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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
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61.  永遠の門 ゴッホの見た未来 魂の画家・ゴッホの伝記映画。特筆すべきはまず撮影で、ハンディカムによる極端な接写を多用すると共に、かなり凝った構図多々あり、ゴッホの主観視点での表現種々あり、更に逆光・ピンボケ・特殊レンズ等々の割とセンスの良い特殊撮影も数多く、これが非常に面白くてかつ芸術的な趣を映画にもたらすと同時に、主人公ゴッホの存在感と「生々しさ」を効果的に高めることに成功している(人物の躍動感・ヴァイタリティが画面から溢れ出るような画面の出来栄えは、情熱に満ちたゴッホの絵画をも彷彿とさせる)。 内容も、とにかく主演のデフォーの役作りが素晴らしく、精神を病みつつも人生を賭けてひたむきに芸術を追い求めたゴッホの「『病的な』求道者」感が見事に表現されている。ただ、あくまでゴッホという人物を描く映画でストーリーや映画的展開はあんまり無いし、状況の分り易さも少し欠いている(その意味ではもう少しゴッホの生涯について前提を入れた状態で鑑賞すべきだったと思う)。 一点、時にコアな芸術論、時にポエムな台詞回しは、会話のテンポに比して字幕の情報圧縮度が低く、意味も難解でちょっと頭に入ってこない場面が多々あった(もうチョイ思い切って意訳しないとダメかも)。とは言え、十分に良作に思う。そこそこオススメ。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-15 23:08:03)(良:1票) 《改行有》

62.  carmen.カルメン 《ネタバレ》 ビゼーのオペラ版『カルメン』には(ソレこそ)親しみまくって居るのですケド、原作の小説の方には正直お付き合いがねーのでして、その上で(小説準拠の)今作を観てみるってーとマ~、かな~りジト~っと暗~いお話なのですよね……ただ、それ故にその深刻で深遠で不条理極まるって「人間の感情」のそのモノ自体は、より真に迫って我が心をも抉って来るとも思われたとゆーか、個人的には(オペラをあんだけ観てるってなら)コッチを観てみても全然好かったな…とは思えましたよ。中々に面白かったと思いましたのでこの評価としておきます。 で正直、中でナニが一番…とゆーなら、やっぱ主演のパス・ヴェガが筆頭な感じではあるのかとは思いますケドも、彼女のクオリティはフツーにやっぱ中々って以上だったかな、とは思いますよね。美人ですし、その上で(カルメンだ!てなら尚更に)非常に肝要なる「アバズレ」感+(間違い無く)アバズレで在りながらの魔性の魅力…とゆーのも十二分に醸せてたと思いますし、加えてナニより素晴らしい脱ぎっぷりの爆乳っぷり!てなモンで御座いまして。あと、流石著名なる名作小説…とゆーか、随所でお洒落な「地の語り」がイイ~雰囲気でしたよね。「女と猫は、呼んでも来ないが、呼んでも居ない時に限って来るものだ」とか、オーラスもまた「愛と苦しみこそが人生の支配者⇒貴方は、生れ変わってもまたこの人生を望みますか?」に対する主人公のシンプルな答え。ああ、このドロドロとした物語を、こんなシンプルな言葉とショットでこんなにアッサリと終わってゆく…な~んて、ナンとも洒落てんな~~~と思わざるには居られませんでした。もう一点加えるか悩んだ挙句、いったん変えずにおきます。[DVD(字幕)] 6点(2024-06-29 00:28:35)《改行有》

63.  aftersun/アフターサン 《ネタバレ》 率直に、かなり繊細な映画でしたね。とゆーか、中盤チョイ過ぎまではマジで殆ど脈絡の無い、父と娘ふたりのバカンス風景の数珠繋ぎ…としか言い様がありません。個人的な感覚としては、もしかすると(ソコまでで)脱落しちゃった人も少なからず居るんじゃないかな~とでも言いましょーか、そーいうタイプの方のごく「繊細」なる映画であったかな~とは思ってしまいますかね。 ただし、一方で本作が語るべき内容自体の方は、コッチの方とてそれ自体は別に全然超・シンプルなコトなのですよね(⇒あらすじに書き下しても精々50文字で語り尽せるんじゃねーか、的な)。そして尚且つ、その結論的なテーマの部分だって、誰でも非常に簡単に共感できるだろうってコトであるのは間違い無かったりもするのでして、だから畢竟、難しいコトを言葉足らずに(=再び難しく)語ろうって気取った映画ではないかな~とは思えて居ますかね⇒その意味では今作は、中身よりも表現技法の方にひたすらこだわってるって方のオツな映画…というコトには(また)思えてます。全体として比較的、雰囲気映画として観た時には(重ね重ね)繊細なる文芸作品みたいな感じであるとも思われるのですが、根本的には今作って(前述の)テーマ的なトコロを「ひたすら映像で語る」&「決して語り過ぎない(or 語らな過ぎる)」て方のヤツだった、とも思えてまして、その意味では(ある点では)ワリとごく非常に映画的な映画だったのかな…という気もしてます⇒文学にするとしても、小説ではなく詩集、或いは俳句集…みたいなコトになるべきヤツだったのではねーかな、と。 結論的には、最後まで観たらまあまあ面白かったかな…とは思えたのですが(⇒内容的にも・技術的な側面からも)、他方で前述どおり前半は少し(引き込まれるコトなく)ボンヤリ観ちゃった…という感覚も強くって、なので一応差し引きしてこの評価としておきます。でも、いつかそのうち再見したくなるかも知れない…という気は少~ししてますよね。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-14 18:26:50)《改行有》

