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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
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21.  ネイビーシールズ ローグ・ネイション 《ネタバレ》 例えば『アベンジャーズ/スーサイド・スクワッド』と素で直列に並べたみたいな変テコな+ある意味「やる気の無い」邦題にも思えますが、原題の『One Shot』の通りにコンセプトとしては(コレまた)全編ワンカットの長~い戦闘シーンがウリ!てアクション・スリラーなのですかね。その意味ではまた確かに『1917 命をかけた伝令』の廉価版にも見えます(コッチは現代戦争ものですケド)。しかし、廉価版とゆーコトでまずはココ安っぽいな…と思ったのが(肝心の)カメラワークですね。『1917』て一部界隈では「テレビゲーム」ぽい、みたいな評価があったかと思うのですが、今作はシンプルにハンディカムのカメラマンを物理的に現場に放り込んで撮らせてゆく…という形式なので、ゲームみたいな無機質と言うよりはカメラにも「人間み」が出ちゃってて、だから「コレ撮ってんの誰なんだろう?」て疑問が結局最後まで意識の片隅に残り続けてどーもしっくり来ない…とゆーのが否めませんですね。ほか、内容的な部分とかでも、いくら末端のソレとは言え米軍の施設がこんなに簡単に陥落するかな?とか、そもそも米国内で本チャンの大規模テロが間近に迫ってるのに一方の辺境で直前にワザワザこ~んな派手な動きをするかな?(深刻な情報漏洩の恐れ有りとはゆーて)とか、ストーリーの整合性の面でも少なからず疑問は感じられますかね。 ただし、中盤以降の(主として)スコット・アドキンスの格闘アクションについては、質も中々+ボリュームは当然タップリ!て感じで(あくまでB級としては)全く悪くもなかったので、一応この評価としておきます⇒まあ、ソレがメイン的に面白かった…テンなら尚更に、この撮り方である必要はないよな…とも思ってしまいますケドね。[DVD(字幕)] 5点(2023-10-25 11:46:54)《改行有》

22.  Tommy/トミー 《ネタバレ》 わー私コレ好きですわ~シンプルに音楽の感じがだいぶ好みっすね!形式としても、そもそも私オペラ好きなんで嫌いなワケが無い。恥ずかしながら「ザ・フー」をチャンと聞いたコトすら無かったのですが、クラシカルなロックでノリが好くて実に心地好かったですわ。ゲストのティナ・ターナーとかエルトン・ジョンも存在感ありましたし、終わり方も個人的には超・爽快でしたね。また観ます。 話の内容自体が結構ブッ飛んでるので、監督ラッセルの(コレも必然的に)ブッ飛んでる映像表現とも(何とか喧嘩せずに)ウマく調和してましたよね。その上で、役者としてはお母ちゃん役の女優さんがメチャ頑張ってたのではねーでしょーか。随所でかなりハッチャケてましたし、と言ってシリアスなシーンも手を抜かず、しかも歌も自前なのですね(フツーにチャンとプロ歌手だし、その方面のステージ経験も豊富な方とのコトで)。納得&脱帽。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-31 13:51:47)《改行有》

23.  ヴァチカンのエクソシスト 《ネタバレ》 ホラー的な中身としては超・典型的な悪魔祓い系ですが、出来自体は相当に好い方だと思います。やはり、ストーリーがオーソドックスでも細かいトコロをチャンとつくり込みさえすれば⇒逆に十分に観れるモノには仕上がる…ってコトを再認識できますね(+昨今でも映像技術自体は日進月歩で向上してるのですから)。とは言え、中で今作は娯楽映画の方にごく寄りまくった方のホラーなのでして、最後まで観ても怖い!と言うよりは(高度に)ワクワク楽しい!という方のヤツだとは思いますかね(⇒やや若年層向け…な感じかと)。 しかしその「娯楽的」という意味でも、序盤から比較的かなり驚ろ驚しく派手めだな~思ってたのが⇒終盤は更にデーハーで最早ファンタジック・アクション!みたいな感じになるのも、肝心な主役のラッセル・クロウの役づくりの高いコトも、あとロケ地の修道院がかなりイイ雰囲気なコトとて、んで無駄に長尺にせずテンポ重視でコンパクトに仕上げちゃったコトなんか、も含めて、最終的な完成度ってのはやっぱ高かったな…と思いますね(重ね重ね、娯楽ホラー映画としては)。でもいったん、評価としてはこの位にしておこうと思うのですが(⇒手堅いケド、目新しさみたいなモノは少なかったので)たぶん次回作があるのかと思うのでソッチの方に期待して貯金しておきます。[映画館(字幕)] 6点(2023-08-12 09:21:09)《改行有》

