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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 細菌感染者をとにかく邪魔だから関係のないようにポーランドへ送っちゃえと、 細菌を極秘開発していた某国の身勝手さから大事件に・・ カサンドラクロスという国境に架かる鉄橋は戦後から閉鎖され安全性は絶対不安。 ポーランドの収容所へ細菌感染した列車の乗客全員!を送り込み隔離するという計画は、 あくまでも極秘に行われなければもともとこの細菌研究というものは非常に危険な兵器にもなる。 バート・ランカスターが命令を受けていた相手は最後までわからないようにはなっているものの、 あきらかに大統領クラスのものでフィクションとはいえ合衆国の身勝手さ、 お国の役人の融通のなさがパニック時にどういう二次災害を起こすかという恐怖。 このシリアスである社会風刺ドラマにアクションシーンやコメディをふんだんに入れ、 娯楽半分シリアス半分となかなか観やすく面白い作品ではある。 特によかったのが、老人役のリー・ストラスバーグ。 ほっとさせる手品を見せるなんのことない役なんですが作品にいっそう社会性を持たせている。 ポーランドの収容所に連れてゆかれると聞いたとたん、 死んだ妻の話をし行きたくないと言いますが・・ あの鉄橋を越えた先には何があるのか想像がつきました。 現代のパニックになったときに過去のエピソードもわかるという、 行き着かない場所への恐怖がこの老人によってよくわかります。 脱走しようとする感染者(乗客)は銃殺してもよいと命令を受ける軍隊。 まるでSWのストームトゥールーパーのごとく武装した兵士たち。 細菌は「アンドロメダ」のようにあるきっかけで自己消滅・・ しかし軍隊には融通はきかない・・ 細菌よりも怖いのが国という傲慢な兵器。 壊れるであろうポーランドに架かる橋は近づいてくる・・ 特撮も今のアクションに比べると申し訳ないものですが、 テンポもよいし二転三転するので面白いです。 トンネルに向かうヘリと列車のアクションなんて今ではよくある、 「MIP」みたいなのですがこの映画を見てください。 音楽が大袈裟でなんか好きだなぁ~と調べてみたら、 ジェリー・ゴールドスミスなんですね。 「オーメン」「エイリアン」・・なるほど。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 03:50:47)《改行有》

22.  モンティ・パイソン/人生狂騒曲 《ネタバレ》 あ・・合わない世界だった・・ 実は大分前にコレ観て最後まで観れなくて返却してたので、 今回はついてゆけるかとまた借りたのです。 それもこれも、私がテリー・ギリアムが好きだからと、 「4人もアイドル」はビートルズネタでまあまあ面白かったので・・ 本編に入る前の創世記みたいなのがよかったので、 そのままの勢いの作品かと期待したのですが・・ ベン・ハーからのぱくりの奴隷船から老人による老人のための会計ビル、 「バランス・シートー!」と叫ぶ敵(苦笑)や丸ごとビル移動などよかったのに・・ 本編は7つの章になっており(人間が生きる意味)を問うコメディ。 実は最後まで1度も笑えなかった・・ シモネタ満載なのと真面目にストレートに皮肉っているのが、 逆に客観的に観てしまいついてゆけず・・ 唯一ちょっと笑えそうだったのが(臓器移植)くらいだけれど、 ここもあまりの血しぶきに気持ち悪くなった(爆) 笑えないよ~! 音楽がちょっとジョン・レノンの歌うある曲に似てたんです。 サージェントペパーズの中に入ってるワルツ調の曲似。 ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト という曲です。似てると思うのは私だけかな?? [ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-23 15:30:15)《改行有》

23.  サラマンダー 《ネタバレ》 全然期待しないで観たのですが・・ めちゃくちゃ面白かったです~! もしこれを劇場で観ていたらもっと採点上げていたでしょう(大画面向き) 音も効果的に使われているし映像も悪くないです。 しかし観ている途中で不思議な感覚になり首をひねりました。 まるでスピルバーグの映画を観ているような錯覚を覚えたのです(苦笑) ロブ・ボウマン監督はXファイルくらいしか劇場監督作はありませんが、 かなりスピルバーグ技法が身についた人だと思いました。 もちろん既存のあらゆるSFにも似てるのですが、 カメラワークや音入れや演出が非常にスピルバーグしています。 それも真似とかの次元ではなく観て育った感じの自然さです。 この映画の演出をわかりやすく言えば、 ロストワールドと宇宙戦争の世界なのです。 宇宙戦争は最近のですがあれこそスピルバーグの演出の展示会です(爆) さて、この作品のどこにその共通点を見たかというと・・全部かな(笑) 簡単なことを演出することが一番難しいと思うのです。 大きいものはより大きく、高い場所はより高く、這うものはより低く・・ こういう単純なことが映像化されるとお金や技術がかかるのですが、 それができず伝わりにくい作品だってあるのです。 例えば・・聳え立つビルの廃墟に立つ男、それをはいつくばって見上げる男、 ものすごく遠い彼方から近づく物体、見上げる群衆、その規模の広さ、 こういった単純で言葉では簡単な描写って映像化は大変ですね。 カメラの切り替わり、アングルなどの技術はセンスというお金のかからないもので、 高さや低さや感情の揺れなどが表現できるのです。 いやぁ・・この監督のこれからの作品が脚本に恵まれていますように・・ 単純な話をどこまで面白く出来るか・・ 最後のほうではヒッチコックの「鳥」のラストそっくりなシーンも観れます。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:44:24)《改行有》