64.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 大昔に一回は観ていたのですケド、その頃は(お恥かしながら)トロイア戦争の顛末なんてそんなに大して知らないって無教養なザマだったのですよね。今回、訳在ってその辺が頭に入ってる状態+且つ使ったのはオリジナルより33分も長いディレクターズ・カット版の方だったのですケド、結論的には全然フツーに面白く観切るコトは出来たと思います。とにかく、史劇系戦争映画としてスペクタクルな合戦シーンについては(今なお)史上最高峰と言って好いのではないでしょーか⇒物量・力感・血腥さ…正に「血沸き肉躍る」といった感じで。CGも、コレも今なお私自身としてはそんなに気にはならない程度の出来だったとは思いますし、そもそも結構な部分がアナログにカネ掛けて撮ってるな~と思っちゃったのですケド実際はどーだったのですかね? ただ、まず今作が大いに批判もされているコトの根本的な理由は「史実・伝承との差異」という部分だとは思うのですね。叙事詩『イーリアス』の成立は三千年近く前なので、今今にそのまま使っても現代の映画としてはまるで成立しない(⇒神が出て来まくるのもそーだし+人間キャラの行動原理も到底感情移入できるモノじゃなくなるとも思うし…)てコトには別に納得も出来るのです。がそれでも、今作だとラストにアガメムノンが討死しちゃう(序でにメネラオスも)のは二回目視聴の今回ですらド級に予想外でしたし(+だったらパリスもチャンと殺しとけよ!と思ったりも)で個人的には、アキレスの死ぬタイミングが変わってるのはコレはも~致し方無いかな…とは思ってしまうのですケド(⇒だってこの映画、ヘクトルもアキレスも死んじゃったら私なら正直観続ける気なくなっちゃう…)コレとて元ネタに親しみ・こだわりの在る方々にはやっぱ相当なる違和感だろーな…とは思うのですし。 でも再び、ゆーてじゃあアキレスを最後まで生き残しておけば諸々と大丈夫だったかっつーと、率直にソレも(つーかソレが一番)微妙だったかなって気もしてしまうのですよね。コイツだって、真っ当な現代人の視点からすれば(それでも)中々高度に感情移入の難しいキャラだったな~とは思わずには居られないのでして(⇒それはまず原作準拠として+今作では随所でその辺の戦争キ○ガイエピソードをマイルドにして貰ってる…上でのブラピの役づくりとして)だから結局、神話ではなく人間ドラマとして描く…という今作の最大のコンセプト自体が(終盤は確実に)イマイチ機能しなかった、という結論に近づいてゆかざるを得ないと思うのですね。それってまたそもそも、どだいが「無理筋」だったんじゃないか?とも思えてしまっては居るのでして、要は結局ヘクトル以外にマトモな人間がほぼ出て来ないって話だからしょーがないジャン!と…⇒オデュッセウスは多少マシかも知れませんが(ショーン・ビーンが演ってるワリにも)異様なマデに影が薄いですし・一国の王とも思えない「下衆の極み」アガメムノンも・もはや「暗愚」とまで言いたくなる様なプリアモスも・言わずもがなパリス&ヘレネのバカップルとて、等々… やっぱまた根本的には、激烈長いワリにどーにも「一貫性」が見当たらない…て映画には見えますかね。主人公も途中まで2人居る様な・でメインのアキレスの方はキャラも定まってない様な・それで居て「戦争の悲惨さ」だとか「歴史に名を遺す」みたいなヒューマンなテーマもさえ添加物みたいな感じで軽~く放り込まれてるコト、とか。これなら=こ~んな感じなのにこ~んなに予算を注ぎ込んで超・本格的に撮れるんだったら、も~誰しもが可能な限り納得ゆく様なカタチで「なるたけ原典どおりに」映像化しちゃえば好かったのでは…なんて思ったりもしちゃいますかね。最終結論、1点足そうとも⇔或いは引こうとも、結構に悩みつつこの位の評価としておきます。以上。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-14 10:54:48)《改行有》