24.  マーラー 《ネタバレ》 マーラーの伝記映画としてのドラマ部分は、演じるロバート・パウエルが(見た目的に)ドンピシャ+かつ非常に高度に神経質そーなルックスであるコトも相まって、ごく適切にシリアスで好い感じに仕上がっている様にも思えるのです⇒とは言え、少し説明不足なきらいがあるとゆーか、そもそもマーラーの生涯の前提知識が入ってない人にはちょっと付いて行けなさそーな感じでもありますが。。 で、個人的により気になったのが「それ以外」の部分とゆーか、題材が題材だけにそのマーラーの音楽(+他、なぜかワーグナーの曲)をバックに抽象的でかなりシュールな映像を流しまくる…という方法で音楽映画としての体裁を付けて居るのですよね。んで、コレがちょっと(部分的に)シュール過ぎて、一部はどーにも全体のシリアスな雰囲気とはマッチしてなかったかな…という風に思われてしまいました、と…(だからそもそも、マーラーの人生のお話って到底笑って語れる様なヤツじゃなくね?と…)個人的にはまた逆に、コジマ・ワーグナーの辺りはも~「笑うしかない」位まで完全に振り切ってたので、ソコは面白く観れましたケドね。映画としてのクオリティは諸々と決して低くないと思いますが、同時にごく高度に「観る人を選ぶ」映画だとも思われまして、あくまで私はあまりピンと来なかった…というコトですね。やや残念です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-03 13:07:40)《改行有》

25.  恋する女たち(1969) 《ネタバレ》 映画としては、全然フツーに面白く(=興味を持ちつつ)観るコトが出来るとは思うのですが、お話自体としては、全然フツーにソコまで面白くはない(=登場人物にほぼほぼ共感できない)とも思ったのですね。聞くと、コレでもワリと原作まんま…てなコトらしーので、たぶん原作の方を読んだ方が好いのかな…と(当たり前の様に)思ってしまいましたね。 製作年代が60年代後半…というコトを鑑みれば、確かに性的な描写(=端的な「露出度」)はフツーにレベル高いとも思うのですケド、私が今この時代に観るってなるとその衝撃度も消え失せては居りますしね…(あ、そーいうコトだったか?)一点、4人の男女のうちでは、個人的には最初はアーシュラ(ジェニー・リンデン)に面白みが在りそう…と思って観てたのですケド、結果としてはグドルン(グレンダ・ジャクソン)が諸々の側面で最大のキーパーソン…という感じだったのですよね。。なんか、あからさまに「狙ってる」キャラに見えたので+グレンダ・ジャクソン自体が知的でごくマトモそーな感じに見えたのでワタシちょっと間違えた…というコトなのですケド、その辺も個人的には思ったよりもちょっとしっくり来てはいないのですよね。。(⇒オマエが間違えたダケやんか!というクレームは謹んでお受け致しますケドも)[レーザーディスク(字幕)] 6点(2023-07-16 23:31:37)《改行有》

