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21.  パディントン2 《ネタバレ》 前作同様、セットや美術が素晴らしい。俳優たちも豪華です。 サリー・ホーキンスの衣装がいい、特にカラータイツのコーディネートが好きだわ。 ニコール・キッドマンからヒュー・グラントへ。今は落ち目の俳優で部屋には若かった頃の写真がいっぱい飾ってある、 それをヒュー・グラントが演じるってイギリスならではのブラックユーモアですかね。 でもヒュー・グラントってこれまでもラブコメで何気なくコメディセンスを見せることがあったんですよね。 刑務所でのスイーツ作りで字幕ではプリンになってたけど、プディングですよね。 私もなんだかマーマレードを作ってみたくなったのでした。 囚人服がピンクに染まっちゃうとこなんてマジで笑えたし、たぶんナックルズ?がピンクの繊細な3段ウェディングケーキ作ってるし、さりげなく笑えるところが随所にあって、こういう感覚は好きです。 ルーシーおばさんとの再会がへんに華美な演出じゃなく、静かなしっとりとしたラストシーンになっているとこもいいですね、思わず鼻の奥がツーンとしてしまいました。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-26 19:57:42)《改行有》

22.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 SF的な部分はクローンというだけで、それ以外はクラシカルな雰囲気でグレーの制服が上品で風景も美しく、イギリス上流階級の物語のような語り口ですね。 暴動が起きることもなく淡々と話が進んでいくのが逆に切なく哀しく、残酷に感じました。「提供」「終了」という事務的な表現も冷めてはいるけどなぜか嫌悪感はなく、むしろ上手い言い方だなと。 例の猶予の噂を噂と言いながら、最後の望みとしてマダムを訪ねるキャシーとトミーが哀し過ぎです。 ガラス越しに手術台を見つめるキャシーの思い出で寄宿学校にいた頃からの3人が語られる、これもまた淡々としていて喜怒哀楽もそれほど感じないんですが、ここで大いに感情移入させられて鑑賞後の私自身の落ち込みを想像するとあれでよかったのかもと思ってしまった。 生あるものは全て終わりが来るのはわかっているけど、自分のクローンまで用意するほどの生への執着てなんなのかしらね。 キャシーとトミーも二人の今の時間を少しでも長く持ちたいとなった時、噂でしかない「猶予」に望みを託す。 生きている時間は限られている、生きてるだけで良し勝ちとか、だから大事に意味ある時間にしましょうというよりも、何が生への執着になるのかということを思ったし感じたし、でもどうあろうがどうしようが人はみんな遅かれ早かれ例外なく死ぬってことを強く再確認させられたような気がします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-21 17:52:19)(良:1票) 《改行有》

23.  ノッティングヒルの洋菓子店 《ネタバレ》 そうねえ、全体的に浅いですね。朝のロンドンの街を自転車で走り抜けていくオープニングは良かったし、期待できそうだったんですけどね。 サラの人物像がほとんどわからない、ただベイキングの腕前は一流だったらしいだけなので感情移入ができないし、潰れる寸前の崖っぷちから成功を掴んだっていうより、なんだかんだあってもトントン拍子っていう感じで達成感や幸福感をあんまり感じなかったです。 そのサラ役ですが、イギリスで驚異的な視聴率のアマチュアベイカーコンテスト番組「ブリティッシュ・ベイク・オフ」の優勝者のひとりのキャンディスなんですよね、あの番組は日本でも観られて私も大好き、キャンディスは印象的な人でよくおぼえてる。番組をきっかけにメディアに出る人も多く、キャンディスは美人で個性的で確かに女優にいてもおかしくないルックスなので、映画にも出ちゃったのね。 唯一の色物、ユーモアて感じの赤外線おじさんがもっと活躍してくれると期待したんですがそうでもなかったのが残念。 せめてお菓子を作る工程にもっとチカラを入れてほしかった、手元のアップを多くして美しく見せてほしかったです。 最初に店に出すのがフランス菓子テイストのものばかりで、知らない食べたことないみたいなのがイギリス人らしいなと。 日本だと料理もお菓子もフランス物っていうのは最高級ランクの位置っていう感じですが、ヨーロッパでは単にフランス菓子ってだけみたいですね。 日本食ブームもあって抹茶や柚子がイギリス人にも使われることがしばしばあるっていうのもうれしいですね、でもあれは日本人じゃないよね、まぁタイも中国も日本も同じアジア人で何が違うのかよくわからんていうのは仕方ないですね、私も外人、イギリス人てだけでアイルランド人、ウェールズ人、スコットランド人と何が違うのかわからないものね。 映画の内容はかなり物足りないけど、個人的に興味のある部分がいろいろあって損はしなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-17 16:14:28)(良:1票) 《改行有》

