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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  モディリアーニ 真実の愛 《ネタバレ》 自分は専門家ではないので詳細には分からないが、モディリアーニが酒と麻薬に溺れ、病気で若くして死んだことと、ジャンヌが二日後に後を追ったこと、ユダヤ系で家族が破産したこと、個展がすぐに中止になったような小エピソードは事実だろうが、あとは恐らくほとんどがフィクションと思ってよいだろう(サロンやサロンで発表された全ての絵も)。 本作の印象としては、悪いとは感じなかったが、特別よいとも感じられなかった。というのも、モディリアーニの人生と、モディとジャンヌの愛を、「深く」は描くことはできていなかったように感じる。「魂がみえたら君の瞳を描こう」というモディリアーニの内心にまで本作は迫ってはいなかった。 フィクションなのだから、エコールドパリの画家たちの生き様をもっと生き生きとかつ、破滅的に大胆に構築してもよかったのではないか。酒屋で半殺しの目にあうといった、間違った脚色に進んでしまったようだ(さらに、ルノワールにあのような自己の作品を否定するようなセリフを吐かせるのはちょっと聞き捨てならない)。 モディリアーニとジャンヌの「愛」に足りなかったものは、金とか、成功とか、そんな単純なものではない気がする。画家というのは、自分の頭では駄目だと分かっていても破滅的な生き方しかできない、普通の生活や、普通の人間の尺度には納まらない人種である。本作では、結婚や書類といったものにこだわり、モディリアーニを小さくまとめてしまった気がする。 また、映画の中で、力点を「モディリアーニVSピカソ」に置いてしまったことに多少問題があるかもしれない。「モディリアーニとジャンヌ」という関係を凌駕する関係を描いてしまっては、焦点がぼやけてしまうだろう。 彼らの「ライバル」と一言で済まされない関係、お互いがお互いを認め合い、畏怖し、高めあう関係はしっかりと描かれていた。彼らは「成功」したかどうかを抜きにすれば、似たもの同士であり、同時期に生きたお互いにとってかけがえのない存在、真のアーティスト同士とは感じられた。 劇中で登場した「ガキ(モディリアーニの分身)」のメリットが本作ではほとんど感じられない。こんな空想上の存在をスクリーンに登場させるならば、それ相応の役割を担うべきだろう。[DVD(字幕)] 4点(2006-10-15 00:01:27)《改行有》

82.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 40年以上前の作品だから、古くさくて鑑賞に堪え得るものではないだろうと高をくくっていたら、意外や意外。結構しっかりとした作品で、カーアクション以外は言われているほどの「古さ」は感じられなかった。アジトに潜入して捕まって、逃亡して、ボスと対決するという展開もほとんどマンネリ化しているはずなのに、本作では先が読めそうであまり読み切れない手に汗握る展開となっている。40年前にこれを観せられれば、確かに人々は熱狂するのも分かる気がした。 驚かされるのは、40年も前にすでにボンドの人間像は完全に固まっていることだ。近年の作品と比べても、ボンドの人間像には変化は感じられない。 女にもてて、敵・味方構わず抱きまくる。ギャンブルは連戦連勝、タイマンでの喧嘩や格闘ならまず負けない。射撃もドライビングテクニックはトッププロ級で、高級スーツを着こなし、料理や酒にも精通している。クールで冷酷でありながら、情熱的な部分もあり、ウィットにも富んでいる男である。男性からみると、まさに理想的な男性像がジェームズボンドなのだろう。ボンドが人々から愛される理由としては、夢のような完璧な男性像であるボンドに自分自身を投影して、一時の間、自分が憧れの存在になりきれるからではないか。 また、本作から近年の作品まで、脈脈と受け継がれるもう一つの魅力は、多国籍感だろう。 イギリスの諜報部員が主人公ではあるものの、舞台はジャマイカで、敵のボスはドイツと中国人のハーフ、アメリカのCIAも絡んでくる。冷静にみれば、一つの島で繰り広げられる、こじんまりとしたスケールの話でも、登場人物や舞台や設定だけで、かなりスケールの大きな話になってくる。世界規模で活躍するボンドの姿も、先ほど述べた彼の魅力に磨きがかけられるのだろう。 適役のドクターノウは鋼鉄の義手でボンドをぶん殴り、ちょっとはボンドを追い詰めていたようにも見えたが、確かにハラハラとさせる演出としてはイマイチだったようにも感じる。彼の重要性としては、スペクターの存在を語らせることに意味があったのかもしれない。 一応ストーリーの重要な核である「ロケットの打ち上げ」がほとんど無視されてしまったのも、勿体無いかもしれない。上手くリンクさせればさらにハラハラ感を増せただろう。 冒頭の三人組、途中でも一回出てきたけど、その後出てきたかな?中ボスとして出せばよかったかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-14 23:25:08)(良:2票) 《改行有》