65.  コットンテール 《ネタバレ》 近しい家族の一員を喪って、でもその悲しみを残された家族全員で共有することで家族の絆を再認識する、というのは、実にありふれたことだとも思いますが同時に、実に普遍的で誰しもが共感可能な経験だとも当然に思うのです。私も本当につい最近、実際にそういった経験をした・している最中でもあって、その意味では今作にはごくパーソナルに大いに共感できる部分がありました。これもよく言われることだと思いますが、人を動かす動機になるものって、どちらかと言うとポジティブなそれよりはネガティブな方の感情であることが多い、ともやはり思っています。人生においてだって、他に例え様が無い位に悲しくて辛いことが起こった時というのは、同時にその「転機」ともなるべき最も大きな変化のチャンスである、というのも、これこそが本当に私自身がつい最近に実感し、そして実行・実現し続けていることである、と思うのですよね。 ただ、今作は構造的には上記の通りの作品ではあるのですが、特にその作中現在の時間軸においてフォーカスが当たるのは圧倒的に主役のリリー・フランキーさんなのであって、私は率直に、家族の物語というよりはリリーさんの話(=リリーさんの人間としての有様⇒それを表現する演技を眺めてゆくべき映画)だと思えていました。そして、このリリーさんの役柄というのが、作中の木村多江さんの言葉も借りるなら「ずっと自分の世界に居る人」という、また率直にやや感情移入のし難い役だったとも思うのですし、基本その彼が作品の冒頭からそれこそ自暴自棄に近いってレベルで唯々悲嘆に暮れまくっている、というのも、あくまで私の中のリリーさんのイメージからはどちらかと言うと遠い方だったかな、と思ったりはするのですよね(何か、例えそんな時でも自分も他人も、ニカッと笑う・笑える様な状況をつくってくれる、という様なイメージをこちとらが勝手に持っちゃってた…てな感じですかね)。[映画館(邦画)] 6点(2024-03-16 22:04:37)《改行有》

66.  MEN 同じ顔の男たち 《ネタバレ》 コレも一種のフェミニズム映画だとゆーか、女性の嫌悪⇒恐怖の対象となる「男性の醜悪さ」とゆーのをドロドロと煮詰めたコトによって結晶化したホラー、とでも言えば好いでしょーかね。ただ第一に、それでも思ったよりはシンプルにしっかりホラーにも成ってた…とも思うのですよね。取りも直さず、女性が男性のナニを怖いと思っているのか(或いは呆れているのか)といったトコロは、ある意味適切にやや抽象化されてはいるモノの⇒個人的には十分に(否、十分すぎるホドに)伝わる程度には明白であったとは思いますし、ゆーてコッチも全く身に覚えが無いとは到底言い兼ねる様なコトでもありましたし。だから少なくとも、今作って女性にとっては大いに共感可能な立派なホラーなんだろーな…というコトについては、私でも十分に納得は出来た…と言いますかね。 マ~とは言え、ココまでやられちゃうとちょっと(コッチとしては)評価自体は難しくなって来るな…と思うトコロもあります。そもそも重ねて、コレは女性には確実にホラーたり得ると思うのですケド、例えば私には(率直に端的に)怖い!とかでは全くなかったですからね⇒強いてゆーなら「居心地が超悪い」です。だから根本的にホラーとしては「分らなくはないケド」でしかなかったのがまず一つと、加えて余りにも(特に終盤が)シンプルに醜悪・悪趣味すぎるとゆーのと、それとも関連して最後3つめ、言いたいコトは分かるケド⇒それでもこんなに露悪的に言う必要ある?(ココまで言われんとダメなの?)とだって頭によぎらなかったかと言えば嘘にはなりますね。でもまた、そーいう世の男共の「反省せずに差別を再生産してゆくサマ」てのが、あの「男が男を産む」シーンとして凝縮されていたのかな…なんて気もしますケドも。ゆーてでも、今作だって男が脚本書いて男が監督してますケド、じゃあそれはどーなの?(それをソッチはどー捉えてんの?)と思ったりもしますケド…(それ位は許して…) ただし、更に一点ダケ、コレはシンプルに物理的にホラーとして(或いは映画の描写として)少しイマイチだったのではねーか…と思われたのが、作中最大のトリックである「男が全員同じ顔」って仕掛けだったのですよ。コレって結局、非常に単純に「男なんて皆同じ様なクソ野郎」てコトなんでしょーケド+ラストでは肝心な元夫もそれに連なる一員だった、と描かれるには描かれるのですケド、ソコに関してはこーいう「雑な繋げ方」ではダメだったのではねーかな、と思ったってコトなのですね。話の構造上、主人公の女性が抱く恐怖の最大の根源とゆーのは元夫なのですから、片や中盤以降でホラー的な恐怖を担う(皆同じ顔だけど⇔元夫とは違う顔の)「村の男」と元夫の関係…てのがオーラスでチョロっと描かれるダケ(=ソコでリンクするダケ)てのは、端的にNGだったと思うのですよ⇒要は、実在する元夫に対して何故に村の男は「あの顔」なのか?てトコロに理屈が無いのが雑だ、と。その部分にトリックとして鮮やかさが無いから⇒言いたいコトも明白「すぎる」し+言い方も「雑&直接的すぎる」し⇒だからどーにも「深みが無い」という鑑賞後感になってしまってる…という気はしてます。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 23:30:38)《改行有》