24.  フェアリーテイル(1997) 《ネタバレ》 この映画ってほんとのお話を元にしてたんですね・・ この描き方はどうなのかなぁ・・ 私は妖精というものは見たことがないので信じられませんが、 見ていなくても信じろというならば幽霊やあるいは宇宙人のほうが信じられそう。 見る人の趣味の問題もあるし特に日本人は妖怪とか精霊のほうがわかりやすい。 精霊も妖精も同じようなものだけれども・・宇宙人は絶対いると思う(信じています) だから自分で言うのもなんだけれど、 妖精を信じている人は純粋で信じないから子供の心ではないというのも違うと。 ただ言えることは見たと言う人が信じればいいだけのことだと思います。 それを自分も見たい捕らえたいとか思う人がいるわけで、 環境を汚すことは目に見えているしそういうことはこの映画は描けているけど、 妖精の描き方が私には合いませんでした。 これではピーターパンのティンカーベルの団体ではないですか・・ 夢は伝わりましたがあの舞う妖精の群れは最後だけでいいのでは・・ 子供ふたりの夢で始まったのだからそれを中心にして、 最後には思いっきり舞わせて終わらせる・・ そのほうが感動できたかな・・ 最後に出てくるおじさんはカメオ出演のM・ギブソンです。 ここまでするなら設定をクリスマスにしちゃってもいいし。 そのほうが映画としてひとつの美談となると思います。 あと感情移入が出来なかったのは母親役がイマイチだったこと。 フランシスは本当の主役ですからかわいいんですが・・ 久しぶりに見たP・オトゥールはコナン・ドイル役ですが、 まあ彼の役の意味はわかりました。 この事件の作者でもあるドイルを出すことで現実味もあるし、 ちょっとした謎解きみたいなテンポもあります。 なぜか友人だったというH・カイテルの手品師はどうなんでしょうか。 彼の役はもしかしたら種明かしへの風刺かもしれませんね。 私はSFや神話が好きなんですが、 科学が解明されすぎると説明が誰でもつくようになるので、 ちょっと寂しいような気もします。 「ハーヴェイ」のような描き方は見えない妖精をうまく優しく表現した映画でした。 もし気になった方は白黒ですがぜひお勧めします。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:29:31)《改行有》

25.  戦争のはらわた 《ネタバレ》  画面はところどころ白黒で音楽は童謡ちょうちょ!やけに明るい始まり・・ 本編に入るとカラーになります。 娯楽としても楽しめるのがたいくつしないところです。 普通バイオレンス描写がきつい戦争映画ならば、 シリアス面だけが勝ちしめっぽい暗い作品になるところです。 ところが中半には脳を患ったというヒントは出てくるものの、 主人公であるJ・コバーンがところどころで見る幻想シーンや、 細切れのわけのわからないカット・・ これらは意図して入れられているのですが私は十分理解できませんでした。 例えればキューブリックの作品によくある手法なのですが・・ 最初に死んだロシア少年兵があちこちに出てきたり、 最後にも登場したりするので不気味この上ない。 ということは全て幻想なのかそれとも少年のいる世界へ近づいてるのか、 これは観客にまかせるということなのか、 ただヒントは主人公が野戦病院で脳を患っていたということ。 戦場に戻った主人公は意気揚々としています。 この描写はアラビアのロレンスを思い出しました。 でもかといって戦争バンザイという映画でもないのです。 が・・この監督の描写があまりに好戦的というか水を得た魚のような描写で、 爆発また爆発そして虐殺の連続とまるで兵士は楽しんでいるよう・・ こういった描写は気が狂ったような楽しさのようであり、 政治的に戦争を考えるもうひとりの主役とは大いに違います。 貴族の出であるもう一人の主役や上官はあくまで政治的に考える戦争。 最後のほうでやはりこの監督は西部劇が好きなんだと思わせるところがある。 敗者の美学を描いている作品ともいえますが、 こういった作品はハリウッドでは受けません。 戦争をしてなにが残るとかなんのためにとか難しいメッセージではなく、 あくまでも敗者の美学・・ 戦いは負けたらこんなものという悲惨さを描いているのです。 逆にいえばハリウッド映画は主に戦争は勝っても何も残らないという考え、 何をなくしたとかしめっぽい反戦映画が多いのです。 戦争という国同士が決める政治手法を美化していないか? この映画はあくまでも個人の名誉のために戦う軍人や、 敗色濃厚なドイツ軍の最後のあがきや他の映画にはない視点から描いています。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:05:42)《改行有》