83.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 映画のタイトルが、なんといってもしびれる。「ミッドナイトエクスプレス」とは、受刑者たちで使われる隠語で「脱獄」を意味する言葉。この幻の列車に乗るのか、乗れるのか、それとも待ち続けるしかないのか…。そもそもこんな列車は幻想に過ぎず…、受刑者が、監獄という「絶望」の中で生き続けるためにすがりつく、単なる希望に過ぎないのだろうか。本作のタイトルの意味を知っただけで、かなりの儚さを感じさせる。 本作のような作品というのは、関係者に対して影響力が大きく、力をもった映画である。 アメリカ・トルコ間での受刑者の在り方を変えたというだけではなく、本作を観れば、誰しもヤクを密輸入しようとは思わないはずだろう。ヤクの密輸入がもはや軽い行為でないと分かるはずだ。政治だけでなく、海外へ渡航する一般市民までをも変えるだけの力を持つ映画という点で評価は高くなる。 また、犯罪が自分自身だけでなく、自分の周囲の関係者をも不幸に貶めることであることがきちんと描かれている点において、本作が他の犯罪を含めた犯罪への抑止力にもなるだろう。 本作のストーリーに関して、自業自得という意見をもつのも分からないではないが、本作の問題はその一言で済まされるものではない。犯罪者(加害者)の人権を過度に必死になって護ろうという動きには個人的には否定的であるが、本作では人間が人間として生きる権利さえ奪われていることが一番の問題であり、さらに、犯した犯罪に比して、下された不当な判決、不当な手続きによって拘禁され続けたという点にも問題がある。 スーザンとの再会シーンは、まさに衝撃である。人間としての本能を抑えきれないほどギリギリの精神状態になるまで、追い詰められているということがよく分かるシーン。やはり、人間を発狂させ、廃人に追い込む非人道的なやり方は認められるものではなく、自業自得を超えた世界である。 DVDの特典には、ビリー本人もちらっと出ていた。映画の監獄セットに対して、当時を思い出し、あのときの恐怖を思い出すといったナレーションがあったが、本作のどこまでが真実なのだろうか。しかし、日本でも近年(2002年ごろ)、中国でビラを配っただけで不当に1年半ほど拘禁された事件があったところだ。本作に描かれたことは、まだまだ過去の事件とは済まされないようだ。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-08 02:16:00)(良:1票) 《改行有》