24.  007/スペクター 《ネタバレ》 えー、とにかく長いです長すぎです。2時間程度でまとめていただきたい。 148分かける価値を見出せません、無駄に長いです。これが大きなマイナスです。 こういったアクションもので「まだ続くの?いつ終わるの?」と思わせたらダメだと思う。長い割に内容はたいしたことないです。アクションシーンも目がまわるし、やたらガラスが割れて破壊しまくってるだけで面白味がありません。「粋」が無いんです。 そしてダニエル・クレイグのボンドシリーズで初めてユーモアを感じましたが、まだ全く足りないです。 レア・セドゥはかわいいけど、彼女はどっちかというと悪役顔ですし、ダニエル・クレイグとは見た目の相性がしっくりこない感じがして、なんか浮いた存在のように感じてしまいました。見終わった頃にはイタリアの宝石モニカ・ベルッチのことはすっかり忘れてしまっていた。老けたなあと感じたけど、これだけの長丁場なんですからしっかり絡んでほしかったです。なんだか「残念」という言葉しか浮かばなくて、ダニエル・クレイグのボンドは最新作が最後らしいけど、上映時間が最長の2時間43分だと知って不安しかない。[インターネット(字幕)] 4点(2021-09-15 14:41:34)(良:1票) 《改行有》

25.  魂のゆくえ 《ネタバレ》 宗教には疎いのですが、アメリカでの福音派と政治、大企業との関係というのが問題提起されているのはわかります。 トラー牧師の息子が亡くなったイラク戦争の開戦にも取引?があったようですね。 社会派だとは思いますが、ミステリー要素も感じます。 監督のポール・シュレイダーは「タクシー・ドライバー」の脚本を書いているんですね、その経歴を知ったらトラー牧師の人物像もすんなり納得できました。 どのシーンも必要最小限のものしかない室内、最近よく聞くミニマム、でも暗くて重苦しいんです。テーマが反映してる感じで細部まで行き届いてるなと思いました。 トラー牧師は結局救われたわけですよね?そのきっかけとなる人物が妊婦で名前がメアリーなんだもの。その旦那がマイケルですし。聖母マリアと大天使ミカエルがプロテスタントではどのような解釈なのかは知りませんが。 二人が重なっているとこでは、あのまま浮いたりして、、、と思ったらほんとにそうなりまして、様々な意味ありげな映像が出てきて、実際ああいった経験はありませんがあの感覚はなんとなくわかります。 あまりに唐突なラストで、録画したものを観てたんですがハードディスクが壊れたと思いました。 イーサン・ホークが主演を演じたことでラストまでしっかり見届けることができました。俳優の魅力、力量ってやっぱり大きいですね。知らないことを知ることができたということでこの評価です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-27 15:37:20)《改行有》

26.  15年後のラブソング 《ネタバレ》 ダメ男役のイーサン・ホークがキュートで良いのです、憎めないダメ男です。 アラフォー~後半と思われる男女3人、いい年してナニやってんのと言いそうだけど、40になろうが50になろうが、完成完全な人間なんていないと思うのでこれが現実といっていいんじゃないかと。いくつになってもダメなとこはダメだし、不惑なんて幻想だと思う。 見た目が老いていくのと比例するように精神も老けていくというわけではないですしね。 「オトナになれない大人たち」というコピーが付いてるけど、そもそも大人が何かもこの年になっても自分でもよくわからないし、なれない、なりきれてない人なんてそこらじゅうにいるんじゃないですかね、もちろん害になる人以外ですが。 ライブの途中で突然消え、そのまま行方がわからなくなったということもあって神秘性が加わり、伝説のミュージシャンとしてダンカンが心酔するわけですが、消えた理由は神秘的でも哲学的でもなく、ファン心理っていうのは勝手なものだなと思ったり。 病院にドカドカやってくるタッカーの子どもたちに元嫁も加わりカオス状態になるんですが、このシーンがいちばん好きです、イーサン・ホーク最高! アニー役の女優さんはどこかで何度か見たことあるなと感じる人で、BBC制作のドラマにいくつか出てるのかなと思ったんですが、オーストラリア出身なんですね「ホワイト・ライズ」で片思いが生じて異常な行動する友人役だった、けっこう昔から映画に出てる人だったのね。イギリスの港町の風景が風情があって良かったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-18 16:20:04)《改行有》