67.  バレンチノ 《ネタバレ》 ルドルフ・ヴァレンチノ。サイレント映画時代のスターにして、とにかく稀代のイケメン…という方なのですかね。映画スターとしては実働僅か五年で急死⇒葬儀には10万人が詰め掛けて後追い自殺も出た…とかってコトで。そして、かの有名なとあるファッションブランドの創業者の名前が彼に因んで付けられた…という事情から、我々もまた今だにこの名前(言葉)にも何となく親しみが有るとか無いとか。コレだけ聞く限りでも、確かにトンデモないレベルの超スターだったとゆーのは、間違い無いと言っても好さそーですかね(⇒今今に写真を見る限りでも、確かに超絶なるイケメンではありますし)。 監督がケン・ラッセルというごくトリッキーな要素を除いても、今作は比較的シンプルな彼の伝記映画には為ってるのでして、且つ(前述どおり)彼の人生が凡そ数年のスパンでそもそも描き切れる…という点からも、コレもシンプルに順繰りにソレを追っかけてゆけばソレだけで激動のドラマが出来上がる…というヤツなのだとは思うのですよ(+実際にそこそこそーいうヤツに為ってるとも思うのですよ)。ただね~私の結論的なトコロとしても、全体的にちょっと焦点が絞り切れていない=中途半端、という印象がどーにも拭い切れなくって、いつものケン・ラッセル風乱痴気騒ぎは置いておいたとしても⇒結局その主役の彼=ルディをどーいう人物として描こうとしていたのかがイマイチ見えてこないのですよね。だから、映画全体としてもやはりエログロという(監督一流の)芸術みたいなコトにしたかったのか・却って真摯な(愛の)ドラマをやりたかったのか・或いはも~ブラック・コメディにしちゃって(一切合財)笑い飛ばしたかったのか、その辺が正直全然分かんない…とでも言いましょーか。観てる最中は(ワリと)その彩りの好さ+女優の綺麗さ・キャラの面白さとかで全然退屈もせずに眺めて居られたのですケド、観終わってふと考え出したら、うーん……みたいな感じではありますかね⇒ちょっと惜しいっぽい様な作品、てコトかも知れません。[レーザーディスク(字幕)] 6点(2024-01-09 23:20:32)《改行有》

68.  ナポレオン(2023) 《ネタバレ》 うーん……とりあえずまず、稀代の英雄ナポレオンの立身出世の端緒から~その最期までを(3時間弱で)描く…というある種オーソドックスな歴史・伝記ものでした。なので必然的にダイジェスト的には為ってますよね⇒好く言えばテンポ好く観易いし・悪く言えばどーしようも無く軽い…といった風情で。かつ、その手のヤツとしてもあまり「ポイントを絞る」って目的意識もごく希薄な様に思えてまして、とは言え恐らくドラマ部分に関してはナポレオンと皇后ジョゼフィーヌの愛の行方…みたいなモノをキモに据えてるってトコロかとは思えます⇒ただソレも率直に、別に深い描かれ方をしてたり・或いはユニークなアイデアを仕込めてるって訳でもなさそーに見えていて、だから最後まで観てもそんなに高度な面白みってのは感じられなかったとしか言えませんかね。あと、ダイジェスト的である中で取分け、政治的・軍事的な面での状況説明ってのは特に極めてライトになってまして、個人的にはある程度その辺の前提知識は入れておかないと十分に楽しめそうもないかな…とも感じます⇒目の前で起こってるコトが(世界史用語上で)何と呼ばれてるモノなのか、位は分かる程度に準備しておく方が好いかと。 思ったより全然ポジティブな感想が出て来ないコトになっちゃってますが、それでもまずフツーに相当な大作映画ではあるので諸々の「見てくれ」的な部分はフツーに上質だったと思います(ドラマ部分も戦争アクション部分も)。また特に、結局半分位は戦争映画的な感じでして、中でもオーラスのワーテルローの物量的なトコロは特に結構凄かったと思いました(私がIMAXの特大スクリーンで観たからかも知れませんが)。でもね~~~前述どおり、そんなトコロも含めて(あくまで個人的な感覚として)その中の一体ドレが監督の真の=第一のコンセプト(やりたいコト)だったのかな?てェのがワタシ正直分からないママ観終わってしまったのですよね(=とどのつまり、単に色々とちょっと中途半端な作品だったかな…て気もしちゃってますね)。コレも正直、こ~んな長尺の大作なのに⇒ドラマでもスペクタクルでもロマンスでもなくって、ナンかごくブラックな方のコメディにいちばん近かったかな…て気すらしてる始末でありまして…… 結論、重ねて、クライマックスのワーテルローの見応えからすれば、迷うとしたらもう一点プラスするか否か…といった感じではあるのですケド、点数はいったんこの位にしておきます。一つ付け加えるなら、今作と比べるなら私は『グラディエーター』の方が僅差でちょっと上かと思いますね⇒この機に観比べてみよーかな&ほか例の『ワーテルロー』の方も観てみようかな、な~んて。。[映画館(字幕)] 6点(2023-12-02 00:24:34)《改行有》