84.  ターミネーター 《ネタバレ》 冒頭のSFシーンをみて「さすがに20年前の作品で低予算だから、ちゃちぃなぁ。これでは高得点は付けられないだろうな。」と思いながら鑑賞をし続けていたら、あっという間に世界観に引きずり込まれた。 見方によってはムチャクチャなストーリーかもしれないけれども、ストーリーも意外ときちんとした論理的な武装(パラレルワールド以外)がなされていると思う。 自分の長年の疑問だった「なぜターミネーターが一体しか送られてこないのか?」という問いにもちゃんと答えが用意されていることが新たな発見だった。 「なぜ有機体しかトランスポートできないのか?」「有機体しかトランスポートできないのにロボットがなぜトランスポートできるのか?」という問いに対して、「細かいことは俺にも知らん」と答えてしまうところにはキャメロンの大胆さも窺われる。 本シリーズの魅力としては大きく三点ほどが挙げられる。 ①『大胆な世界観』SFでありながら現代社会で争いが繰り広げられる構図がユニークだ。まだ見ぬ未来の息子のために、トラブルに巻き込まれていく悲劇には、体験したことがない不思議な共感を覚えるだろう。 ②『悲劇のヒロインから戦士への変化』最初は、リースや警察に保護されるだけのヒロインであったが、徐々に「逃げちゃだめだ。戦わないと自分の運命と!」と自己の運命を受け入れて、カイル以上に勇ましい戦士へと変化していく様には、まさに「サナギから蝶へ」と変化していくような不思議な感覚を覚えるだろう。ただのブサイクな姉ちゃんと思っていた存在から、惹かれる魅力的な女性へと変化していく過程は面白い。 また、リースと抱き合った後に一瞬二人がふざけ合うカットが挿入されているのも見逃せない。二人の関係は成り行きまかせのものではなくて、ちゃんと愛し合う二人の結果ということが分かる重要なカットだと思う。 ③『観客を飽きさせないしつこさ』ストーリーを知っている者でさえもこのしつこさには興奮させられ、刺激的に感じるだろう。それとともに、ロボットのしつこさ、怖さ、おそろしさが非常に上手く表されている部分である。与えられた使命のためには、手段を選ばず、完全に破壊されるまで任務を遂げようとする姿には、未来の機械への恐怖を感じさせる。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-30 23:26:28)《改行有》

85.  プラトーン 《ネタバレ》 ベトナム戦争を扱った映画の中では、本作が王道をいく作品だろう。 そのように感じるのは、ストーン監督自らが従軍をし、映画に描かれた大部分が実際に「現実」として起きたことだからなのだと思う。登場人物に関しても、ストーン監督自らが属した二小隊で出会った兵士が基礎となっているらしい。彼らを演じた俳優たちも、過酷な特殊訓練を受けて、過酷な状況下で撮影をしたために、苛立ちと疲労感を感じさせるちゃんとした「兵士」となっている点も見逃せない。 戦場という善と悪の境界が曖昧な領域において、いかにして人々が「理性」を失っていくかが描かれている。戦場において、人を殺すことは決して「悪」というわけではないだろう。それは否定しようがない。だからといって、罪のない人々や仲間を殺してしまうことは許されるのか。その境界線をいかにして守ることができるのかということが、「自分のなかの戦い」なのではないか。 バーンズは、仲間を殺された怒りと苛立ちから、徐々に「理性」の境界線を失っていく。兵士ではない、ただの女性の農民を撃ち殺し、目障りとなった仲間であるはずのエリアスに重傷を負わせ、ジャングルに孤立させる。 そして、クリスもまた、仲間であるエリアスを殺された恨み、クリス自身も殺されそうになったことから、仲間であるはずのバーンズを射殺する。この時点で、クリスも自身の境界線を失ったのではないか。境界線を保てなくなった者は戦場にいるべきではないのだろう。バーンズを射殺したことで、クリスのなかの戦いは終わり、彼の戦争は幕を閉じたのではないか。クリスは、「善」であるエリアスの精神を維持しながら、「悪」であるバーンズと同様の行為をしてしまう。だから、クリスは彼らの中間的な存在なのだろう。クリスだけではなく、このような「善」と「悪」の境界線を失い中間的な存在となった兵士がベトナムには多くいたのではないか。彼らがアメリカの故郷に戻ったとしても、壊れた精神はそれほど簡単には癒されることはないだろう。アメリカの底辺にいる彼らは、貧しさや学歴のなさから、より一層精神を病んでいってしまうのではないか。この映画によって、少しでも彼らの苦悩が理解され、共感されることが望まれる。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-22 23:38:02)《改行有》