27.  オフィシャル・シークレット 《ネタバレ》 大量破壊兵器は結局見つからなかったイラク戦争、あの当時イギリスでこんなことがあったならもっと世界中に大スクープとして報道されていいと思うんですけど、ウォーターゲートであれだけ騒いだくせに。 私はこの事件をこの映画で知りました、世間で騒いでた記憶もないです、私が知らないだけ? そもそも2003年当時、自分が何してたかもあんまりおぼえてません。 映画化は16年も経ってからなのね、ビンラディン殺害の時との差にびっくりだわ。 キャサリン・ガン本人も映画で語られてることは全て事実だと仰っているようですし、 彼女が反戦主義者になったのは広島で英語の教師をしていた時に原爆の被害に触れたことがきっかけだという、イラク戦争当時の日本の指導者はどうだったのか、今さらですけど日本人として恥ずかしくなったのでした。 コレ、もっともっと話題になっていい作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-21 15:34:05)《改行有》

28.  レッド・エージェント 愛の亡命 《ネタバレ》 イルサじゃないんだからこの邦題は勘弁してほしい。 スパイだけどスパイ映画じゃないですよ、どっちといったらメロドラマだと思うんですけど。 なので「雪が降るにもかかわらず」になってるんじゃないですかね、もうちょっとマシな邦題つけてください。 カティヤの消息と彼女に何があったのかがサスペンス要素ではあると思いますが、描き方はわりとサラリと浅い。 脚本がよくないんだろうな、キャストも60年代初頭の雰囲気もとてもいいのにもったいないです。 姪のローレンの人物描写も意味がよくわからない部分があって、あれはやめてほしかった。 とにかく、美しすぎるレベッカ・ファーガソンを堪能する映画。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-07-20 11:24:52)(良:2票) 《改行有》

29.  追想(2017) 《ネタバレ》 「追想」という邦題のついた映画っていくつかあるんですよね、何か他に思いつかないのかな? 映画の内容はこのタイトルから受けるイメージとはちょっと違うと思います、原題の「On Chesil Beach」でよかったんじゃないかと、「チェシルの〇〇」とか「〇〇のビーチ」とか。 観始めは、ウブ、潔癖、大真面目な若いカップルの恋愛と新婚初夜を描いたシニカルコメディかと思ったんです。 イギリス映画ってその手の映画が得意ですし。 しかし所々に心の闇を想像させるシーンもありまして、特にフローレンスの幼少の頃のシーンをどう解釈したらよいのか迷います、トラウマになったきっかけのようでもあり、でも何があったのかは明確にされてません。 エドワードの両親とフローレンスの両親の違い、エドワードは母親にフローレンスは父親に一癖あるわけです。特に問題のない両親、家庭というわけでもないのです。 バイオリニストのフローレンスはクラシック専門、エドワードはチャック・ベリーやプレスリーであり、カルテットが何かも知らない。 とにかく属性というか性質というか違い過ぎるんですが、付き合ってる時は若さ情熱、勢いでカバーされ、 見ない気付かないでいられるんですが、結局現実を見た、知った時点で崩れ落ちる。結婚が破綻のきっかけとなってしまうのですが、遅かれ早かれ二人はダメになる運命だなというのはすんなり納得できてしまいます。誰が悪いわけでもなく言うなれば「縁がなかった」ですかね。 コメディなのかと思って観ていた前半ですが、ラストはおもわず泣けてしまいました。 ジャズ、ロック、クラシックと音楽のバランスも良かったと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-13 14:41:06)(良:1票) 《改行有》

30.  シンクロ・ダンディーズ! 《ネタバレ》 「フル・モンティ」みたいな感じかなと期待して観てみました。 そうですねぇ、テーマは魅力的でいいと思うんです。ただ人物それぞれのキャラがそれほど魅力的に感じなかったです。 愛すべきおじさんたちって思えないし、クスクス・ニヤリとする粋なユーモアもこれといってないのがイギリス映画のヒューマンコメディとしては残念かな。運転中のハンドフリーの電話での夫婦の会話、実は後部座席に息子とその友人が同乗してますっていうとこはよかったけど。 全体的に雑な感じもして何度も観たくなる愛すべき映画というわけでもなく、期待外れで残念です。[インターネット(字幕)] 4点(2021-06-09 14:42:45)《改行有》