26.  クイルズ 《ネタバレ》 観るきっかけとなったのは俳優の演技が見たかったからなのですが、 何でも出ちゃあいけないでしょう。J・ラッシュ(笑) でも他にやりそうな俳優は現在いませんよね・・ J・フェニックスもうまいんですがアカデミー賞他ノミネートされた(てゆうか常連) ラッシュの演技は普遍的でもあります。 いつもうまいからこれも普通ですね。 ただ「シャイン」は映画自体が感動作でしたからよかったのですが、 「エリザベス」もまあよかったけど他はぱっとしない・・ これは久々の主演でしかも史劇っぽいからハマリ役かなと期待したのですが、 もとからうさんくさい演技ですからはまってはいるもの・・ まあパチーノがやってたとしてかなり濃いでしょうから他にいないでしょう(爆) 俳優は悪くはないが作品にクセがありすぎるということで、 次回のスピルバーグのテロ映画でのモサド役のラッシュに期待大! 配役であと気になったのはM・ケイン。 もしかしたら一番胡散臭いのは彼かもしれない。 ラッシュが十字架を飲むシーンで終わっていれば作品の価値も上がったかも。 後味が悪くメッセージ性を残すということならばね。 そのあとJ・フェニックスがエクソシストの神父状態(取り付かれた)でしらけた。 かなり下品なそれでいてセリフ回しは品がある困った官能映画を、 コミカルに(途中笑えてしまうところも)面白く描いていたので、 なかなかブラックな作品だとも観ていたので、 ラストに怖さを持ってきてほしかったなぁ・・ なんというかよくわからない人物の物語なのですが、 この時代の宗教は腐敗していることの風刺と、 サド男爵が最期に実は洗濯女のK・ウィンスレットが処女であることを知り、 かなりショックを受けたところと神父ゆえ正直に生きられぬJ・フェニックスが、 その両方を失うショックはちょっと入り込みました。 役者の演技が良いとしかいえない映画かな・・ それとも私が拒否反応を起こしているのかもしれません(笑) 想像の主人公であるK・ウィンスレットを愛したふたりは、 実は彼女こそ存在していたいとしい人だった。 実際のところ彼女はどちらを本気で愛したのか・・ 小説の中の主人公になったつもりでいたのかもしれません。 ある意味この男爵は「時計じかけのオレンジ」のような本能を剥奪される人間で、 精神病院の患者もその物語のなかで本能のまま自分も生きられる自由を持っています。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:51:23)《改行有》

27.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと 《ネタバレ》 泣ける映画ということで久しぶりにこういうのも観ようと借りてきました。 な・・泣けないし、感動もできない。 見ている最中初めの方でもうおおまかなストーリーや結末もわかり、 いやぁこれはサスペンスではないのだからそういう見方はやめようと思ったのです。 オープニングとエンディングはだいたい繋がっていることと、 キーワードになるものが何回も出てくる映画はたいていは回想映画の基本・・ いや、よそうそういう見方は今回は・・ でもよくわかりすぎるのですよ。 作り手が自分のことを語りすぎるんではないかと思い始め、 登場人物に感情移入できなくなってしまった。 (まあそういう私が好きなのはスピルバーグ映画という皮肉) E.T.がやたらと出てくるんですがE.T.はファンタジーなのです。 そしてあれは宇宙人=かぐや姫の世界であり、 人類愛=異質なものも愛せよという聖書の味付けもあります。 黒人がE.T.であり、もう居ない弟と同じ世界へ旅立つというのはどうかと・・ 子供がかわいいのですがどうもこの世界には感情移入できなかった。 月に自転車をこいでE.T.は帰るからお別れを言おう・・ コレ・・あまりに美化しているように思えるのです。 E.T.では何度でも泣けるのですがコレはちょっと・・ 同じ事を違う解釈で観たみたいに冷静にひきました。 そしてママがどうも共感できず・・ 死んだ子を忘れられずに家族が崩壊してゆくが結局家族はつながり感動という、 「普通の人々」この作品はシリアスでファンタジーのかけらもないのですが、 私はこちらのほうがかなりインパクトがあり泣けました。 「リバーランズスルーイット」も同じです・・ みんなモデルがいる作品なんですが・・ [DVD(字幕)] 5点(2005-10-22 12:23:03)《改行有》

28.  バロン 《ネタバレ》 変な毒があるんですよ。 しかもそれは社会批判とかたいそうなものでもなく、 お国柄といえば簡単ですがちょっと理解しづらい。 ここらがキューブリックやティム・バートンとはまた違う不理解不思議さ。 ちなみにこの3人の中では私はギリアムが一番好きなのです。 たぶんこの3監督の中では一番知名度が低いんだろうなぁ・・ 理解できない世界観なのですがそれは私もわかりません。 バロン男爵の夢のお話なのですが舞台で現実に戻るパートとでは仲間は彼を知らない。 お話の中のパートでは仲間はバロンと大冒険をするのです。 このての現実と空想の使い分けにしてはわかりやすかったです。 最近の作品で例えれば「ビッグフィッシュ」を思い出しましたが、 このバロンは全く感動作系ではありませんので念のため。 昔の作品では「ラマンチャの男」を思い出しましたが、 バロンはそこまで高尚な作品でもありません(爆) ですがまあ、世界観は一番ドン・キホーテには近いでしょう。 お供の中で一番気に入ったのが、足が速すぎる男です。 ピストルの弾より速いのですが・・ 実はギリアムのブリティッシュギャグがわからずあっけにとられてたのに、 この走る男の役は大変おかしく笑えました。 この監督・・昔の、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画をリメイクすればいいんだなぁ。 神話が好きなんだなぁとどの作品を観ても思うのですが・・ ひょっとして根は真面目な人なのかもしれませんね。 バロンはあまりにもまとまりがつかず真剣に観てると疲れます。 というか普通に見ててもついてゆきかねる・・ たいそうお金がかかっててカメラワークや演出もよいのだから、 どれか絞ってギャグ以外でも魅せられるようにすればよかったと思う。 久しぶりにこの監督の作品を観て思ったこと。 どの作品にも馬が(白馬が多いと)登場するのはなんでだろうか?? メルブルックスのコメディ映画を思い出しました。 この手の作品が好きな人はレンタル屋で探してみてね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:15:39)《改行有》