86.  マッチポイント 《ネタバレ》 少し期待しすぎたのかもしれない。ぎりぎりで7点を付けたいと思うが、手放しで絶賛できる映画ではなかった。 ロンドンで新境地をみせたと言われており、確かに今までのアレン作品とは一風趣きが異なるような気もしたが、このストーリーならばどうしても「重罪と軽罪」を思い出してしまうだろう。しかも、苦悩する主人公が、そこにはいないはずの者と会話する手法も「重罪と軽罪」で使われている手法でもあり、なんら驚きもない。アレン映画が好きな人ならば、むしろ失望に繋がるシーン。「重罪と軽罪」という本作よりも素晴らしい作品を知っている者には、本作はあまり高い評価は期待できないと思う。 「重罪と軽罪」になかった要素としては、「運」というものがあったと思うが、あまり「運」が効果的なポイントになっていたとは思えない。 「オチ」には一役買ったとは思うが、「運」に翻弄される人々という感じには受けなかった。様々な偶然や運があったから、確かにこのような展開になったのかもしれないが、もっと「運」が効果的な使われ方をした方が良かったのではないか。「浮気」がばれそうになったときに「運」によって救われるとか、または「運」によって浮気がばれそうになり、窮地に追い込まれてるとか。「結婚」や「仕事」にも「運」がもっと関わってきてもよいだろう。 鑑賞前には、強い野心を抱く主人公が、「運」によって救われたり、「運」に見放されたりして、「人生」がどんどん転がっていく、そんな男の人生をみれるのかなと思っていたのだが、どうも本作の主人公のクリスという男の考えていることがよく分からなかった。確たるビジョンもなく、言われるがままに結婚し、言われるがままに仕事に就き、なんとなくノラに惹かれ、ただひたすらに身体を求める。「運」に賭けるというよりも、ただひたすらに流れに身を任せる平凡の男にしか映らなかった。もっと、クリスの人物像に深みがあれば、面白くなったかもしれない。[映画館(字幕)] 7点(2006-08-20 01:55:12)《改行有》

87.  ユナイテッド93 本作は、美談満載、お涙頂戴の感動モノではない。また、テロリストを「悪」と位置付けて、乗客が「英雄」として戦う映画でもない。 ただ、あのとき何があったのかを丁寧に徹底的に描き出したにすぎない。ここにはエンターテイメント性や複雑な人間ドラマなどもない。だから、「涙」や「面白さ」を期待してはいけないだろう。 自分は、この映画は「問いかけ」なのではないかと感じた。 このような状況下におかれたら、あなたはどう行動しますか?という問いかけ。 ユナイテッド93の乗客もたまたまあの飛行機に乗り合わせたにすぎない。自分もよく飛行機には乗るし、誰でも彼らと同じような状況に陥る可能性はあるだろう。 軍は機能しない、管制塔も混乱している、そのような時に自分ならばどういう行動ができるだろうか。自分ならば誰に最後の愛の言葉を掛けるだろうか。自分ならばどんな感謝の言葉を伝えるだろうかというようなことを考えずにいられない。 そして、この映画をみて、「映画」とは何かを考えずにもいられない。 「映画の持つ意味」、「映画の果たすべき役割」とは何であろうか。 嫌な記憶を思い出したくないとアメリカ人の中には本作の公開を拒否する運動もあったかもしれない。しかし、あったことをただ風化させるだけでは何の解決にもならない。イギリスでもまたもテロが起きようとしていたばかりである。 映画は、人々に事件から目をそらすのではなく、事件に対して直視させ、何かを感じとってもらい、何かを考えさせるチカラがあるのではないか。 映画によって、何があったのかを伝え、自分たちに何ができるのか、なぜこのようなことが起きるのか、どうすればこのようなことを防ぐことができるのかを人々に考えさせるきっかけになると信じている。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-13 02:52:23)《改行有》