31.  誰よりも狙われた男 《ネタバレ》 フィリップ・シーモア・ホフマン主演の遺作となってしまったんですね、 独特の雰囲気で、地味ながら緊張感は半端なく先行きが読めないし、どういう結末なんだろうと目が離せなくなります。 バッハマンにハマりきってるホフマンの演技が凄いです。脇役の頃からのどこか皮肉っぽく、嫌味っぽく イイやつとイヤなやつの境界線ギリギリで一応は善人かな?みたいなキャラ、一回見たら忘れない俳優さん。 描かれることは対テロ組織同士の対立、裏切り、非情さということなんですが、カルポフがドイツに来た真の目的とか 邦題の「誰よりも狙われた男」というのはバッハマンということでいいのか?などなど、自分が知りたいことは明確ではなかったんですが「裏切りのサーカス」ほど難解ではないですし見応えのある作品だと思います。[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-04 16:01:55)(良:1票) 《改行有》

32.  夜の来訪者<TVM> 《ネタバレ》 初見だとばかり思っていたんですが、食事が始まったあたりから記憶が蘇ってきました。 何年も前に観てます、AXNミステリーあたりで放送したんだろうな、きっと。でも所々おぼえている程度でラストはすっかり忘れていたので面白く観ました。 エヴァ役の女優さんも今だと見たことあるぞと感じる人で、去年観てた「暗号探偵クラブ」のルーシーでした。儚げでかわいらしい女優さんです。 密室劇、会話劇として見応え充分で、TVドラマとして一級品だと思います。ミランダ・リチャードソンの存在感はやはり飛びぬけてますね。 あの一家を成り上がった爵位を欲しがる中産階級としているところがミソですかね。20世紀初頭だからこういう人たちが力を持ち始めた時代だったんだろうな。 とにかく最後の最後にひっくり返る、けれど謎は謎のままという終わり方で、ずーんと余韻が残ります。[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-14 16:34:40)(良:1票) 《改行有》

33.  ガーンジー島の読書会の秘密 《ネタバレ》 わりとロマンチックな内容なのかと思って観始めたんですが、戦争とナチスドイツがしっかり関係していて今まで全く知らなかったガーンジー島のことも知ることに。早々に占領され苦しい時期が長かったのですね、没収された豚ちゃんたちも虐殺されてしまったのでしょうか、豚まで取り上げるなんてなんなのよ。 そして「ダウントン・アビー」のファンにはうれしいキャスティングです。リリー・ジェームズは現代ものよりクラシカルな時代ものの方が魅力的に感じます、ほんとにきれいでカワイイ。 ドーシーからの手紙を読むシーンでジュリエットとの未来が予測できるんですが、「読書会の成り立ちとそのメンバーとエリザベス」まずはこれを中心に持ってきていて、ロマンスの方は抑え気味になってるのが好感持てました。伝えたいことが明確になっていると思います。 ところで親切で良いドイツ兵を登場させているのにいちばんびっくりしたかな、今まで観た記憶がないもの。 原作は実話ではないんですよね?実話の部分もあるのかしら? 登場人物のキャラもそれぞれ個性があってしっかり描かれている。島の風景も素晴らしく品性を感じるいい映画でした。 作品のニュアンスがどことなく日本映画に近いようなものも感じました。[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-13 14:46:44)《改行有》