26.  肉体の悪魔(1971) 《ネタバレ》 映画史上屈指の、トンデモないレベルの大・物議を醸した世紀の問題作!とのコトでして、今だに媒体に乗っかるダケでもプチ騒ぎになるという代物らしーのですね。まァ私も、ナンスプロイテーションの嚆矢だ、とか言うハナシを小耳に挟んだのでちょっと食指が動いちゃった…位の軽い気持ちで観てしまったのですケド、観ると確かにソレは嘘ではねーのですケドも=エログロのレベルも(1971年製作とは思えない)相当なハイレベルではありましたケドも、根本的にはそーいう問題ではない・ちょっとかけ離れたレベルのド級の倒錯映画ではありましたですね。とは言え、私が観た国内LD版は109分=アメリカ公開版というコトらしくて、んで111分てのがイギリス公開版⇒だケド本来の尺は115分、とのコトなので、コレでも(マジで)ヤバい場面はかなり削られてる…という顛末だとは理解しているトコロではあります。 でも重ねて、コレはナンスプロイテーションなんて低級な作品では全くない、完全なる+無類なる芸術…て方のヤツですよ(一目観れば分かる)。モチロン、描かれるのは唯々、人間の真に醜い側面「のみ」ではあるのですし、原題どおり本当にそーいうイカれたヤツしかほぼ出て来ない作品でもあります(グランディエの嫁が多少マシな位で)。しかし、喜劇と悲劇と狂気を綯交ぜに包含する深遠な世界観と言い、それで居て歴史に題材を取った(ある面で確実に)リアルな=共感せざるを得ない物語の構成を擁するコトと言い、美術・セットはじめとした細部までの綿密なつくり込みに裏打ちされた画面の卓越した出来と言い、超・極めて完成度の高い傑作だとしか言い様がありませんです。断言しますが、こーいう映画を4Kで観れる様にするべきなんですよ!(80年代ホラーをリマスターしてる暇があったら、コッチをどーにかしろよ!と言いたい) 完成度の高さ、という意味ではまた、演技の面も(もはや当然の如くに)諸々と実に鮮烈・良質な出来だったと思います。ヴァネッサ・レッドグレーヴの暗黒なる狂気とゆーのは、昨今でもホラーの界隈においてすらもちょっと簡単には拝見出来ないというレベルの代物だったと思いますし、そして後半はまた、主役のオリヴァー・リードのイギリス演劇風な圧巻の大演説!が物語をグッと引き締める素晴らしい出来だったと思うのですね。うーん…実に見事な……としか言えないです。。(海外版=完全版のDVDを調達してしまいそうです。。)[レーザーディスク(字幕)] 9点(2023-07-15 03:00:22)《改行有》

27.  いつかの君にもわかること 《ネタバレ》 主人公の置かれた状況は確かにやや特殊かと思いますが、作品のテーマ自体はごく非常に普遍的なモノだと思いました。彼が唐突に・緊急に向き合うコトになったのは、子どもをどう育てたらよいのか・どう育てたら子どもは幸せに為れるのか(⇒そもそも子どもの幸せとは何か)という、ソレこそ人の親の誰しもが生涯を懸けて追い求めるけれど、答えは結局神のみが知る…という問いかけだと思うのですね。父と子の2人のシーンも(当然)多いのですが、養親を探す上でのその問いに関わる親同士の対話シーン(=子育てに対する種々の価値観が示される場面)が思ったより多くて、でも主人公と同様に観ているコッチだってナニが・誰が正しいのか(⇒この場面における「正解」は誰なのか)なんて全然ピンと来ない…というトコロに、実に非常に共感できましたですね(若干香ばしい方も居ましたケド、大半は基本、比較的真っ当なコトを言ってる真っ当な大人だったよな…とも思うのですケドも)。 演技にせよ演出にせよ、意図的にかなり抑制してゆく方のアイデアを採用しているらしく、全編非常に静かな(静謐な)作品だと思います。がソレが一層、この問いに答えを出すコトの難しさと、そして主人公の悩みの深さ(=端的には「愛」の深さ)をも好く表現している様に思われました。良作以上かと。[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-09 19:14:45)《改行有》

28.  ひかりのまち 《ネタバレ》 観終わると何となく、全然キラキラしてないって方の『ラブ・アクチュアリー』だなコレ…と思ったのですが、製作年としてはコッチの方が先なんですね………でも、個人的にはとても好きな映画ですね~コレ。。。まァ~、何処も彼処も行き詰まって・侭ならなくて・そして焦りと不安(と幾ばくかは既に諦めと化しているモノ)に満ち溢れているコト……でも×2、ソレでも尚、何故かこの世界が光に溢れた素晴らしいモノであるコトだけは、今作を通しても確信的な迄にはっきりと私にも伝わって来るのですよね。16ミリの粗い画面(に散りばめられる種々の「光」の美しさ)も含めて、諸々と「逆説的」な映画だな、と思いました(お見事かと)。 でも×3、ゆーてコレだって音楽のクオリティの方に(少なくとも50%は)おんぶにだっこだな…とは思いましたケドね⇒んで観終わって確認したらば案の定マイケル・ナイマン!だったと。。。まあ、だからどーした!(好いじゃねーか!)と言ってしまえば済むコトだとは思いますけれど。[DVD(字幕)] 8点(2023-07-09 13:30:56)《改行有》

