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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 最初の頃はショボかったシリーズだけど、前作あたりからドドッと予算が増えた感じで、良い意味でメチャクチャが極まってきました。フォーミュラ装甲車とか、戦車とか、長い長い滑走路(笑)とか、客が期待するものを見せていると思います。カーアクションだけじゃなく、ザ・ロックが参戦した前作から肉弾戦も盛り上がり、今回は女性同士のどつきあいも迫力ありました。ヴィン・ディーゼルって、アップになる度に主役の顔じゃないなぁと思う。だから小悪党が似合うんだけど、今回は「一般人を巻き込むな」的なことを言わせる。ポール・ウォーカーが言うなら分かるんだけど、このひと言でキャラの立ち位置がガラリと変わる。恩赦が頭にあったのでしょうが、正義の人にはなって欲しくない。似合わないから。 次作はトランスポーターとの対決。これも客が期待するカードでしょう。その予告のために潰される千原ジュニア(似てるよね)がご愁傷様。[映画館(字幕)] 7点(2013-07-27 03:52:51)《改行有》 2. わたしを離さないで 《ネタバレ》 大きな嘘をひとつかまして世界観を構築するのがSFだと思います。本作は「もしも、臓器提供だけを目的に生を受けたクローンがいたら」と云うことですが、それでは足りない。「もしも、臓器提供で死ぬことに疑問を持たない教育を施されたクローンがいたら」からスタートしているSFでした。似たような設定にも見える「アイランド」などとは全く違う種類の映画で、静謐なテーマを掲げていると思います。 29歳で余命1年と99歳で余命1年の違いは分かり易い。でも、29歳で余命1年と10歳で余命20年の違いは直ぐに実感できません。本作は、それを表現しようとした映画だったと思います。若くして死を受け入れた少年少女が、少しでも長く生きたいと願うのはどんな時か。それは大切な人が出来た時でした。すでに2回の「提供」を経た後で、本来の鞘に納まるようにお互いを認識した二人は「延長」を申請します。死を受け入れている彼らは逃げたりしませんが、その状態を少しでも長く享受しようとするのでした。「生」への執着とは、生きているうちに何をするかと云うことより、その状態を少しでも持続させたいと願うこと。まぁ、そんな理屈より、この哀しさの深さにやられました。 原作は未読ですが、優れた作品であることが容易に想像できました。さらに、映像化による工夫も見て取れました。終始、日が射さない風景を連ねて重たい宿命を暗示します。砂浜に打ち上げられた難破船も同様。潮さえ満ちれば漕ぎ出すことも叶うけど、その海に潮が満ちることは無い。閉塞した状況描写の中にテーマを語る、稀有なSF映画だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-13 09:57:57)(良:2票) 《改行有》 3. わらの犬(1971) 《ネタバレ》 タイトルは良く耳にしたけれど、これまで観ていなかった映画。サム・ペキンパーって暴力表現に定評のある監督という認識だったから、イジメはあっても暴力がないなぁ、などと思いながらラスト近くまで何が言いたいのか分からず退屈だった。でも、いきなり暴風雨が吹き荒れた。全編を通じて非暴力主義を貫いていた主人公が、攻撃に転ずるあたりが山場か。現代の言葉ではキレるという奴ですな。当時、ここまで徹底して見せる映画は少なかったと思えるので、衝撃的な作品だったことは充分に理解できるけれど、キレるという言葉が市民権を得ている現代では特に感慨なし。この嫁さん、よくあんな冴えない男と結婚したよなぁと変な部分に感心。その昔に観ていたら、たぶん倍くらいの点数を付けたと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-04-26 22:14:50) 4. ワンダとダイヤと優しい奴ら 面白いと思わなかったし、笑えなく退屈だったのでこの点数です。米英がお互いをどう思っているのかの一端が覗けたことが収穫と言えば収穫。でも20年前の映画なんだよね。[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-01-06 01:17:25)
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