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プロフィール |
コメント数 |
1395 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
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1. ロビンとマリアン
伝説の英雄ロビン・フッド。14世紀のイギリスはシャーウッドの森の仲間達と共にノッティンガムの悪代官や暴虐な貴族から金品を奪い、貧民・弱者に施した義賊の彼は日本で言えば(ややスケールダウンするが)「鼠小僧次郎吉」てな感じ…かな。その彼の後日談を描いたのが本作。老けて中年になったロビンを演じるはヅラを外し007から足を洗ったショーン・コネリー。事実上本作からシブさで売り出しにかかったと見て間違いないだろう。恋人マリアンを演ずるは…「暗くなるまで待って」以来、出演作がなく既に引退したと思われていたオードリー・ヘプバーン(奇跡のカムバック!とか言われたっけ)。凡そフレッシュな魅力に程遠い二人の主演とくれば、内容は推して知るべし。コネリーはシブさが完全にトレード・マークとなるには80年代を待たねばならず、オードリーに至っては老醜(と言うのは45歳の彼女には酷か)のまま、清純なかつてのイメージでブリブリに演じられても…。とは言えリチャード・レスターの演出は案外マトモだし、ノッティンガム公役のロバート・ショウ、獅子心王役のリチャード・ハリスと脇は確かにシブいので捨てがたい味わいがある。何か乾物屋の干物やレーズンみたいな本作には…まぁ、6点が相応しい。 6点(2003-03-30 11:37:10)
2. ロミオとジュリエット(1968)
超有名なウィリアム・シェークスピア原作の映画化だが、元を辿ればイタリアのヴェローナに伝わる伝承をシェークスピア先生が戯曲化したモノ。だから、フランコ・ゼフィレッリやニーノ・ロータら伊人スタッフによる本作は寧ろ或る意味、イギリス作品よりも遙かに正統なのかもしれない。イギリスの舞台などではオジさま・オバさまによって演じられるのが普通だった主人公の二人は、本来16歳と14歳。レナード・ホワイティングのロミオとオリビア・ハッセーのジュリエットというフレッシュ極まりないキャスティングも、考えてみれば正しかるべき年齢設定に戻したと言うコトなのだろう。実際コレが吉と出た訳で、素晴らしい画面効果とストーリーに抜群の説得力を生み出している。主演の二人は本作以後全く冴えないままフェイドアウトしたが、この傑作1本でその名を不朽のモノとしただけでも良しとせねばなるまい。え?オリヴィアは「ナイル殺人事件」や「復活の日」にも出た?布施明と結婚&離婚?ヤな事思い出させないでよ。本作の余韻が台無しになるっしょ?!と‥兎に角、主演コンビの初々しさに…8点!! 8点(2003-02-28 10:43:01)(良:1票)
3. ロリータ(1962)
原作者のウラジミル・ナボコフが脚本も担当し、鬼才キューブリックが監督しててコノ出来とは…唖然!!「現金に体を張れ」のキビキビした無駄のない演出はどこへ?スー・リオンなんて原作の蠱惑的な魅力が皆無の小娘に主役をさせるセンスの悪さはどうだ!J・メイスンのハンバートも「痴人の愛」レベルの醜態を晒すかと思えば、コカ・コーラのストローに間接キッスとかペディキュア塗る程度かよ…。ピーター・セラーズの「博士の異常な愛情」に先立つ七変化の怪演が唯一の見せ場じゃあ、「ロリータ」のタイトルが泣くってモンだ。余りに空しく退屈な152分だった…。”冗長”という言葉がこれほど似合う映画もそう無いだろう。97年のエイドリアン・ライン版は…監督が相性最悪なので、いくら「コレよりはイイ」とか言われても絶対観ない!!5点(2003-01-28 02:18:34)
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