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プロフィール |
コメント数 |
604 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/ |
自己紹介 |
2004年から映画専門サイトをたちあげました。 ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。 リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ ザフューチャーなどのアンブリンもの。 十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・ 自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ 思いも変わると思います。その中で、共感できる人が 多ければ売れるのでしょうね。 たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・> と、マニアックな映画にも手をつけますが、 できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、 子供時代に帰ってるみたいです・・ それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・
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1. わらの犬(1971)
《ネタバレ》 ペキンパー作品の第1鑑賞にこの作品を選んでしまったからか、
実に暗いシリアスな映画でした・・
こちらは題どおり戦争映画です。
同じ暗いバイオレンス映画ならば背景が明確なジャンルにしたかったなぁ。
憎しみの背景が戦争や差別なら共感できなくてもわかるものってあるのですが、
これは非暴力主義者のD・ホフマンなのです。
見ていていらいらするくらいの平和主義なのです。
このことなかれ主義なホフマンが「パニックルーム」と化した後半、
我慢の限界がブチ切れ報復してゆくのですが・・
陶酔さえ浮かべるエンディングに後味はよくはありません。
でもやつらはやっつけたじゃあないか!
という問題でもないというのがこの映画の言いたいことなんですが、
最初は報復もアクションが派手で面白かったのですが、
ちょっと長すぎる気がしないでもありません。
「二十日鼠と人間」のように1発でケリをつけて後味の悪さに考え込む映画もあります。
ここまでアクション過多にするともうほとんど戦争です。
わが家が戦場と化した疑似体験をし帰る場所をなくしてしまったのです。
普通のひとが本能に目覚めるさまは「ファイトクラブ」のほうがわかりやすい。
「時計じかけのオレンジ」も同じです。
ひとはどこまでひとになれるのか、「タクシードライバー」にも似ています。
田舎が舞台で真面目すぎる主人公が迫害を受けるということで、
「アラバマ物語」にも似ていますが・・(私はわらの犬のほうがいい)
ねちねちと進んでゆくホフマン夫婦迫害の手は、
最期で一気に爆発して報復して後味の悪さが味わえる・・
と思って観ていたのですがなんかあっさりしちゃった。
どうして「天国と地獄」のような後味の悪さがなかったのか。
まああそこまで後味が悪い映画ではなかったことが救い(天国と地獄は最高ですが)
ここまでやるかぁ~というバイオレンス過多は、
タランティーノの描写が軽く思えるような重さはありました。
後半はパニックホラーが終わったあとみたいな感じで・・
少し傾いた構図、スローモーション、止まるくらいゆっくりしたフラッシュバック、
スピード感あるアクション・・とまあ、私的にはデ・パルマやジョン・ウーに近いと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-11 11:27:40)《改行有》
2. ワンダー・ボーイズ
《ネタバレ》 ボブ・ディランの主題歌より、ジョン・レノンですね。
車輪を眺めてるって曲・・過去の栄光から離れ、自分探しの旅に出る主人公と、これからの栄光に旅する題名の主人公の青年。
お互いの一夜はトリップでつながり、淡々としてます。
よく考えたら自分勝手なんですが、それでも自分の居場所を見つけられたんでしょう。
ハードボイルドっぽい作りにも取れるし、そのわりに淡々としすぎて、俳優が有名でうまいので救われてると思う。
誰が本当の主役なのかわからないですが、トビーの才能のおかげでマイケルの時代が終わるのがわかるのですから、
もっとマイケルが才能の行き詰まりに嘆くのを、大げさにでも描いてくれれば起伏があったかも。恋愛も描くから淡々となったのかな。
DVDをパソコンで再生してたので、エンディングは面白い感覚でした。マイケル・ダグラスは本当に演技に幅がある。
でもやっぱりマイケル・ダグラスらしい。
トビー・マグワイア目当てで見たのですが、私には若かりし日のアル・パチーノのイメージが強いです。スケアクロウあたりの。それと不思議な暗さがあるのでホラーにも出てほしい。
6点(2004-05-19 10:03:38)《改行有》
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