29.  ガンズ・アキンボ 《ネタバレ》 迷惑系YouTuberのLv.120みたいな連中の差し金で、かのハリー・ポッターとアヴリル・ラヴィーンのバッタもんみたいな娘がメタメタに殺し合う…てな感じの話すかね(少なくとも前半は)。また極めて『キックアス』を想起させる様な(グロくて痛そうでかつおバカな)質感でもあります。プラス、私は知らんかったですが「アキンボ」がそもそも「二丁拳銃」という意味なのですね。。 とは言え、後半は多少(お話にも登場人物にも)展開とゆーのは存在しますし、別にアクション含めた映像面とてまあまあ悪くはなかった…とも思えますかね(あとテンポ自体もそんなに悪くはない)。しかし、結果として個人的にこのイマイチめな評価としてる理由は、明確に2つあります。まず、全般的にもごくごくテキトー・いい加減なお話ながら、特に主人公2人の「強さ=戦闘力」の在り方が超絶いい加減だと思えたコトっすね⇒取分け、やはり前半のマイルズvsニックスのグダグダっぷりが思いの外長くてダルかった…(=ニックスが強いんだか弱いんだかよー分からん…)とゆーのが個人的には痛いのです。 もう一点、シンプルに諸々と、またごく高度に「汚らしい」と言いますか、口汚いのは別に好いのですが非常に単純に「非衛生的」な映画だったとゆーか、何処も彼処もマ~とにかく薄汚い!(⇒心地好くない!)のですよ。でも、ニックスちゃんが(ワリとカワイイのに)一番口汚くて、でまた終盤はボッコボコに顔面イカれて血ミドロのボロッボロだったのは(逆に)イカしてた…とも少~しダケ思ったりしましたケドね。[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-21 12:28:06)《改行有》

30.  イニシェリン島の精霊 《ネタバレ》 まあ確かに、お話の内容的にはサッパリ訳の分らない映画…ではありましたかね。実は、時代も場所も明確なのだし(⇒前提情報無し・劇中描写ダケ、でもある程度は察せるレベル)その意味では寓意・メタファーの類を読み取るべきお話にも(大いに)見えてはいるのですケド、正直(少なくとも)私には全然伝わりませんでしたですかね⇒でも、コレは慢心に聞こえたら大変申し訳ありませんが、そもそも伝わる様につくられた作品ではねーかな…とも(個人的には)思いましたケドね。 で鑑賞後に調べてみると、いちおう各所ではコメディの部類(具体的にはブラック・コメディとかトラジコメディとかって表現)という扱いなんすよね。んでんで、そのコトについては(コレも個人的には)ごくワリとしっくり来たとゆーか、むしろ私としては(結果的には)当然の様にコメディだと見做すしかない…という様にも思ったのですよ。結局、いちばん根本のトコロでとにかく「理由が全く分らない」から⇒納得とか共感とか感情移入とかが出来ないから、だからモ~「突っ込む」しかねーのですよね⇒そーすると、なんか「お笑い」になってっちゃう…という個人的感覚がありましてですね。か、もう一つ考えられるのはただ「ドン引く」方かな…とも⇒そーすると今度はむしろ「ホラー」になってゆくコトが可能…なのかとは思うのですケド、今作に関しては(ギリ)ソッチの方ではなかった様に(コレも個人的には)見えていたのでしてね。 結局、その「コメディ」としての(純粋にジャンル的な)出来に関して二つ、こ~んな貫禄の有るマジメそーな人達が、またこ~んな上質につくり込まれた映画空間に於いて、またココまで意味不明&奇天烈なコトをやっちまうのか…という「ボケ質」のユニークさ+ハイ・ソサエティ振りがシンプルにコメディ的にかなり面白かったというコト、ともう一つ、中盤までのその感じから「あ、コレ多分フツーにコメディだな…」と思った矢先にごくごく凄惨な展開が唐突に炸裂して⇒がソレでも今作、頑なに「まだイケるだろ⁉」てな如くにコメディの範疇に踏み留まろうとし続ける、その「チキンレース」振りが(またシンプルに)面白かった+ソコには最早、ごく上質+希少な「不条理の可笑しみ」すらも感じ取れたコト、この二つを含めて下記の評価となって居ります。私からは重ねて、ナニも考えずにコメディとして観てしまえば好さそう…とダケお伝えしておきたく。。(⇒ソレはつまり、安易に理解や共感を引き出そうとせずに、どっちかとゆーと「突き放して」観た方が好いかも…とゆーコトで。。)[映画館(字幕)] 8点(2023-05-08 02:24:07)《改行有》