69.  マーラー 《ネタバレ》 マーラーの伝記映画としてのドラマ部分は、演じるロバート・パウエルが(見た目的に)ドンピシャ+かつ非常に高度に神経質そーなルックスであるコトも相まって、ごく適切にシリアスで好い感じに仕上がっている様にも思えるのです⇒とは言え、少し説明不足なきらいがあるとゆーか、そもそもマーラーの生涯の前提知識が入ってない人にはちょっと付いて行けなさそーな感じでもありますが。。 で、個人的により気になったのが「それ以外」の部分とゆーか、題材が題材だけにそのマーラーの音楽(+他、なぜかワーグナーの曲)をバックに抽象的でかなりシュールな映像を流しまくる…という方法で音楽映画としての体裁を付けて居るのですよね。んで、コレがちょっと(部分的に)シュール過ぎて、一部はどーにも全体のシリアスな雰囲気とはマッチしてなかったかな…という風に思われてしまいました、と…(だからそもそも、マーラーの人生のお話って到底笑って語れる様なヤツじゃなくね?と…)個人的にはまた逆に、コジマ・ワーグナーの辺りはも~「笑うしかない」位まで完全に振り切ってたので、ソコは面白く観れましたケドね。映画としてのクオリティは諸々と決して低くないと思いますが、同時にごく高度に「観る人を選ぶ」映画だとも思われまして、あくまで私はあまりピンと来なかった…というコトですね。やや残念です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-02 23:59:46)《改行有》

70.  ヴァチカンのエクソシスト 《ネタバレ》 ホラー的な中身としては超・典型的な悪魔祓い系ですが、出来自体は相当に好い方だと思います。やはり、ストーリーがオーソドックスでも細かいトコロをチャンとつくり込みさえすれば⇒逆に十分に観れるモノには仕上がる…ってコトを再認識できますね(+昨今でも映像技術自体は日進月歩で向上してるのですから)。とは言え、中で今作は娯楽映画の方にごく寄りまくった方のホラーなのでして、最後まで観ても怖い!と言うよりは(高度に)ワクワク楽しい!という方のヤツだとは思いますかね(⇒やや若年層向け…な感じかと)。 しかしその「娯楽的」という意味でも、序盤から比較的かなり驚ろ驚しく派手めだな~思ってたのが⇒終盤は更にデーハーで最早ファンタジック・アクション!みたいな感じになるのも、肝心な主役のラッセル・クロウの役づくりの高いコトも、あとロケ地の修道院がかなりイイ雰囲気なコトとて、んで無駄に長尺にせずテンポ重視でコンパクトに仕上げちゃったコトなんか、も含めて、最終的な完成度ってのはやっぱ高かったな…と思いますね(重ね重ね、娯楽ホラー映画としては)。でもいったん、評価としてはこの位にしておこうと思うのですが(⇒手堅いケド、目新しさみたいなモノは少なかったので)たぶん次回作があるのかと思うのでソッチの方に期待して貯金しておきます。[映画館(字幕)] 6点(2023-07-30 21:25:17)《改行有》

71.  恋する女たち(1969) 《ネタバレ》 映画としては、全然フツーに面白く(=興味を持ちつつ)観るコトが出来るとは思うのですが、お話自体としては、全然フツーにソコまで面白くはない(=登場人物にほぼほぼ共感できない)とも思ったのですね。聞くと、コレでもワリと原作まんま…てなコトらしーので、たぶん原作の方を読んだ方が好いのかな…と(当たり前の様に)思ってしまいましたね。 製作年代が60年代後半…というコトを鑑みれば、確かに性的な描写(=端的な「露出度」)はフツーにレベル高いとも思うのですケド、私が今この時代に観るってなるとその衝撃度も消え失せては居りますしね…(あ、そーいうコトだったか?)一点、4人の男女のうちでは、個人的には最初はアーシュラ(ジェニー・リンデン)に面白みが在りそう…と思って観てたのですケド、結果としてはグドルン(グレンダ・ジャクソン)が諸々の側面で最大のキーパーソン…という感じだったのですよね。。なんか、あからさまに「狙ってる」キャラに見えたので+グレンダ・ジャクソン自体が知的でごくマトモそーな感じに見えたのでワタシちょっと間違えた…というコトなのですケド、その辺も個人的には思ったよりもちょっとしっくり来てはいないのですよね。。(⇒オマエが間違えたダケやんか!というクレームは謹んでお受け致しますケドも)[レーザーディスク(字幕)] 6点(2023-07-16 22:44:36)《改行有》

