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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. タイタス すごくぞくぞくして、ビ~~~ンと痺れる感じ。監督の感性に圧倒される。二時間四十分、どっぷり世界に浸らせてもらいました。面白かった! 素晴らしい、毒のある美術品を見ている様。脚本というのは時代に合わせて変化させてもいい物だと私は思っているので、現代と混じり合う演出に抵抗はなかった。どちらかというと、現代でも古代でもない、不思議な異世界の物語という印象。 ただ、主演が・・・。ジェシカ・ラングはじめ、ムーア人演じた黒人さん、息子たち、皇帝はハマり役だったけど、アンソニー・ホプキンスがどうしても馴染めなかった。確かに演技力あるし、狂気を演じると超一流なのはわかるけれど、威厳とカリスマが無い。農家の小父さんにしか見えない。ショーン・コネリーあたりが演じると良かったのでは? 血が通った悲劇、という印象の映画。スクリーンで見れなかった事が悔やまれる。8点(2004-06-14 18:12:38) 22. ミニミニ大作戦(2003) この映画の撮影は誰? と思わずネットで検索してしまいました。街ごとに、そこの湿度が伝わってくるような色選びをしていて、臨場感たっぷり。ミニをわざと大きな車の脇をすり抜けさせたり、構図もいいんだな~。展開が明確で、アクション駄作にありがちな、場違いな男女のクサイ台詞がなかったのも好感度大。マークがシャーリーズの肩をただポンと叩く仕草に愛情がちゃんと表現されていてGOOD! 天才ノートンが、役づくりで凡庸で想像力を欠いた駄目成金にちゃんと見えるのも流石! ミニがお屋敷を走るシーンが見れなかったのが、少々残念でしたが、久々にサックリ楽しませてもらいました。娯楽映画ってイイねっ!8点(2004-02-21 13:51:21)(良:2票) 23. ゴスフォード・パーク 多様な見方が出来る意欲作だと思う。イギリス上流階級の雰囲気溢れる美術を楽しみながら、ボーっと眺めるもよし。頭をクリアにして、アガサ・クリスティーの小説を読むように、犯人探しにせいを出すもよし。まるで自分もこのお屋敷の使用人の一人になった気分で、貴族たちのスキャンダルにわくわくしながら観るもよし。まるで二層の舞台があるかのような演出が巧みで、ごちゃごちゃしているようで、全てのシーンに意味がある。さすがはロバート・アルトマンと敬服しました。いわゆる名画とはまた違う、「映画を観る愉しみ」を存分に味あわせてくれる。ただ、もうあとほんの少しでいいから、最初に登場人物についてのある程度の情報を与えてくれたら、はじめからもっとこの映画を楽しめたのにとは思いました。8点(2003-11-10 22:21:26) 24. 運命の逆転 ひじょうに興味深い映画でした。グレン・クローズに語らせるというやり方もなかなか! 疑問が残るんだけど、嫌な感じがしない残り方。弁護士たちのやりとりも面白かった。ジェレミー・アイアンズ上手い! ただの「若い女を誘惑するのが大得意」俳優かとおもいきや。声がものすごいダミ声だったのは、役づくりなんですね。あのハゲは・・・? 役づくり、それとも実はハゲ? 気になる・・・8点(2003-09-28 07:57:18) 25. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督) 基本的にコスプレ映画が好きなので、史実どうこうはともかく、楽しめました。レオが美しいし、上手い。古い『鉄仮面』より、ラストに救いがある所も良かった。でも何と言っても、おっちゃん四人がいい味を出していましたね。特に敬虔なのにセクシーなアラミス役のジェレミー・アイアンズは、最高に素敵でした。8点(2003-08-25 15:10:04) 26. スナッチ 面白い! ついて行けなくなりそうなゴチャゴチャぶりなのに、観客を引っ張ってついて来させてしまう凄いパワー。出演者がみんなカワイく見える。さすがマドンナを射止めた男。並大抵の感性じゃないですね。8点(2003-04-29 23:23:42) 27. グラディエーター 壮大! 格好良い! 絵が凄い! とにかく派手な世界に引き込まれました。娯楽映画ってこいうい映画だと思う。良い意味で。ホアキンの演技力にびっくり。顔もなかなか素敵。兄さんは超ハンサムだったけど、超える日は近いかも。8点(2003-04-22 21:53:31) 28. ショコラ(2000) スイートな映画。温かな手作り感が良いです。悪しき古さを変えるのは、ちょっとしたきっかけと気持ちの持ちようなんだなと、教えられました。