31.  エンパイア・オブ・ライト 《ネタバレ》 舞台は80年代初頭のイギリス、オリヴィア・コールマン演じる主人公ヒラリーは、勤め先の映画館「エンパイア劇場」で黒人青年スティーヴンと出会って…みたいな建付けなので、最初は如何にもチョイ流行?風の「ダイバーシティ」なロマンスもの…カモ?な~んて見えてましたっすね。しかし、最後まで観ていくと必ずしもそーいうお話 or そーいう「ダケ」のお話では全くなかったのでして、もっと全然に複雑・多面的な内容を擁するドラマだったのです。で、その部分に係る脚本のごく繊細なつくりとゆーのが、率直にビックリするホド「巧かったな…」とモ~感動迄してしまいました。ナニを描こうとして居るのか、とゆーか、ナニを「幾つまで」かつ「どーいう質感・組立てで」描こうとして居るのかを、実に巧く(最後まで)悟らせなかったとゆーか・逸らかされ続けたとゆーか、でそのママ遂に辿り着いた結論…てのも「ピーター・セラーズに聞いて!」みたいなコトだったのですからね。観てるコッチとて(あくまで私は)かな~り気持ちが好かったですし、だから撮ってる監督だって(また)チョ~気持ち好かったでしょーね、と。 その、多面的で複雑なお話に対しては、この主役のオリヴィア・コールマンの演技力ってのは(コレもチョ~)ぴったしカン・カン!でしたですね(死語)。『女王陛下のお気に入り』は(私も確かに)衝撃的でしたが、ソレ以降はオスカー候補にもほぼ常連…てなモンですし、正にいま、脂が乗り切って居る…という感じっすよね(色々な意味で)。[映画館(字幕)] 8点(2023-05-08 02:15:58)(良:1票) 《改行有》

32.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……) とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 11:35:26)《改行有》

33.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 うーん…全くと言って好い程に乗れなかった…まずはナニもかもが旧作の焼き直しっぽく見えてしまったのだし、加えてお話にも中身も、そして特に「勢い・活気」が無かったのよね(アクションとか荒事っぽく見えなくもないシーンは在るんだケド、ソレとても本質的な意味での「パワー」が全く感じられず)。んで、ソレはやっぱし、監督がおそらく最も好き好んでいる「結婚式・結婚」を今回もモチーフとして取り込もう…としていたトコロで、でもだとしたら(主演の監督本人も含めて)メインキャラの演者はもっと若い人にやらせた方が絶対に好かった…とシンプルに思ったりしますね(前述どおり勢いがねーし、かつ話が「無駄に」分かり難くもなってもーてるとも思いますし)。イマイチすね。[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-06 20:43:56)

34.  未来惑星ザルドス 《ネタバレ》 展開運び自体はやや難解とゆーか、結構駆け足で説明も不足ぎみ…ではありますかね。ただ、内容自体は(今や)嘗て結構よく見たな~て方のSF的なお話で、んで全体的にもその設定・話の中身の詳細自体はまずまずつくり込まれてたと言えるのではないでしょーか。かつ、かなり低予算で撮った…とゆーのも含めれば、逆に好くココまで撮り切ったな…と思ったのが正直なトコロでして。個人的には事前の予想以上(+最初の10分を観終わった時点の感覚以上)に最後まで観たらだいぶ楽しめたという感じっすね。悪くなかったです。 ただ一点、例えばその漫画版『ナウシカ』とかにも通じる様な「滅びを希う人類」だとか「ある極致に到達した『知』」だとかいった概念に関してはある種、やっぱ20世紀のSFだな~と思ったのも確かでして。結局ソコから半世紀経った現時点、技術的な進歩は確かに在ったけれども人類の在り方としての進歩なんてのは殆ど無かったのではねーかな…てのが(個人的には)強力な実感として在るのですよね。ソコを踏まえると、今作に描かれる類の「心配事」なんてのは、正に「絵空事」にしか思えない…とゆーのがまた正直なトコロでして。ソコはまた×2、ある種我々がいま真に憂うべきコトなのかもなあ…とも思ったりなんかして(ちょっと暗~い気持ちで観終わってしまいましたよね)。[DVD(字幕)] 7点(2023-05-05 09:06:32)(良:1票) 《改行有》