72.  キングスマン: ファースト・エージェント 《ネタバレ》 いちおう、今作は前日譚で(だから)扱いとしてはスピンオフであり、現在オリジナルシリーズの方で第3作が準備中、というコトのよーですね。正直個人的に、そのオリジナルの方は2作とも全くハマって居ないのですが(殊にその「悪趣味」が故に)、逆に今作のこの「全然別物」な感じは所ドコロでかなり好みでしたすね(ある種、ナニか意外性が感じられちゃった…とでも言いましょーか)。そもそもキョウビのスパイものって根っこのトコロでどーしたって「無理」が在るとも思ってますし、その意味でも100年前という時代設定自体がごく好みだったりもするのですよね(アクションとて、銃撃戦よりはこーいう肉弾格闘・チャンバラの方が絶対に好きなワケですし)。んでココは監督のセンス!とゆーか、比較的シンプルながらやはりドコか独創的なアクション自体の出来はまずまず悪くなかったとも思いますし。 ただ、評価自体は(かなり迷いましたが)低めの方に寄せておきました。最大の理由はシンプルに(個人的にま~たイマイチ)レイフ・ファインズが魅力的に見えなかった⇒なのにハリス・ディキンソンを途中で退場させてしまった…という(第1作と同じ)過ちを繰り返しているコトですね。なんなら、どー考えてもポリーの方が(⇒彼女じゃねーにしてもまだショーラの方が)全然キャラとしては魅力が在りますよね。ソコとかも、彼ら英国紳士ども(=貴族には滅法弱いという封建制の亡霊たち)との「感性の違い」だったりする…のでしょーかね(知らんケド)。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-21 23:25:56)《改行有》

73.  ジェントルメン(2019) 《ネタバレ》 実は『ロック、ストック…』を観れてなくて、最近の監督の他作品の印象でフツーにアクションだと思い込んで鑑賞に至ったのです。が、どちらかとゆーと今作ってシナリオに仕掛けの在るタイプのクライム・サスペンスだったのでして、かつタイトリング通り(英国風に)ブラックでアイロニーなコメディ風味もまま感じられる…というヤツでした(有り体に言うとやっぱタランティーノぽい…てなモンで)。確かにちょっとまた「思てたんと違う」というコトではありました(特に、ほぼ全編がヒュー・グラントの語る「回想」て構成になってるので、時間の流れがスムーズじゃなくって普通のスリラーみたいに中々テンポがハイになってかない≒とゆーかテンポ速くなると程無くブレーキが都度掛かる…という感じ)が、ごくノンビリ観るのなら(逆に)全然アリかとも思いましたかね⇒私も酒でも飲みながら観た方が好かったかも…と。役者もまあまあゴージャスだし、また役柄にも結構みんな高度にハマってた…とも思うのですよね(個人的にはコリン・ファレルがかなり好きでした、し、ジェレミー・ストロングに凄むマシュー・マコノヒーのシーンはフツーに思いっ切り観入ってしまいましたし)。 ただ、その肝心なシナリオについても二点ほど。多少複雑でもそのモヤモヤも最後まで楽しめる(⇒で最後にはチャンとスカッと出来る)ってヤツだとは思うのですが、ソレでも少しややこし過ぎ&出来過ぎだと思う箇所が一つずつ、と。ややこし過ぎるのはサブキャラで中国人と貴族がそれぞれ二人ずつ出て来るコト、出来過ぎなのは窓から落ちておっ死んだガキがロシアン・マフィアのボンボンだった…て高度な偶然。こーいうのがも~少しシンプル・自然でも他のナニかで魅せられる…てクオリティが在るのが(ソレこそ)初期タランティーノなのかな、な~んて。別に私そんなにタランティーノ好きでもねーのですケド、そんな私でもやっぱ「比較」はしたくなっちゃいますかね(なのでこの点数で)。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-18 01:00:53)《改行有》

74.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 (理由は実は好く分からなかったのですが)当初からかなりメルヘンな雰囲気が感じられるのですケド、そのワリにはソコまで分かり易く明らかにポジティブ&ハートフルなドラマでもねーかな…と思ったのです(⇒ラスト付近は色々とご都合主義にも近い感じでカタが付きまくってゆきますが)。また、好くある「ふと現れたスーパーな主人公が一切合財解決して回る」というお話に思いっ切り見えるヤツでもあるのですケド、中盤深くまではその辺の感じも率直にだいぶ曖昧だとも思うのですし(特にキャリー=アン・モスとジュディ・デンチの関係性があまり改善した様に見えてゆかないのが私としては大きかったのかな、と思います)、ソレでいてレナ・オリンの元旦那はラス前には一発トンデモなく深刻なコトをやらかしてくれるのですし。個人的にも、ごくまろやかに観てるしかない感じで進行してきて…のあの辺からの暫くのシリアスさは、全体としても少~しバランスが悪かったかな…と思いましたかね。 ただ好意的に捉えれば、見た目は分かり易い様で実際は全然そーでもない、タイトルどおり甘い様で実はほろ苦くもある、とかっていう(種々の側面で)ごく複雑で奥行きのあるドラマだ…と思うコトも出来るかと感じるのです。ソレこそ苦くも甘いチョコレートの様な、と。ロケーションがとても素敵で、美術系の小物も総じて綺麗で、何よりジュリエット・ビノシュは超・魅力的で(外見も内面も)かつ少なくともレナ・オリンに対象を絞るならばごく分かり易くポジティブ+爽やかなお話だったのも含め、いつ観ても全然フツーに楽しめる映画だったかな…とは思いましたですね。観て損とゆーのは全く無かったと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 19:14:51)《改行有》