29.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 ペキンパー作品の第1鑑賞にこの作品を選んでしまったからか、 実に暗いシリアスな映画でした・・ こちらは題どおり戦争映画です。 同じ暗いバイオレンス映画ならば背景が明確なジャンルにしたかったなぁ。 憎しみの背景が戦争や差別なら共感できなくてもわかるものってあるのですが、 これは非暴力主義者のD・ホフマンなのです。 見ていていらいらするくらいの平和主義なのです。 このことなかれ主義なホフマンが「パニックルーム」と化した後半、 我慢の限界がブチ切れ報復してゆくのですが・・ 陶酔さえ浮かべるエンディングに後味はよくはありません。 でもやつらはやっつけたじゃあないか! という問題でもないというのがこの映画の言いたいことなんですが、 最初は報復もアクションが派手で面白かったのですが、 ちょっと長すぎる気がしないでもありません。 「二十日鼠と人間」のように1発でケリをつけて後味の悪さに考え込む映画もあります。 ここまでアクション過多にするともうほとんど戦争です。 わが家が戦場と化した疑似体験をし帰る場所をなくしてしまったのです。 普通のひとが本能に目覚めるさまは「ファイトクラブ」のほうがわかりやすい。 「時計じかけのオレンジ」も同じです。 ひとはどこまでひとになれるのか、「タクシードライバー」にも似ています。 田舎が舞台で真面目すぎる主人公が迫害を受けるということで、 「アラバマ物語」にも似ていますが・・(私はわらの犬のほうがいい) ねちねちと進んでゆくホフマン夫婦迫害の手は、 最期で一気に爆発して報復して後味の悪さが味わえる・・ と思って観ていたのですがなんかあっさりしちゃった。 どうして「天国と地獄」のような後味の悪さがなかったのか。 まああそこまで後味が悪い映画ではなかったことが救い(天国と地獄は最高ですが) ここまでやるかぁ~というバイオレンス過多は、 タランティーノの描写が軽く思えるような重さはありました。 後半はパニックホラーが終わったあとみたいな感じで・・ 少し傾いた構図、スローモーション、止まるくらいゆっくりしたフラッシュバック、 スピード感あるアクション・・とまあ、私的にはデ・パルマやジョン・ウーに近いと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-11 11:27:40)《改行有》

30.  ザ・メッセージ 《ネタバレ》 この映画を先に観ておけば「キングダムオブヘブン」も違う目で観られ面白かったかなぁ・・ 私が見たのは180分の方でおそらくは完全版だろうと思います。 なぜこの作品を観ることになったか・・ 固く考えれば今の中東問題(次に観る予定は「栄光への脱出」というユダヤ人帰還作品) 柔らかく考えれば3大宗教のうちのひとつなのに日本には馴染みのないイスラム教、 誰が考えても(というのは映画として)宗教映画はユダヤ教は娯楽スペクタルであり、 キリスト教はホラーからサスペンスやハリウッド映画全般を理解するに必要。 作品も少ないし映画では有名ではないイスラム教も観てみようということで・・ まずはこの作品の音楽ですが、モーリス・ジャール が担当しています。 もうすぐにジャールだ!と思いますよ。 全く音楽の組み立てや導入部が「アラビアのロレンス」と同じなのですから。 砂漠と人しか映らないといっていいくらい世界が似ています・・ そしてこの作品の大きな特徴といたしましては、 なんといっても主人公マホメットが画面に現れないこと! 宗教上の理由で姿を現せないのですが・・これ不思議ですよ。 まあ考えれば「天地創造」や「十戒」と同じじゃないですか・・ ただしあちらはエホバは映像化できないというのはわかります。 立場的にはアブラハムと同じなんですから映さないと・・ 人間ですから~足だけとか後姿だけとかあるでしょうに・・ 「ベンハー」のキリストのような見せ方をしてもありがたみは伝わりますのに(苦笑) それとスペクタルな面白さが皆無な演出ですので歴史に興味がなければ面白くないかも・・ そういうこと考えれば大きくマイナスですが、 役者もアンソニー・クィン(これまたアラビアのロレンスのアウダ役)をはじめとして、 観客には見えないマホメット相手の演技は素晴らしい。 観客に向かって質問したりする場面が多いので、 「えっ?私?」と異様さを感じてしまい笑ってしまう。 これが重なると「これ、洗脳されるよ~!?」とますます不思議。 「マホメッド、戦ってもいいか?」とこちらに聞いてくるのです。 は?なぜこちらに・・?アラブ人は好戦的だろう?と思っていると、 「わかった、さあ戦おう」みたいに・・この感じ観ないとわかりづらいかな? [DVD(字幕)] 6点(2005-09-01 11:30:58)《改行有》