35.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 監督の故国チェコの民話が題材で、お話の内容は確かに「御伽噺」と言うべきものです。だから、当然の如くにファンタジー的な質感に仕上げられても居て、その部分を表現するコトの一環として(監督が得意とするトコロの)ストップモーション・アニメの技法によるシーンもふんだんに織り込まれ、そしてソレがまた実に優れた効果を上げている…とゆーのも確かだとは思うのです。しかし、だからこの話はやはり「寓話」なのだ…という意見には、個人的にあまり賛同できないのですね。私自身は、今作は実に好く・そして徹底的に「人間・人間性そのモノ」を描き出した(抉り出した)映画だ、と思うのですよね。 確実に意図的に、醜いモノや、また本来はソコまで醜くないモノ、をよりグロテスクに・必要以上に醜悪に描いてゆく…一方で、だからこそ、その醜さを越えたからこそソコに、本当に根源的な善きモノのカタチが(ようやく)垣間見えて来るのだ…とでも言いますかね。今作の登場人物達は、須くが必ずナニかを「間違えている」(=何なら、一部はほぼほぼ「全て」を間違えている)とも思われます、が重ねて、その間違えているコトを「乗り越えた」からこそ、更にナニか真なるモノに辿り着ける…とゆーのを私も遂に「実感」できた…と言いますか。アプローチという意味で、これ程にユニークで、かつ本質的に「正しく」思われる手法(+そして一見は「そうは思われない」という手法)も、他にあまり見当が付かないな…てのが私の結論です(そしてこれは、ある部分で「手法」と言うよりは、確実に多分「哲学」に近い方のモノだ、とも感じるのです)。凄い監督・凄い作品だ、と思いますね。[インターネット(字幕)] 9点(2023-05-03 16:18:07)《改行有》

36.  ワイルド・ギース 《ネタバレ》 70年代の戦争アクションなので、それより以前のより牧歌的なそのジャンルの作品だとか、他にもごく西部劇的な方の(緩めの)質感も大いに残して居る…という感じでして、結果的には正直、単純にアクションを目当てに観る…とゆーのなら(私もまた確かに)近年のそーいう系統のヤツを観た方がおそらく楽しめるかな…と思います(でも、最近の戦争映画ってごくマジメ「すぎる」位にマジメなのばっかなので、ココでお気楽系の戦争映画の方が観たい!となると、どーしたって第三国産とかになっちゃう…という気もしますケドね⇒ロシアとか)。 ただ、特にその「傭兵の悲哀」を描くドラマ部分については、ソコでやるべきコトってのはこの映画でほぼ完成されているのではねーか…とも思いますよ。確かに、前半のリンバニ救出作戦の成功までってのは(さっき述べた)お気楽系娯楽戦争映画の域から出ない作品だとも思いますし、全体を通しても端的なアクションの質は(コレも前述どおり)陳腐化ぎみ…だと思います。しかし、クライマックスの脱出シーンの悲惨さ・惨さ・やり切れなさ+その場面に於けるリチャード・バートンの「凄み」なんかに関しては、重ねてソレを通じて描き出す「傭兵の悲哀」という概念そのモノを含めて、コレ以上のやり方とゆーのは(今後とも)在り得ないのではねーか…と思ってしまいましたよね。結論、シンプルが故にもはや普遍的…という類いの優れたクオリティを備える優れた映画だったな、と思います。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-30 21:22:23)《改行有》