ジュリエット・ビノシュとレナ・オリン姉さんの再共演と、知らずに観てびっくり! お年玉を貰った気分でした。「存在の耐えられない軽さ」未見の方、是非←見て下さい。 8点(2003-04-09 22:52:10) 29. 眺めのいい部屋 東洋人の私には、ひたすら「うっとり~」な映画。淡々とした展開を飽きさせない映像の素晴らしさと出演者の魅力が素晴らしいです。旅に出たくなります。個人的には、シシルが去る場面にせつない哀愁を感じました。8点(2003-04-09 22:01:05) 30. マッチポイント 《ネタバレ》 運について云々は皆さんが書いている通り。私は違った観点から感想を。 「最後に勝つのはクロエみたいな女」 これって女性誌や恋愛ハウツー本にはよく出てくる話。 男と結婚したければ、エロカワよりお嬢系ファッション。 でも何で? その過程がいやらしいほどよく描かれていて、ウッディアレンはやっぱり凄いなと思った。あんな爺さんなのに、よくおわかりで! 男なら、いい女に夢中になる。でもいい女の賞味期限は短い。手に入れたとたんにただの女になり、追いすがってくるに至っては、邪魔者でしかなくなる。 でも女は、そのことに気付かない。私はこんなにいい女なのに。いい女である私が愛しているのに、背中を向けるなんて酷すぎる。そうやって男を追い詰め、それによって自ら女度を下げていく。 観客も、クリスと同じ過程を経験する。魅力的なノラ。胸の開いた服を着て、煙草をふかす姿がきまっている。でも婚約解消され、衣料品店で働き始めたノラは、どんどん陳腐になっていく。狭いごちゃごちゃした部屋で、ルーズな服を着て電話に張り付く。そんなノラに、登場シーンでの鮮やかな魅力は、ひとかけら残っていない。 そんな恋愛模様の生々しさに、あっさりとしたサスペンス。なかなかの良作。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-14 22:21:31)(良:3票) 《改行有》 31. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 難解ぶりはどっこいですが、飛び抜けて退屈な作品が無かった分、「イデア」よりは楽しめました。エリセ、ヘルツォーク、ヴェンダースは、よく識らない監督だったのですが、この作品をきっかけに、長編を見たくなりました。それに比べてジム・ジャームッシュ、スパイク・リーは、好きな監督なので過度の期待があったことは否めませんが、拍子抜け。はっきり言って面白くありませんでした。とくにジャームッシュ作品は、クロエという有名女優を使っている所に「狡さ」を感じてしまいました。カウリスマキ作品は手堅かったです。まさに彼のテイスト。そして大した意味が無い。「さすが!」と唸らされたのはチェン・カイコー作品でした。やたら小難かしくなく、ファンタジックで笑えてほろりとする、学生が映画研究会で作りそうなこぢんまりぶりに、何だか安心してしまいました。興行収入的にどうだったのか知りませんが、やっぱり映画は長編が好きです。ハイ。7点(2004-09-24 16:36:34) 32. バウンティ/愛と反乱の航海 《ネタバレ》 なんとなく手に取ったら、ものすごい豪華キャストだったので驚いてしまった。ホプキンスもリーアム・ニーソンも、すごく上手い。ダニエル・デイ=ルイスが「無能男」を演じているのが面白い(さすが天下の演技派。上手い!)。その点メルは、いまいち微妙な心の変化が表現出来ていなかった気がする。追いつめられてもどこか飄々としていて、ヒーロー的。 史実なんだから話が面白いのは当たり前。メル演じたクリスティと、ホプキンス演じたブライの間を、観客の感情移入が行き来してしまうようなつくりが面白い。結局どちらも「勝ち」であり、どちらも「負け」であったわけだ。ちょっと唸らされた。画面もとても綺麗だったし、タヒチに行ってみたくなった。ラストは、史実をきちんと表現した結果だったのだろうけど、もう少しドラマチックに大袈裟にしてしまっても良かったような気がする。それにしても、豪華キャスト&そう悪くない評価なのに、レビュー私で4人目? 何でこの作品、こんなに知名度低いのでしょう???7点(2004-04-20 22:51:54) 33. めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 何故か途中まではすごく良いのに、ツメが足りない。原作者と監督が男性と聞いて、少々納得。専業主婦なら誰もが、「私は偽りの人生を生きているのではないか」という気持ちを抱く事があると思う。そしてローラの様に、一線を超え、家族を捨ててしまう人もたくさんいる。だけどローラが何故その一線を超えてしまったのかという所に、説得力がない。例えば全てにだらしない主婦なら、イカン男に引っかかって、簡単に家族を捨ててしまうかもしれない。