31.  28日後... 《ネタバレ》 始まりはなかなか良く出来ており、これは今までにないリアルなパニックホラーかと期待。 しかし・・「アウトブレイク」と「ゾンビ」を合わせたような既存の作品のようになってしまう。 特に後半の軍が出てきたあたりからはもう完全に最近の「ゾンビ」です。 苦手だったのがカメラワーク、というかフラッシュバックの多用。 怖いものは丁寧に映してほしい。それか映さないで予測させるようにゆっくりと・・ やはり私は古典的なホラーファンでしょうか。 いきなり現れてからは丁寧に映してほしいのです。 それとこの作品はゾンビだけの見世物映画ではないようですから、 なにかうったえるものを貫いてほしかったりします。 なんのために凶暴性を植えつけたサルを実験しているのか? これをやるとまた既存のヒットラー映画になるのですが・・ 前半の父娘、あの配役や設定はすごく良くてただのホラーではありません。 この父娘がセットでいるだけで、緊迫感さえ漂うのです。 ここが早く終わるので大変惜しいです。 森のシーンは「ミラーズクロッシング」を思い出し、 這い近づくゾンビか?と思わせるシーンは「死霊のはらわた」のオマージュと言っていい。 ラストにも期待したのですが、この主人公が運ばれた病院で、 時間的なものや場所や細菌のどんでん返しを考えました。 でもオーソドックスなラストでした。 ふたとおりエンディングがあるのですが、 取ってつけたような明るいエンディングよりは私は劇場公開版ので良いと思います。 でもふたつを比べたらのことであり、シリアスな終わりは異議なしですが・・ 前半の環境問題にまで発展しそうな殺伐とした景色は最期に持ってきたほうが良い。 回想のようにもう一回もとにもどしたほうが効果的だと思います。 たどり着いた病院が元の病院だったというのもミステリアスでいい。 考えてみればゾンビ映画なるものは時代に逆らっていますね。 なぜ今でも(劇場公開中)ゾンビは受けているのか? それはクリーチャーや特殊メイクの手作り感あふれる死体の蘇生。 最近のゾンビ映画が全くCGを使っていないとは断定できませんが、 おそらくそのチープさや人間味が今の時代に逆に受けているのだろうと・・ [DVD(字幕)] 5点(2005-09-01 11:26:02)《改行有》

32.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 まず脚本(原作)がおもしろいんです。 そして今見直すと俳優が豪華です。 アウシュビッツにいた博士を頭にナチの残党がある計画を実行してゆく。 世界各国にいる65歳になる普通の男を94人殺害する・・ G・ペック扮する博士以外はそれがなんなのかは知らされず。 なぜ65歳の男がなぜ94人なのか?? 普通ナチの残党とか言ったらそりゃあユダヤ人だろうと思いますが、 あまり関係ないのです。 人種を超えてある計画を実行するためにその選ばれた94人を殺害しなければならない。 未見の方で(未読の方で)ここまででわかった人はかなり戦争通ですね! 映画が進んでゆくにつれホラーよりも怖い話にびっくりします。 そしてニヤニヤするかも・・よくできていますよ。 この博士を追い詰める役がローレンス・オリヴィエ。 彼はユダヤ人の役ですが・・こちらはかなり関係あります。 なかなか深いものがありますね・・ エンディングにいたるまで完成度の高い作品ですが、 娯楽に頼らず原作に忠実に製作された(未読ですが)ようで、 知る人ぞ知る作品になってしまいましたが、 SF&サスペンス好きならぜひ観てほしいです。 今リメイクしても十分そのメッセージは伝わると思います。 上映されるヒットラーの映画と合わせて見るのも面白いかも・・ ヒットラー映画はR・カーライル主演のを前に見てるのでもういいです。 でも本質はこちらのほうが怖くて残ると思いますよ。 もしかしたら優秀な戦争映画よりずっと・・ 早速DVDを注文しました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-20 12:28:01)(良:2票) 《改行有》