37.  フランケンシュタインの逆襲(1957) 《ネタバレ》 コレも結論的には正直、あまり好いつくりだとは思わなかったのですが、今作はハマー・フィルムのクラシック怪奇映画路線の嚆矢となった(コレまた)歴史的作品だ…てコトなのですよね。そーいや確かに映画自体の質は諸々と高い=凝ってるし、何より主役のピーター・カッシングは(また確実に)卓越した仕事をされていた…とは思うのです。しかしとにかくユニバーサル版=ボリス・カーロフ版とは「全く違う」お話&コンセプトになってしまっているので(⇒両方とも当然ホラーの範疇ではありますケド、更に細分化したら何ならジャンルとしても全然違うヤツ…てなモンで)、フランケンシュタインと言えばカーロフ!という現状に於いてはどーしたって違和感の方を強く感じてしまう人が多いかな…と思います(私も正にそーだったので、いずれ暫くのちに再見はしよーかと思ってます)。 重ねて、今作はピーター・カッシング主演の「サスペンス系」ホラーで、そしてフランケンは主役ではなくあくまで「舞台装置」の一つで、だから最大の見ドコロは彼の振舞いでもなくてカッシング演じるフランケン男爵&その盟友ポールとの関係性に生じる「サスペンスな緊迫感」なのであります。その点を踏まえて観てゆければ、ラストの余韻はきっと更に優れたモノになるのだと予想されます(⇒フランケンが特に大したコトもせず、唯々見た目が気色悪いダケ…とゆーのも然程気にならなくなるのかな、と)。私も重ね重ね、次はその様に観てゆきたいな、と。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:23:53)《改行有》

38.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 どだい、私の好み、とゆーかポリシーからすれば完全に真逆の映画ではあります。そして、少なくとも前半半分くらいはシンプルにごく退屈で、かつ(ソコまでとて)極めて不快な映画でもあるし、もしソコから先に(ソコまでとは違うモノが)ナニか待っているのだとしたら、ソレとてまた極めて「邪悪な」カタルシスでしかない…とも思うのですね。しかし、ひとつ確実に言えるのは、その不快さ・邪悪さこそが監督が真に、本当に描きたかったモノであって、そしてその企ては(今作の持つそのネガティブな側面に至るまで悉く)総て完璧に成功している…というコトなのですよね。個人的には、ゆーて今作に描かれるモノは『戦争のはらわた』で監督が描いたモノにもかなり近い…とは思いました。が、むしろ戦争というエクスキューズが無い分、ソレはより邪悪なモノ(=監督が描きたいモノにより近いモノ)にさえ感じられた…と言いますかね。 結論、重ねて、テーマには全く完全に共感できない作品ではあります。が他方、ココまで「完成度」の高い作品とゆーのも(個人的にも)また稀有だ…と思います。個人的にいちばんシックリ来る評点は、実は1点か9点ですかね。が、私はこーいう作品に1点を付けるってのは(ソレも)今まであんましやって来ては居ないのです。でも重ね重ね、じゃあ今作に9点を付けてしまうのも何処か「悔しく」感じるトコロではありますので、ココは日和って1点ダケ引いておくコトにします。しかし、観て損は無い作品でした(機会が在れば是非)。[DVD(字幕)] 8点(2023-04-08 20:20:10)《改行有》