88.  スーパーマンIII/電子の要塞 《ネタバレ》 回を重ねるごとにどんどん詰まらなくなっていくこのシリーズ。80年代にも関わらず、このクオリティとストーリーのメチャクチャさはひど過ぎやしないか。Ⅰ・Ⅱでは上手く処理していたワイヤーも本作ではあからさまに見せているのもなんとかして欲しかった。 ストーリーとしては、自分の中の悪意が知らぬ間に増幅され、悪意に支配されるというのはヒーロー物にありがちで面白い展開なんだけど、もう少し前フリや、その解決方法に工夫が必要だろう。例えば、なんでもかんでも人類がスーパーマンに頼りきりになり自分たちのチカラで物事を解決しなくなったり、少しでも救助に遅れ被害が拡大したりしたら、全てスーパーマンの責任にするといった人間特有の利己的で自己中心的な部分にスーパーマンが少し辟易するような場面を描くと、いい前フリなるのではないか。 また、善のスーパーマンと悪のスーパーマンがいきなり二つに分かれて殴りあうというのは、なかなかお目にかかれないシュールな展開なんだけど、普通に戦って勝つというのは脚本としては最低だ。例えば、人類のスーパーマンへの過度な期待がスーパーマンに悪意が芽生え、クリプトナイトでそれが増幅される。そして悪意に支配されたスーパーマンは悪事に手を染めていき、人類から一旦見離されるが、自分の中の善意がまだ心の中に残っており分裂し、善のスーパーマンと悪のスーパーマンが公衆の面前で決闘する。公衆の面前ということが重要だろう。善のスーパーマンはやはりパワー不足で、悪のスーパーマンに敗れそうになるけれども、スーパーマンが人類へ対してしてきた行為への感謝の気持ちを思い出し、人類が悪のスーパーマンへ攻撃しようとする。人々からの支援や期待を受けて、悪のスーパーマンを打ち破るという方がより展開が引き締まり、悪意の芽生えとヒーローの重要性という前フリともリンクしてくると思う。そうしないと数々の悪事は帳消しにはならないだろう。 さらに、少々不可解だったのは、コンピューター使いの黒人が、せっかくスーパーマンの世話してくれた就職口を断るところ。いったいどういうつもりなのかを考えてみたけど、そろそろ自分のチカラで就職口を探してみたかったか、それとももうコンピューター関係の仕事はしたくないかのどちらかかと思うけど、ちょっと分かりづらい。どうせならスーパーマンがいるときに断れば少し意図が明確になったんだけど。[DVD(字幕)] 3点(2006-07-31 23:51:50)《改行有》

89.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 前半・中盤は、結構丁寧に創っているなという好印象だったけど、あのラストにはさすがに言葉が出なかった。時代背景が違うとはいえ、この脚本をみて常識あるワーナーのお偉いさんとか誰も何も言わなかったのかな。 あんなメチャクチャなラストで物事を解決するのではなく、個人的には「失った命は結局救えない」というラストでも良いのではないかと思われる。 ヒーローはなんでもできると思われがちだが、決して神というわけではなく、できることには限界がある。だからこそ、救うことができたはずなのに救えなかったという苦悩や苦しみが産まれ、かけがえのないものを失った悲しみや、限りあるものの美しさが描かれるのではないか。 このラストでは、「人類の歴史を変えるな」という父親の教えを無視する上に、自然の摂理に反する行為である。子ども達にも影響を与えるはずなのに、物事はすべて駄々をこねれば解決できるという子どもじみた発想でしかなく、ヒーローとして、また大人としての成長が感じられないと思う。 ところで、このシリーズのⅠ~Ⅲを通してみたけど、スーパーマンへの変身のシーンで、Ⅰで電話ボックスをちょっとはチェックするもののボックスタイプではなく諦めるシーンがあっただけで、結局変身の際にほとんど電話ボックスを使うことがなかったのには驚いた(Ⅳは未見)。Ⅰでは自動回転ドア、Ⅱでは証明写真用のボックス、Ⅲではクルマの中だったかな。その他には、誰もいないところで走りながらとか、ビルから飛び降りながらとかで、電話ボックスではなくて結構いろいろな場所や方法を利用していたのは、新たな発見だった。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-31 23:05:41)《改行有》