34.  ブルックリン 《ネタバレ》 観る前の予想に反して、泣けた泣けた。 ホームシックになって仕事中も泣きそうなエイリシュ、姉からの手紙を手にして号泣するエイリシュ。手紙を何度も読み返すエイリシュ。知らない人ばかりのニューヨークの雑踏の中で寂し気な表情のエイリシュ、もう泣けて泣けて。 これ入力してる今も思い出して泣ける。 でも自分を愛し特別な存在としてくれるトニーが支えとなり笑顔の接客ができるようになるのね、 すごくよくわかるわぁ。人ってやっぱり拠り所っていうのは必要なんだなと。 けれど、そんなトニーのこともどこか迷いがあって多少成り行きみたいに入籍しちゃう。そして故郷へ帰れば垢抜けて簿記の資格もあるエイリシュに手のひらを返したような好待遇。そりゃそうなったら迷うよね、ひとりになった母親のこともあるし。 そこにミス・ケリー、エイリシュは「ここ」は故郷だけど生きていく場所ではなくなったことをはっきり自覚する。 何かある度に街中に知れ渡り噂になる、放っておいてくれない街なのです。ニューヨークとの決定的な違いってそこなんじゃないかなと。もとから規模が違い過ぎますけどね。自分を気にする人は大切な人たち、限られた人たちだけでいいと思うんですよね。 アメリカ行きの船で偶然相部屋になった人が「帰るんじゃなかった」みたいなことを言ってたけど、その意味が理解できました。母や姉も下宿や職場の人たちもぱっと見はきつそうなんだけど、実は思いやりも優しさもありサラリとしていていいですね、干渉しすぎない人たち。ラストのトニーとの再会のとこでまた泣けた。泣かせようとしてるものは特に無いのにこんだけ泣けた映画は初めてかも。個人的にそこが高評価の理由にもなるかな。 特別なことはないけれど50年代と移民を背景に、ひとりの女の子の自立、成長、自分の人生を掴むというものが丁寧に描かれていていると思います、映像も美しい。アイルランドの色であるグリーンと髪の色のコントラストがいい、トニーと付き合いだしたころからコートの色がグリーンから赤に変わる、船の相部屋のお姉さんも赤いコートだったっけ。 スパゲティを知らなかったエイリシュがアメリカに馴染みだしたサインなのかな?シアーシャ・ローナン自身アイリッシュなんですよね。 トニー役のエモリー・コーエンは初見なんですが、どうかするとジョニー・デップに見えるのよ、特に目が似てる。 ところで簿記を英語でも「ボキ」と聞こえて「bookkeeping」がそのまま日本語になったと知りました、洋画を観て知ったことがまたひとつ増えました。簿記検定の経験はあるけどそんなこと言ってた先生はいなかったような気がする。[CS・衛星(字幕)] 10点(2021-05-09 01:04:16)《改行有》

35.  ハンナ 《ネタバレ》 まず感じたことは、スタイル、作風が中途半端ってことです。 CIA絡みですけどCIAをまったく感じない、武器や機密情報を盗む犯罪組織みたいだ ケイト・ブランシェットの悪役ぶりは童話に出てくる魔女みたいです。 冒頭の一面の雪景色と山小屋のとこはよかったんです、これから何がどうなるかわりとワクワクするんですけどね。 シアーシャ・ローナンの透明感は尋常じゃないですね、ケイト・ブランシェットもその点では負けず劣らずです。 透明度の高い女優二人が美しくかっこいい映画。[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-05-05 17:28:36)《改行有》

36.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 もうずいぶん前になるけど、どんなもんかと鑑賞し始めた。ビョークのアップに耐えられず1時間しないうちに観るのやめた。 映像の色もいやだった。 昨夜遅くに放送されていて、今更なんでこれを?と思いながら以前ほど拒否反応は出ないかもしれないと観てみた。 なんですかこれは? セルマの独りよがりには呆れてモノが言えない、隠しているのに手術が成功するその日まで隠し通すこともできない。 あれはいわゆる自慢話です、愚痴を聞かされ人の不幸話を聞かされた時に絶対言ってはいけないことです。 再審請求のための弁護費用を自分が工面するとか言って、手術費用をアテにする人、愛する人の窮地を何もすることなく傍観している人、まともな人間はいないのか?目が見えたって一生強盗殺人罪で死刑になった女の息子として生きていかなければいけない人。 デヴィッド・モースとピーター・ストーメアのキャスティングはワザととしか思えない。そして魔女狩りのような裁判、 アクション映画の格闘シーン並みのカット割りだらけのミュージカルシーンもイライラの理由のひとつです。舞台をアメリカにしたというところも監督の悪意を感じる。 自己中、無力すぎ、愚かな人間ばかりで問題提起もこれといってなく、ただただ愚かな人間たちを見せているだけで一番見せたいのが絞首刑の瞬間とはね。しかも死刑台に向かう所からしつこく、わめかせ泣かせ板に縛り付け、これでもかってほど引っ張った挙句、唐突に観客がよりショックを受けるようにしている。 悶々としながら出た結論は、病んでいる人がつくった映画だからしょうがないということです。 嫌な人間ばかりで、その中で目が見えない貧しい子持ち女を苛め抜いた映画です。評価のしようがありません。 この年のアカデミー賞授賞式での死にそうな白鳥のドレスを着たビョークにもびっくりしました。[CS・衛星(字幕)] 0点(2021-05-04 15:44:54)《改行有》