33.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 オーメンは心理的に怖いだろうと思っていたのですが、 「サスペリア」と同じようなガックリ感でした。 魔女ではないのですが犬が活躍してその犬と人間から出来た子供というのが、 どうも違和感があり全然怖くはなかったのです。 犬は最初から出てきますのでわかりますし、同じ犬ネタでしたら「遊星からの物体X」の方が優秀。 殺人シーンもどうというものではなく、特に発掘現場での殺人シーンは(あ、人形)とわかる。 あれならばガラスに血ノリだけ流れて死体は映さない方がいい。 そうして肝心なダミアンなのですがかわいすぎる・・ 私がイメージしていたのはもっと無表情な悪魔の子なのでもしかしたら2の方がそれがあるかも。 怖さで言えば主役よりも犬を連れてた従女!あれの方が怖い。 けど「キャリー」や「サスペリア2」の母には及ばない・・ 一番怖いなぁと思ったのが心霊写真(予言写真)を撮る記者。 こいつの立場で見ていたらマジに怖いと思いました。 だってなぜ写真を撮り続けるかといえば、自分の未来が写っていたからなんですよ。 そりゃあ怖いでしょうに・・ 神父さまの最期のシーンがよく撮れていました。 反キリスト映画と言うふれこみだったので違う期待もしてしまいました。 もしかしたら政治的な歴史大作ホラーかもしれないと・・ そんなたいそうなものではなかったんですね。 それと有名なホラーゆえ観る前から十字軍の亡霊や黒ミサを勝手に想像してました(苦笑) 演出としてはダミアンが三輪車でグルグル回るシーンですがこれもよい。 でもこのシーンは「シャイニング」そのものですよね。 あと主役のグレゴリー・ペックは山崎務(外人を日本人に例えるのがクセ)似で渋くてよいです。 この映画でもっとも良かったのは音楽です。 昔グレゴリー・チャットに凝ってて聴いていたんですが、 あれは車でひとり聞くとものすごい怖いんでやめました。 教会音楽って静寂と迫力があり落ち着くし怖くもなる。 効果音で言うと、「JAWS」のような音使いをしてて特典でも言ってました。 (JAWSのような音楽を作ってくれ)と頼まれて作ったとか・・ このころはすごい勢いのある映画が多かったんですね~! [DVD(字幕)] 6点(2005-08-20 12:12:40)《改行有》

34.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 DVD特典のサスペンスドラマ第1話のほうが面白かったです。 本作は子供が作った脚本に大人が演出したかと思いきゃ、 この監督って・・脚本も書いてるんですね。 しかも「バイオバザード」の監督さんなんですか・・ あまりにもオリジナリティがない(パロディ映画だから仕方ないけど) 途中から私マジに邦画SFかと思いましたもの。 あらら~最後は未知との遭遇を真似たリターナーかい!とあきれましたが、 プレデターは神だということにまで発展させてど~すんの? プレデターびいきの人はうれしいかもしれないけど・・ いや、ダークさがなくなって安っぽくなった。 それと最初の方のえらい丁寧な人間ドラマはいらない。 何も意味をなさないしそんなものを観るために借りたんじゃないし、 何よりじいさんの余命を知って背中を向けたプレデターにじいさんのあの態度はない。 たぶんこの映画の監督がよほどプレデターびいきと思う。 けど・・神ねぇ、私は北国の生ハゲか中世の騎士の置物に見える・・ エイリアンのほうが3まで観てるからというのもあるけど、 悪に徹してるから好きです(エイリアン自体のファンではなく) 今回久しぶりにエイリアンを見て思いました。 こいつはキモイけど映像より音がキモイんだなぁと・・ あの粘着系の音はレタスをつぶしたりして作ってるとか聞いたことがある。 慣れてしまえば映像的には爬虫類の怪獣なんだけど、 生まれ方やネバネバしたものが生理的に匂ってきそうで気味が悪い。 そのクチャクチャっていう音がよけいそう思わせます。 エイリアンが苦手な人は音を消して観てください。 全然平気だと気づくはずです(音を最初に考えた人はえらい) しかし映像がめちゃくちゃ見にくいので途中から電気を消した。 青黒いのはもう最近のSFのお約束といってもこれはひどい。 怪物対決だけ見たかったのにまるでゲームの中の決闘。 またまたロストワールド(あるいはゴジラ)を思い出した。 脚本バツ、人間ドラマもバツ、映像は見にくい、演出もアップと平面が目立ち、 良かったところを仕方なく探せば冒険モノが久しぶりに見えたことくらい。 それもインディシリーズからの明らかな流用がわかるのは少し嬉しい。 インディジョーンズ久しぶりに見てみようかなぁ・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-08-10 12:33:14)《改行有》

35.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 感動作なのですがあまりに穏やかすぎて合いませんでした・・ いけませんねぇ・・SW3、宇宙戦争と派手なSFを観たので、 テレビ観賞で静かなロードムービーについていけなくなっている・・かも!? という点を除いてもこれは私にはおとなしすぎでした。 デビッド・リンチといえば偏執的なキモイ映像美を見せる、 カルトな映画を撮る監督さんなのですが・・(ちぎれた耳とか、 あまりに想像させるキモさにホラーより怖くて観るのをやめた) そのどちらかといえばホラーよりの描写が得意な監督がこの地味な映画を撮ったことに、 フタを開けてみればなんて良質ないい映画なんだと絶賛されました。 が・・題名そのまま筋がわかっているのでサスペンス的な面白さはなく、 出会う人のほとんどがいい人なのはいいんですが、 主役の爺さんがあまり私は好きになれなかったのです。 トラクターで行き着くということにこだわりを見せるんですが、 間に合わなかったらどうするんだ?とは思いつつ、 まあ実話みたいなものだし車で行ったら映画にならないだろうと・・ 自分の力でそこに行くことに自分を試すことと兄に勇気を与えること、 色々解釈できますが老人にとってはまさに冒険物語であり、 自分探しの旅なのでしょう。 あまりに長い旅とは裏腹に再開シーンの短いこと・・ この終わり方はヨーロッパ映画のようでもありますが、 「リストランテの夜」のほうが好きで感動しました。 やはり兄弟の回想シーンとかほしかったなぁ・・ シシー・スペイシクの演技がうまいのはわかるのですが、 喋り方がこういううまい役者がやるとちょっと・・ 本編ではたいくつでたまらなかったのですが、 予告特典を見るとなかなか感動できるのは・・いったい?? [DVD(字幕)] 4点(2005-07-24 12:45:49)《改行有》