90.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 役者の演技は見事だし、監督の細かい演出はなかなかのものと感じたが、肝心の「恐怖」がさすがにいい歳になってくると感じられなくなってきた。 もっと心理的な恐怖が感じられると思っていただけに残念であった。 ダミアン役の子役は悪魔の子というよりも、たんなる可愛い子どもにしかみえない。 また、子どもを欲しており、事の真相を知らない母親がまっさきに我が息子を疑うというのも、やや違和感を感じた。母親との関係がやや希薄だった気がする。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-09 17:15:53)《改行有》

91.  プライドと偏見 《ネタバレ》 嫌な奴だと思っていたが、実はシャイなだけで、実は誰も知らなかったけど良い奴でしたというだけのストーリー。 「誤解」や「関係修復」など、エリザベスとダーシーの関係をもっと中心に描けばよかったのだが、姉の恋愛、妹の恋愛、いとこの恋愛なども同様に近い比重で描くので、ややこしくなり、登場人物のいかなるキャラクターにも感情移入しにくくなっている。 誰と誰が上手くいこうとあまり自分の感情が動くことはなかったのが残念だ。 同じ原作者である「いつか晴れた日に」では姉妹ともに上手くいって本当に良かったなとマジで感じられたので、同じ原作者であっても、この両作には何らかの“違い”が存在するのだろう。 好きな人には好きなんだろうと感じさせる内容であるが、個人的にはあまり好きな部類ではなかった。 また、ストーリーに起伏やイベントがなく、何もかも突然すぎるところがあるのも問題だ。 ただ、美しい風景が上手く描かれていたり、カメラワークの面白さは評価できる。 演出もそれなりには努力しているのが分かる。 エリザベスとダーシーの二人の手が触れた瞬間のエリザベスのクローズアップした表情、エリザベスがブランコで一人でグルグルしているときの表情、三人で話しているときの沈黙の時間、そして朝日の中にいる二人といったように、観客に対して、「この場面で何かを感じてほしい」という狙いが分かりやすい演出手法を取っているのが特徴になっていると思う。 演技については、キーラとベネット夫妻を演じたブレッシンとサザーランドは説明がなくても、バックグラウンドやキャラクターの性格が感じられるよい演技をしていたが、他の役者はあまりパッとせず特筆すべき者はいなかったと思われる。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-09 17:12:13)(良:2票) 《改行有》

92.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 面白くもないし、説明不足なのは否めない。 説明がない分、観客は与えられた意味不明な映像に「意味」を求めようとするのだろう。それが数多くの誤解を招き、数多くの議論を産みだす。そういう点において、人を惹きつける魅力をもった映画なのかもしれない。 色々なところで解説されているようだし、小説版なんてのもあるようだけど、そのような知識を借りずに、映画内で描き出された映像のみで自分なりにこの映画を解釈をしてみた。 この映画は、「人類の進化(過去と未来)」をキューブリックが独自に描き出したものだろう。400万年前の人類の祖先はその辺りのイノブタと変わらない下等な動物だったし、強い動物に襲われたりもする弱い動物だった。そんな下等動物がなぜ宇宙船を創り出すまでに進化できたのかという問いに対して、キューブリックは「宇宙人の存在(キューブリックにとっての神)」を考えたのだろう。 宇宙人の高度の知識を得て、ただの動物である猿が知識を有する人類にまで進化したとキューブリックは考えたのではないか。そして、400万年の時を経て、未来の人類は宇宙船を創りだし、月を採掘し、感情を有する機械との戦いを征して、木星にまでに辿りつくことができるようになる。これらができるようになった未来の人類は、さらに宇宙人によって高度の知識をもつ新たな人類(赤ん坊で表現)に生まれ変わるときが来るという「未来」を描いたのではないか。 確かに本作のように説明を省いた映画に対して高得点を与えることはできないと思うレビュワーには同意するし、木星にまで辿りついてワープゾーンで永遠に訳の分からない惑星の誕生シーンを観続けるハメになったときには正直うんざりしたけれども、やはり映画というものは、小説などとは違い全てをセリフや文字で表現するというような野暮なものではないとも思う。この映画は多少行き過ぎた点があるとは思うけれども、本作のようなぼんやりとした描き方によって、観た者に「あれはどういう意図をもって描いたのだろう?」と思わせるような演出の在り方には賛同したい。[DVD(字幕)] 6点(2006-06-24 00:27:04)(良:3票) 《改行有》