75.  EMMA エマ(2020) 《ネタバレ》 原作未読、かつ別の映像化も一切未見ですが、内容的にはごく軽くてかつ実に普遍的なラブコメなので、全然楽しく観れるとは思いました。ただ、前半~中盤まではやや平坦なのと、普遍的とは言え流石に現代の価値観とは少し「ズレて」来ている部分もまま含まれるので、諸手を挙げて大喜びで観れる…という感じでもなかったかな、と。ステレオタイプなキャラではありますがやっぱ特に主役のエマちゃんにはアニャ嬢は完全にハマってましたですね(彼女もまた「目力」があるタイプの自信に満ち溢れた女優さんに見えるので)。このコの出来だけでも、観て損をするという作品ではないかとは思いますね。お暇なら是非。 もう一点、内容や演技自体よりはロケーションや衣装美術その他の「見た目」に凝りまくった…という系統の映画かとも思います。特に衣装・ヘアメイクの凝り様は結構凄まじかったかな~とも思いますね(アニャちゃんのファッションショーかよ!何枚衣装あんだよ!てなモンで)。ただコレも、いくら有産階級とは言えこの時代のイングランドの田舎のお話としては、ちょっとキラキラし過ぎてな~い?とも(少しダケ)違和感としては感じられましたケドね。[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-04 23:10:40)《改行有》

76.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 ワリと序盤から、率直にかな~り「荒唐無稽」な作品に思えてたとゆーか、でその感覚は最後まで観ても結局変わりませんでしたですね。が、昨今の戦争映画ってこの手の娯楽に振り切ってるファンタジック系と、もう一方は徹底的にリアリズム側に寄ったごく重っ苦しい系にキレイに分かれてる様な気も…とも思えてまして、なのであくまでコレは娯楽系の戦争映画だと思って(あまり気にせず)割り切って観るコトにはしたのですね。ゆーて、かの名作潜水艦もの『U・ボート』とかにだって描写の一部にはやや誇張のあるモノも含まれていた…とは言いますし(水圧で鋲が吹っ飛びまくる…て、そんなん電気溶接してるに決まってんだろ!とか)。 で、そーして観てゆくと全編に渡ってかなり緊迫感のある状況が続くのがアクションとしてそこそこ優秀なよーにも思えたり、却ってメリハリが無いよーにも思えたり、潜水艦ものだと思ったら他にもナンだカンだと色々(近代兵器も沢山)出てきてお得感もあったり、でもやっぱちょっと荒唐無稽・出木杉・(ちょっとダケ)支離滅裂にも思えてうーん…となったり、と中々忙しい映画でした。結論、ジェラルド・バトラーのグラス艦長とミカエル・ニクヴィストのアンドロポフ艦長がとてもカッコ好かったのでこの評価とします。この2人にはやはり少しダケ、名作『眼下の敵』の方の2人を思い出してしまいましたよね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-11-18 23:38:25)《改行有》

77.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 正直、レオン・カーファイはともかくジェーン・マーチの演技はかなりボヤっとしてる様に感じられて、中盤くらいまではあまりピンと来てなかったですね(エロ描写も、映画の描写として or 時代的なレベル感としてはそこそこ高度かとも思いますが、ゆーてそこまで…という感じでもあったので)。ただ、あまりにも醜悪な彼女の家族の描写(⇒その後には男の方の家族も似た様な有様だというコトも分かるのですが)を見るに、やはり彼女の「動機」の主たるモノとゆーのは一種の「反抗」であり、ただその中でも同じ境遇を生きるコトのシンパシーから二人の関係性は次第に真実味を帯びていった…という部分については最終的にはそこそこしっくり来ましたかね(まあソコも含めて、ワリと普遍的=在り来りな話だとも思いますケド)。特にエキゾチックな画づくりの感じが好みだったコトもあり、まあまあ楽しんで観れたかなとは思います。悪くはなかったかと(ゆーてジェーン・マーチもかなり高度な小悪魔系合法ロリで相当に可愛かったですし)。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-26 11:11:01)

78.  吸血鬼ドラキュラ 《ネタバレ》 『魔人ドラキュラ』の約30年後、再び映画界にクラシック・ホラーの大流行を巻き起こした(コチラも)歴史的作品…とのコトですが、驚ろ驚ろしい質感自体は前作から引き続きでしょーが諸々と技術的進歩は著しく、その「怖さ」自体は確実にこちらの方が上…という様にはまず思われますね。映画の尺とゆーのはあまり変わりませんが話自体の密度・テンポはだいぶ向上しており、かなり原作に近い展開に仕上がっているよーで単純にシナリオとして(今なお)面白く観れると思いました。ショック描写も(ルゴシの気品溢れる雰囲気に比しても)ハンサムではありますが無口、かつ(牙を剥いた)顔が単純に恐ろしい・野卑なクリストファー・リーがとにかくまずシンプルにおぞましいですし、荒事なシーンも結構豊富で(特にオーラス)その意味でもパワフルさとゆーのは前作とは比較にならないかと。個人的にはコッチの方が面白かったすね。 ただ一点思うのは、クリストファー・リーが…とかではなくて、やっぱ古典的吸血鬼ってのは今どき「弱点」が多すぎますよね。前作・今作ともにまず単なる十字架にすらかなり弱いですしニンニク等を仕掛ければ近くにも寄って来ないという描写にもなってますし、今作のオーラスなんて太陽一発で即死!てのはキョウビじゃちょっと呆気無さすぎ…と思ってまうのが正直なトコロすよね。個人的には現代でも尚ホラーモンスターとして活躍できるだけの十分なポテンシャルを備えるキャラだとは思うのですケド、他に強力なライバルも多い以上は古典的設定にこだわらないユニークで「柔軟な」描写の仕方、とゆーのは今後は必須なのかもな、と。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-02 00:53:21)《改行有》