36.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》  実はピーター・セラーズズの出演作品も苦手なほうで観ていないといっていい。 それがこれを観て、観てみようかな?と思いましたから・・ そんな私がなぜこの作品を観たのか? 主役がジェフリー・ラッシュだからです。 舞台俳優で史劇俳優のお手本のような人がコメディなんか合うのだろうか?? しかも共演があのシャーリーズ・セロンときている(両方オスカーです) はっきりいって、ピーター・セラーズ苦手だった私は揺れています。 これからセラーズの作品を鑑賞する機会があるかもしれません。 セラーズについては全く知らないのでこの作品で判断すると危険なのですが・・ まずオープニングがセンスいいアニメ(ビートルズのイエローサブマリンみたいな) で、プッシーキャット(子猫チャン)の歌が流れます。 幕が上がりコメディのような人生物語が始まりますが・・ 映画の演出も見事で何役もラッシュが演じ分けていて面白い。 現存する役者の中で一番うまい人だと思っていた自分がうれしいです。 これもセラーズという役者がうまかったからうまい役者でないとだめなんですよね。 いや、だからセラーズを誤解して観ていないのもあった。 博士の異常な愛情はリメイクされればこの映像描写で・・ というほど見事な色使いでした。 「チャンス」につながる場面では感動して泣きそうになりました。 空っぽの俳優だから何にでもなれるというのは痛いですよね。 自分がないんだから。 こういう映画を観るとありきたりな言葉が浮かんできます。 人生は自分探しのたび・・セラーズが自分を見つけたのは最後の「チャンス」 あの池を傘をさし歩くシーンがとてもいいですよ。 エンディングが最高にいいのが後味が微妙に残りいいです。 こういう自伝は泣かせ系に走ったほうが感動作として成功しやすいものですが、 逆にこのエンディングは品を感じさせ今でもセラーズが生きているかのような切なさも。 ところで・・「博士の異常な愛情」について大変な誤解をしていました。 私がいかにピーター・セラーズを知らなかったかがわかります。 う~ん・・「ピータ・セラーズの愛し方」この作品に本人はもちろん出てないけれど、 セラーズの人生のメイキングとでもいえるできばえです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-24 12:41:37)《改行有》

37.  オスカーとルシンダ 《ネタバレ》 かなり魅力のあるあらすじですが・・ 全く面白くなかったのです。 主演がレイフ・ファインズ&ケイト・ブランシェットですよ~! このふたりは(好きな俳優)にも紹介しています。 ふたりの演技も空回りする脚本・・ 見ててわかりにくいわ、感情移入できないわで。 正直最初パッケージの説明を見て、「おしゃれ泥棒」のような、 あるいはルパン三世のようなコミカルな恋愛モノを期待したんですが・・ あとまた、映像が最悪。 ガラスの教会ですよ。 こんなに美しくない撮影ってあるのだろうか?? 全体に青暗く(爆)とてもセンスがない。 青暗い映像といってもその魅力はあるわけで、 最近ほとんどの監督がこの手法を取り入れていますが、 青暗いのは赤を引き立たせるためというのと、 リアルな映像として見せたいからだと思うんですが・・ まったくこの映画の色は見にくい。 やはり一般評価が今イチだったのがよくわかりました。 レイフ・ファインズ・・赤毛似合わない~! 小室哲也入っているし・・ ケイトも地味で日本人顔です。 ふたりがミスキャストというよりこの映画に出たことがミスです。 でも好きなんでこの役の印象を消すために(笑) シンドラーのリストでも久しぶりにまた見たくなってきた。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-07-24 12:25:18)《改行有》