だがそれなりに良識のある女性が、家族を捨てるには、もっと強大な理由がなければならない。DNAに備わった、子孫繁栄の為、子供を持つ女性に与えられる母性本能を、この作品はナメている。あの時思いとどまったローラが、何故その後家族を捨てたのか。それには強大な何かがなければならないのに、それが描かれず、突然ラストで現れる老けたローラの告白は、とても蛇足に、とても場違いに感じた。また、予備知識が無いとわかりづらいという設定そのものに、とても疑問を感じる。私は「ダロウェイ夫人」既読だったので、同性愛や分身ともいえる識らない誰かの死を受けて、瞬間の愛おしさに目覚めて行く様などが、多少理解出来たが、隣の旦那の頭上には、終止「?」マークが・・・これは映画として明らかに反則技。なにげなく手に取っても楽しめるものこそが映画ではないだろうか。メリル・ストリープのエピソードが個人的にはお気に入りだったし、カメラの美しさ、小物まで細やかに気配りされた演出、役者さんたちの繊細な演技など、良い点も沢山あり、もう少しどうにかならなかったのかと、残念に思う映画でもある。7点(2004-03-27 01:45:53)(良:1票) 34. ウェールズの山 良い意味でも悪い意味でも、まさしくディズニー映画です。カメラが良い! ほの若いヒューが良い! 邦題をなんとかお洒落にまとめてほしかった。7点(2003-10-20 13:43:41) 35. ロリータ(1962) エロい映画を想像していたら、ほのぼの系でした。どちらかというと滑稽なかんじ。ハンバートといいロリータといい、渋いし可愛いんだけど、濃厚なかんじがしないキャラクターなので。ロリータの「八方美人だけど深入りされるのはイヤ」というのは、まるで今時のギャルみたいで、こういう感覚っていつの時代も変わらないんだなぁと思いました。さすが! と思ったのはやはりキューブリックの画面の見せ方。これと音楽が良いので、長くて同じ事の繰り返しが多い内容なのに、飽きずに見る事が出来ました。7点(2003-10-20 13:33:35) 36. 普通じゃない この監督の映画は、トレイン~といいザ・ビーチといい、かなり嫌いなので、期待しないで観たらおもしろかった。この突き抜けたバカバカしさが好き。天使最高! 初めてキャメロンを「可愛い!」と感じた映画。どーでもいいけど、最近テレビ放映していたのをちらりと観たら、吹き替えがびっくりするほど酷かった。7点(2003-08-05 20:02:06) 37. フル・モンティ おちゃらけ映画かと思ったら、いやはや、深かったです。なかなかの良作。これをアメリカがやったら下品に、日本がやったらえげつなくなるんだろうなぁ。イギリスのさらっとした感じが良いのです。最後は「え? もう終わり」って所が、良い意味でも悪い意味でも舞台的。7点(2003-07-17 11:10:33) 38. アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 相変わらずのヒュー節ですね(影のある美少年の面影はどこへやら・・・ぶつぶつ)。とても良く出来た話で、随所で笑えたし、ヒューの家のお洒落さとか、マーカス母のヒッピーファッションとか、細部のディテールが印象的。子役の子の微妙なかわいくなさかわいさも良い。でもこういう話の宿命か、最後がしらけるんですよね。皆仲良し、皆はっぴーみたいな。ありきたりっつーか、そつのなさが嫌らしいっていうか。でもヒューが「キリングミーソフトリー」を歌うシーンにはホロリとさせられた。なのでそこそこ高得点。7点(2003-07-04 12:36:30) 39. 蜘蛛女(1993) いわゆる悪女ものの中で、女優の魅力はダントツ。レナ・オリンって、セクスィ~で怖くてキョーレツなのに、どこかに可愛らしさ(あの少しプクっとした頬のせいかな)と哀愁があるんですよね。女として、ある意味憧れます。あんなに美しい奥さんがいて、すごく愛しているくせに、ヨソの女にフラフラ走るんですね、男って。そんな男は蜘蛛女に食われましょう! ストーリー運びも軽快で、B級娯楽映画ながら、なかなかにクオリティの高い作品だと思います。7点(2003-04-23 00:46:32) 40. ブリジット・ジョーンズの日記 面白かった! 期待していなかっただけに、役者の演技の上手さとテンポの良さで、飽きずに見ることが出来ました。カメラやスタッフに囲まれて、あれだけこっぱずかしい演技ができるレニーは凄いです。でも育児中の私からみたら、30代独身女の生活は、けっこう羨ましいです。7点(2003-04-13 10:46:20)
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