39.  めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 根本的には、非常にレベルの高い映画だと思いました。そもそも原作からして、高度な内容と緻密なテクニックの結晶…と言うべきモノであるのが十二分に察せますし、この映画化だってそのハイレベルな原作を精緻に表現し切った優れた文芸映画だとも思いますし、何より(映画表現としてはとにかく)超・豪華女優陣の演技とゆーのは総じて確実にオスカー級(のうちでも上位級)というモノだったと思います。観て損は無い作品だとゆーのは、私も絶対にそーだとは思うのですよね。 しかし個人的には、言葉を全く選ばずにゆーなら実に「イケ好かない」作品だったな…とゆーか、私なんかはモ~「置いてけ掘り」も好いトコロだったなあ、と。徹頭徹尾「女性の女性による女性の為の映画」だ…とゆーかソレ以上にココまで来ると最早「ミソジニーの逆」とでも言う他ないヤツだな、とも(⇒調べると、言葉としては「ミサンドリー」というらしいですね)。今作の登場人物たる女性たちの視点からは、男性とゆーのは唯ひたすらに「分かり合えない」存在として描かれているとしか見えなくて、でも、そもそも「分かり合えない」ってのはある部分では絶対に「お互い様」でしょ⁉とゆーのが実に強烈に際立って感じられた…と言いますかね(ソレは私が女性じゃなくて、でその面の見方もごく偏った方の人間だから、と思うコトは可能ではあっても)。 ただソレは、別に彼女らに何から何まで全く共感できない…というコトではないのですよ。ただ、その可能な共感とゆーのはあくまで彼女らの「境遇」に対してであって、其処において彼女らが採った「手段・解決策」に対しては微塵も共感できない、とゆーのが厳然たる事実なのですね(⇒結局、分かり合えないから諦めました…て、例えば死んだらソレは死んだ方が負けでしょ=悪いでしょ!と)。特にラストのジュリアン・ムーアなんて、私としては彼女そのモノはモ~「ホラー映画の中のナニか」だったと認識するしかない…という有様でしたですよ(怖い怖い)。 一つだけスカっとしたのは、結局この映画の「オチ」とゆーのが、そのジュリアン姐さまの振り下ろした鉄槌が(巡り巡って)メリル・ストリープの頭を叩き割った…と見えたコトですかね(ある種の「因果応報」だと)。でも、更にオーラスではメリルおば様は「でも私には同性のパートナーが居るからダイジョ~ブ~🧡🧡🧡」みたいなコトに為ってゆくので、また再び唖然としてしまいましたケドね(ナ~ンだこのハナシ???と)。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-06 11:39:11)《改行有》

40.  生きる LIVING 《ネタバレ》 大筋は、意外なホドにほぼ原作どおりのリメイクとなっていて、特に前半は細かい演出に至るまでかなり完コピに近い…と言っても好い感じですね。ただ、原作の日守新一にあたる新人職員が冒頭から配置されて⇒我々は彼の視点で主人公の様子を観てゆけばよい…という形式になっていたり、また小田切みきにあたる役の女性も(原作では中盤に出番が集中していたトコロ)全編に渡ってより多くの役割を果たす様になっていたり、その辺を踏まえると全体的に分り易さや感情移入の容易さとゆーのは増していたかな、と思います。もう一点、尺が短くなっているのはテンポを全体的に少し上げている、というコトの他に、後半のお葬式のシーンが(やはり)大幅に簡略化されていたから、だと思うのですが、原作ではこの部分は(作品における)社会批判・官僚主義への批判といった側面が強く出ているシーンだったと思いますが、だからこのリメイクではその側面は若干薄まっていて⇒よりシンプルなヒューマニズムの描き出しの方にごく注力している…という様にも見えましたかね(⇒その意味でもより分り易い・伝わり易いかと)。 もう一点、大きな違いとしてはやはり志村喬とビル・ナイそのものの「キャラ」の違い…でしょーかね。どっちも役人ですが、日本人とイギリス人だと畢竟だいぶ雰囲気自体が違いますし、更にビル・ナイはどーしたって多少「カッコ好い」のですよね。。まァある種、ゆーて他の部分(≒お話の内容的なコト)はほぼ原作どおり⇒変えても小手先のコトで済んだケド、もし主人公のキャラまで全く同じにしてしまうとなると、ソレは志村喬vsビル・ナイの真っ向勝負!というコトになる……もし私がビル・ナイだったらば、ソレは流石にちょっと避けたいかな…(いくら何でもやや「分が悪い」かな…)な~んて思ったりもしましたですかね。 重ねて、描かれるモノ自体は全く同じ=普遍的な価値観であって、だからソレは寸分も変わっていないですね。ただ、重ね重ねこのリメイクの方が(種々の側面で)シンプルに「観易い」とは言えるかと思います。個人的には、どちらを先に観ても(コレも別に)変わりは無いかと思いますかね(私としては、評点も両作品とも同じになります)。とにかくとりあえず、もし観ていないならばドッチでも好いから早く観た方が好い…とは言っておきたいですケドね(コレは、なる早でまず観た方が好いヤツだと昔から思ってますよ)。[映画館(字幕)] 8点(2023-04-05 23:32:25)《改行有》

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