38.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》  前半は8点以上献上!面白い、シーザー(マイフェアレディの男優)ニヤケ顔だけどまあ満足。 クレオパトラ(エリザベス・テーラー)実は古い史劇は前苦手だったので、 エリザベスも初めて見たのですが、気品があってよかったです。 歴史を考えると次の日は面白くないよなぁと覚悟はしていました。 やはり・・後半は5点かなぁ・・ 次の日に続きを見ますと、面白くない。 やはりシーザーは暗殺されアントニウスはオクタブィアヌス (後のローマ初代皇帝アウグストゥス)と対立する。 ここら最近よく見る映画ですからもうつまらなさは見えている。 女で男も変わる、男で女も変わる・・ アントニウスのなんと間抜けなことか。 恋焦がれる気持ちもわかるがこのふたり(特にアントニウス)には、 私は全く同情も共感もできなかった。 まるで三国志の呂府のようでした。(漢字合ってるかな?) 家族を捨てては不倫ものでよくあるが、 部下を捨てて逃げるまでゆくともう、一国の将軍などと見るのは恥ずかしい。 すでに次の本当の皇帝はわかっているので、 若いながらも冷酷ながらもオクタブィアヌス側のほうを応援していた。 シーザーの子(クレオパトラの子)が殺されてもね。 アントニウスが自害したときに「英雄の死は叫べ!」と言うくだり、 目先のことにこだわって大事なものを見失う、そんなバカなアントニウスでも、 英雄として認めたんですから。 ジュリアス・シーザーというシェイクスピア映画でのアントニウスは英雄でした。 その場面を思い出しました。 じゃあクレオパトラばかりが悪いのか? でもこの踏みにじられた国を存続するには仕方なかったのでしょう。 ただ、理想が高すぎる。野望は男異常です。 アントニウスは愛が全てだったけれど、クレオパトラは国が全てだった。 選んだ男の愛では国に変えれなかった。 国が滅びることと愛がつきることは同じでした。 ふたりは同じ地で結ばれたのですが、歴史は変えられなかったのです。 面白い時代でここらは好きなのですが、 私はこの映画の後半はもっともっと暗くしてほしかったです。 あきれて感情移入もできないので前半の切なさや感動が飛んでしまいました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:18:00)《改行有》

39.  プランケット城への招待状 《ネタバレ》 実は、ニール・ジョーダン作品が好きかも知れない・・ まだ「インタビュー・ウィズ・バンパイア」しか見てないのに、 なぜかこの監督の世界は気になった。 あとは面白い作品に出くわせばいいのだけれど。 ティム・バートン<ニール・ジョーダンかも。 どこがいいのかというとほんとにまだこれで2作しか見てないんだけれど、 絵本のようで舞台劇のようでホラーのようで・・つまりファンタジーかも。 この作品で言えば、つかみのコメディはロバート・ザメキス初期作品みたいだし、 説明しながらたいそうに感動させようとしているさまは、初期スピルバーグのテレビ版みたい。 世にも不思議なアメージングストーリーみたいな、子供向きか大人向きかわからない曖昧さ。 あのインタビュー・ウィズ・バンパイアでもそうだった。 ホラーなのか史劇なのかわからないままコメディになった。 このスピルバーグ系(あくまで初期のファンタジー)に慣れてない人にはわからない変な世界。 それが、ニール・ジョーダンにはあると思う。 全体で見れば破錠しているファンタジーだが妙に美しい。 大げさでなぜか心地よい舞台劇のような音楽。 P・オトゥールに最後まで案内役をさせていたら、この作品は評価が高くなると思う。 舞台劇のように始まった語り部はどこへ・・? 最後がまあロマンティックでかわいいお話なんだけれど、 「このお話はこうで・・」と、閉めてほしかったなぁ。 映画の中にちゃんと舞台も作ってるのに。 最初はほんとにゼメキスの初期作品(スピルバーグ製作のドタバタ)かと思うくらい、 かなり強引なぶっ飛ばしコメディだったので、全然笑えず困った。 そのスピードがだいぶ落ち着くと俳優の演技も生きてきて、 笑える余裕がこちらにも出てきた。 前半ゼメキス後半スピルバーグの過去のファンタジーをくっつけたみたいな・・ いやでも、後半のあの下ネタはスピルバーグは絶対やらないだろう(笑) 上品な俳優(語り部が舞台劇の喋りかただし)とエロ展開からドタバタと忙しく変な作品だ。 この作品のコメディが好きな人もいるとは思うが、 私は真面目に作り直してほしいかなと思った。 お話と映像はなかなかよかっただけに残念。 もしかしてこれが、ニール・ジョーダン(爆) [DVD(字幕)] 5点(2005-07-17 06:58:02)《改行有》

40.  第三の男 《ネタバレ》 まずここがどこなのかというのが説明はあるけれど面食らいました。 複雑な時代のウィーン、4カ国語が行きかうのでそれも面白い。 普通かなり有名な作品でも全部英語だったりするわけで、 この作品は旅行客である主人公が、異国の中の異国に迷い込んだような 錯覚に見ているこちらも陥ります。 内容やオチはまるで違うけれども「ユージァル・サスペクツ」を思い出しました。 ハリー(オーソン・ウェルズ)を殺したのは誰か? というより町全体が異様で何か隠しています。 短く無駄のない作品ですので怪しいやつは押さえます。 まあ群衆の中に怪しそうな男やシチュエーションが出るたび惑わされるのです。 これは手品かもしれないなと途中から気づき始め、 第三の男は現れました。 いや違う、この男であるはずがない。 サスペンスでは犯人役はいきなり登場か最初から登場かに決まっています。 最初から登場しているのに姿を現さないやつ・・・ 謎解きは割りと早かったんですがそれよりも映像が気に入りました。 全体に少し斜めに傾いた構図、芸術的でさえある光と影の使い方。 このきれいさは「市民ケーン」より上をいっています。 難というか合わなかったのが音楽です。 「ドクトルジバゴ」のようでした。 もうちょっと低音を効かせたホラー系にしてもよかったかな。 この映画は音よりも映像で心情をよく表していると思いました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-17 06:49:04)《改行有》

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