類入ってて、計3通りのエンディング。程度の差はあれ、そのどれをとっても、結局は階層構造からは抜け出せていないんですよね、たぶん。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-09-29 07:28:54)《改行有》 4. レザー・ブレイド 何か知らんけど、最近日本刀持った人よく見かけますね。いや映画の中の話ですけど。あと日本刀持った吸血鬼も。製作してるのがMANGA LIVEってところで、きっと日本のマンガに影響受けた作風なんだろうな、と思って見てみると、確かに撮影に工夫を凝らし、その片鱗が(ありがちと言えばありがち)。全体的に暗い雰囲気で、ちょっとお下品。主人公の女吸血鬼がちょっとオバチャン気味なのが、どうもねえ。さらに冴えない刑事(いや意外とカッコいい)が出てきてウダウダやって、この映画は一体何がしたいんじゃあ、と思い始めた頃に、スルスルと真相が判明しだすあたり、意外に気持ちよく、脚本が大変うまくできてます。いや私の理解が遅いのでタイミングが合っただけかも。7点(2003-11-02 10:45:46) 5. レイズ・ザ・タイタニック タイタニック引き上げシーンをとにかく見せたい製作側の気持ちがヒシヒシ伝わってきます。確かに見ごたえ満点のもの凄いシーンで、ストーリーが多少平板でも全然気になりません。当時、このタイタニック号と、「連合艦隊」の戦艦大和を見比べて、ミニチュアのスケールのあまりの違いに、悲しい思いをされた方も多いのではないでしょうか?7点(2003-05-31 00:47:58) 6. レリック 残酷描写はなかなかですが、暗くてモンスターがよく見えず欲求不満がつのります。クライマックスでようやくはっきり登場するとこれまたなかなかの出来で、スゲーと思ってたら何とも呆気無くオシマイ。ガーン。例によってストーリーの面白さに欠けるハイアムズ作品の一つだと思います。監督として気にならないのかなあ(もし気に入らなければ手直しさせるのが監督の役目)。5点(2003-07-06 16:10:52)
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