37.  白い暴動 《ネタバレ》 ザ・クラッシュ、セックスピストルズ、ジョー・ストラマー、シド・ヴィシャス。当時、高校生だった私にはこの言葉の響きだけでかっこよく物凄く惹かれたなあ。パンクファッションはやらなかったけど。 階級とか人種とかほとんど縁のない世間知らず、でも大人には反抗しまくっていたな。 私がよく知らないイギリスの側面を見たなという感想です。パンクムーブメントにそんな意味と効果があったのかと。 パンクの全てがそうだったわけではないでしょうが。 今さらなんですが「白い暴動」の歌詞の意味を知り、そのメッセージ性に心を打たれたような感じです。 ジョー・ストラマーは先天性の心臓疾患を抱えていたという。それを知るとますます見ただけ聞いただけでお気楽にカッコイイと言っていた自分がほんとに平和ボケの甘ったれだったなと。 確か「ロンドン・コーリング~」だったかな?ジョー・ストラマーのドキュメンタリーもあったと思う、観てみよかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-20 13:46:14)《改行有》

38.  ファーナス/訣別の朝 《ネタバレ》 いやまあ、よくこんだけ主役クラスの俳優が揃ったもんだとそれにまず感心してしまいました。 クリスチャン・ベールは端正な顔立ちの英国人俳優で貴族役なんかも似合うように思いますが、実際の役柄はクセがあるとか泥臭さのあるアウトローだったりと、すっかりアメリカの俳優という感じ。 ウディ・ハレルソンは実父がギャング?殺し屋?本人もいろいろと問題を起こしてきた人で、 先入観もあるのか、悪役じゃなくても「ヤバそうな人」という雰囲気が漂っているような。 映画の方なんですが、雰囲気はいいけどストーリー自体はそこまで面白いとは思わなかったです。時代は湾岸戦争後?イラク戦争後?みたいですが、あんな無法地帯がほんとに今もあるの?。。。でも「ウインド・リバー」のこともあるしね。 なんだろう、最近ではあんまり見ないタイプの映画だなと。アウトロー映画ですかね。 真っ先にショーン・ペン初監督作の「インディアン・ランナー」を思い出しました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-04-12 18:32:37)《改行有》

39.  トレイン・ミッション 《ネタバレ》 飛行機が電車に変わっただけで先日観た「フライト・ゲーム」とよく似てますね。強引で無理がある、矛盾だらけってとこが。 でもこの手の映画はそれ言い出したらキリがないし、リーアム・ニーソンのチカラ技を楽しむのが正しい観方かもね。 これは発見したと思ったのは、チョイ役でフローレンス・ピューがいたことです。現在は当時に比べ知名度も高くなっているので、てっきりプリンは彼女だと思ってしまいました。オックスフォード生まれのイギリス人女優とはね、私的な印象としてはちょっと意外です。それとあの警部がサム・ニールだとは全くわかりませんでした、ここのキャスト情報見てびっくり。 この監督とのリーアム・ニーソン主演の作品は全部で4作品、なんだか知らない間に全部鑑賞済みに。 ちなみにこの中では「ラン・オールナイト」がいちばん好きです。 上手く言えないんですが、この監督は映画製作のセンスがすごくいいんじゃないかと、だからこんだけ突っ込みどころ満載なのに「ま、いいっか」て感じで観れてしまうのかな、なんてことを思いました。 いちばん最近の作品である本作、強引さもいちばんかな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-22 14:22:12)《改行有》

40.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 ジョディ・フォスターの「フライトプラン」を思い出しました。 本作の方がハチャメチャだけど。でもなんだかよくわからない不思議な説得力がありまして、最後まで観れちゃうんです。やはりそこはリーアム・ニーソンの底力なんだろうなと思われます。 犯人の動機や目的もあんまりよくわからないし、突然機長が毒殺されたんですけれども、どこからどうやって毒が飛んできたのか最後までよくわからず、でも最終的に副パイロットの神業のような着陸がいちばんの見せ場みたいになるとか、その場その場で目立つ人がキチンといて、リーアム・ニーソンの独壇場にはなっていなくて、そこが良いのではないかと感じます。 女性協力者はCA役で出演のレディ・メアリーだけでよかったような気はします、神業副パイロットとデキてたのよね。ジュリアン・ムーアはいてもいなくてもどっちでもよかったような気はしました。でもこの二人の女を最初からなんかありそうに感じる表情とか行動にしてあるのよね。とにかく「国際線1年間無料」に笑った。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-19 14:32:48)《改行有》

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