93.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 「シティオブゴッド」には及ばないものの、心が揺さぶられる素晴らしい映画だった。やはりこの監督はただ者ではないだろう。 この映画はラブストーリーでもあり、妻の死に関わる製薬会社とイギリス政府との陰謀を巡るサスペンスでもあり、ドキュメンタリー的なアフリカの「今」を映した映画でもあり、人間の「命」の重さを描いた社会派ドラマであった。 これらのどの視点からみてもパーフェクトであることにまず驚かされる。 特に、妻は夫を愛するがゆえに自分のやっていることをひた隠しにし、夫は妻を愛するがゆえに妻が辿った行程を歩んでいくというラブストーリーには感動した。この二人には目に見えない絆が存在するように感じた。いつか殺し屋に殺される運命であったとしても、妻が死んだ土地、妻が愛した土地で、妻と一緒になりたいという強い想いがジャスティンに感じられた(最後、銃から弾倉を抜くシーンなんかも彼の性格をよく表していると思う)。 また、妻が結婚前に暮らした家で泣き崩れるシーンにも惹かれた。感情をあまり表に出さない英国紳士のジャスティンが、強く感情を表に出したシーンである。 あのシーンで「どんなにテッサのことを愛していたのかジャスティン自身がはっきりと分かった」ということを描き→「彼のその後の行動の理由付け」に繋げていったということがはっきりと描かれていると思う。 そして、独特のカメラワークも臨場感があり必見である。あまり他の映画との比較はしたくはないけれども、中身は「シリアナ」よりも衝撃的であり、「ブロークバックマウンテン」並に深い愛情を感じる映画であり、「クラッシュ」並にも人種の問題を扱っている映画である。助演女優賞に選ばれたレイチェルワイズはどの辺りが素晴らしかったかはあまり分からないが、演技がナチュラルであり、内からくる激しい情熱を醸し出していたように思われる。彼女の演技もさることながら、やはりこの映画がよかったから作品の評価込みで彼女に賞が与えられたのではないか。[映画館(字幕)] 9点(2006-05-15 01:34:32)(良:1票) 《改行有》

94.  リバティーン 《ネタバレ》 あまりストーリーや演出に起伏がなく、かつ説明不足でもあるため、ぱっと見たところではロチェスターやその他の登場人物の内面があまり伝わってこなかった気がする。 しかし、断片的なセリフを繋いで、その意味を斟酌するとなんとなくロチェスターの姿が見えてこないだろうか。 自分には、ロチェスターという人物は、才能を有しながらも自分に自信が持てなく、かつ天邪鬼的な性格をもった弱い男の姿が映った。 王からも愛され、自分の正妻からも愛され、女優であるバリーからも愛されたけれども、自分に自信をもてないから、どの人に対しても正面から向き合えなく、酒や娼婦の女に逃げて溺れて、破滅していったのではないか。 だから王から頼まれた戯曲に対しても、王や世間から凡庸だと失望されるのが怖くて、せっかくの労作は燃やしてしまい、とんでもない作品を提供して、最初から逃げざるを得ない環境を作ったのではないかと思う。 それでも、最後の最後に王の窮地には、ぼろぼろの身体で参上し王の愛に対しては報いたけれども、王には「自分のためにやったまで」と言い放つ姿はやはり天邪鬼的な性格がみてとれる。 また、自分の正妻やバリーにも自分の本当の姿を見せて失望され嫌われたくないから、二人とも愛しているがゆえにどちらにも、こちらから嫌われるようなことをしていたように思われる。 バリーもロチェスターと同様な気質をもっており、好きだけれども自分の気持ちは明かさないという二人の最後のやり取りだったと感じた。 そんな風にロチェスターのことを見ていたら、冒頭とラストの「私のことを好きになるな」という言葉は、実は「私のことを好きになってほしい」という切なる思いが込められているのかもしれないとも感じた。[映画館(字幕)] 6点(2006-05-06 04:11:08)(良:1票) 《改行有》