79.  KKKをぶっ飛ばせ! 《ネタバレ》 『ぶっ飛ばせ!』たァ、率直にだいぶ日和ってるな…とゆーか(コンプラ上等)どー考えても適正なのは『ぶっ殺せ!』ですケドね(双方、ハナから皆殺しにするコトしか考えてねーです)。あと実際の事件を再現した…てのも、ま~嘘八百ですね(そーいうマジメな映画では毛頭ありません)。要は、輸入品の劇場公開作としては今どき珍しいまでのコテコテのB級(未満)!てヤツですわねコレ(否、意図するトコロなのかはイザ知らず、結果的にこのレベルの質感に為り果ててる映画自体は最近でも結構見かけますケドも)。お話の内容の無さといい、演技・演出諸々の安っぽさといい、コレも今どき全くCGを使わないという漢気、あとは肝心のショック描写だって総じてどれも今まで観たことが無いとゆーコトもない根本的な二番煎じ感といい、この手のとしては意外と上映規模も大きいんだケドもアレレのレ?という「驚き」の方がまずは胸に去来した…て感じすね。 監督はイギリスの制作会社「ダーク・テンプル・モーションピクチャーズ」を自ら率いてる御仁とのコトで、かつこの会社設立もごく最近(2015)であったりと此奴めは多分けっこう若手だと思うのですね。でも、意外なまでに本作て(+この会社の他作品含めても)質感はメッチャコテコテ!とゆーか、もう30年以上前からのB級ホラー(特に80年代中盤~90年代、00年代前半までくらいのゴア作品あたり)を愛して育った世代だな…という気が大いにするのですわ(=もはや一種のシンパシー)。重ねて、本作がアメリカでは大々的に上映中止の憂き目を見た…てのは(そもそもホントのコト?=ただの宣伝文句の作り話じゃね?とも思いますが)ソレって内容が過激だからとかではなくって、単純に質感が古臭すぎて相手にされなかった…てなコトだとはコレもひしひしと感じ取れるのですよね(まあ、アメリカには今でもKKKってのが現存してるのでして、その方面のリスクも無くはなかった…てなコトなのかも知れませんケドも)。 しかし、私はこの映画を大いに存分に評価して、そしてこう言わせて欲しいのです「コレこそが、我が青春のゴアである」と。チープな質感の気楽さもそーですケド、やっぱね~CGなんかクソ喰らえっすよね~私が死ぬまでに何度だって観たいのは何処までも、吹き出る血潮(=血糊)とナンだか分からない(=ナニで出来てるのか判然としない)肉塊らしきモノが弾け飛ぶというリアル!でしかねーのですわ。前述どおりゴア描写も総じて在り来りではありましたが、クオリティ自体は(B級としては)まま頑張ってる方でしたし、何より今作は(この手のでは「違い」を生み出すのにワリと結構肝心な)カメラワークについても思った以上に達者にも見えましたよ(構図も色々とまあまあセンス有ったし、特にアクションシーンはカット割りもまずまず手が込んでいて)。あと、無駄・無用なモノも潔く削ぎ落せていてテンポも終始相当に良好・尺もごくコンパクト(加えてOPとEDの曲がノリノリ)なので、気楽に観る分には思いの外リズミカルにスピーディに楽しめる…てな気もしました(勿論、この安い質感+そこそこ高度なグロ、をおおらかに許容できるという映画的素養は必要になると思いますケド)。結論、こんな映画を映画館で観ちゃった…という物珍しさで多分に補正が掛かっている気も(少なからず)するっちゃするのですケドも、私としては是非に!とオススメしておきたい作品ですね(1点プラスしておきます)。[映画館(字幕)] 6点(2022-05-04 22:11:23)《改行有》

80.  ベルファスト 《ネタバレ》 悪い作品では全くないと思いますが、監督の自伝的青春ノスタルジックなお話は非常にリアルとゆーか逆に劇的な内容では決してないし、かつかなり淡々とテンポ好く語られてゆくので全体的に少し平坦な作品だな…という印象があります。ラスト付近はそれでもポイントとなる描写を幾つか配置して観終わった感じ自体はまた悪くないのですが、中盤はかな~り淡々としてて…という感じすね。俳優さんについては主演の男のコのあどけない感じが好かったですが、やっぱジュディ・デンチは(ネームバリュー的にも)存在感が別格でしたね。とは言え、今作ではホントにフツーのそこら辺の婆さんを演ってらっしゃるので、正直最初は気付かなかったです(気付いた瞬間めっちゃテンション上がりましたね)。[映画館(字幕)] 6点(2022-03-30 22:23:48)

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