95.  グッドナイト&グッドラック 《ネタバレ》 この映画の主題である「赤狩り」は、エリアカザン監督のアカデミー賞名誉賞受賞の際にも問題(「赤狩り時代」に仲間を売ったとされ、表彰時にブーイングが浴びせられた)になったが、今なおハリウッドに影を落とす問題である。この映画を通して、その歴史の一端を学ぶことができる点では評価できるかもしれない。 しかし、確かに歴史的に非常に価値ある映像はみせてもらったとは思うが、どうにも物足りなさも覚えた。 この映画では「赤狩り」の首謀者であるマッカーシー上院議員を糾弾するという趣旨は全くないため、比較的客観的・中立的な立場から描かれていると思われる。 そのためか、いまいちエド・マローの内面やその葛藤、苦悩をうかがいしることができなかった。 また、この映画を通して、「表現の自由」とは、「報道の自由」とは、「思想の自由」とは、「国家による思想の弾圧に対するメディアの在り方や我々自身の対応」とは、など色々と考えられるテーマが散りばめられていると思うが、あまりそれらを考える手がかりにはならなかったと思う。 一言でいいあらわせば、映画をみたというより、歴史の勉強をしたというのが正直な感想であった。[映画館(字幕)] 5点(2006-05-02 21:30:13)《改行有》

96.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 この映画をみて、「板垣死すとも自由は死せず」という言葉を思い出した。 奇抜な仮面やナイフアクションにも目を奪われるが、「自由」や「正義」について真正面から問いた、かなり骨太の作品。 アメリカを植民地化したり、イギリスが独裁国家になっていたりと、映画では大げさに描かれているかもしれないが、偏向的な情報操作などある意味ではあり得ない世界ではないかもしれない。 政治的メッセージの強さだけでなく、もちろんラストのアクションも見応えがあり、それだけでなく、ラブストーリー的な要素や、同性愛などの差別、メディアの在り方等も散りばめられた、かなり深い作品となっていると思う。 どういう社会であれ、その社会を創りあげた責任は個々人にあり(「誰がこんな社会にしたのかは鏡をみるべき」)、社会を変えるのも一人のヒーローの力ではなく、個々人の力によらなくてはならないという当然だけど力強いストレートなメッセージには単純に惹かれた。 また、「V」を具体的に描くのではなく、象徴的な存在として描かれているのもよい。「V」とは一人の男でも、無敵なヒーローではなく、社会を変えようと思うすべての人が「V」なのだから。[映画館(字幕)] 9点(2006-04-24 02:02:12)(良:1票) 《改行有》

97.  いつか晴れた日に 《ネタバレ》 ラストにエリノアが泣き崩れるシーンがいいね。あのシーンだけでいかにエリノアが内に色々なことを抱えて生きていたのかがよく分かる。自由気ままな妹(最初姉を気遣ってブランドン大佐との関係を踏み出せずにいるのかと思っていた…)を心配し、夫を亡くした母を気遣い、言いたいこともいえずに一人悶々とした日々を送り、おまけにルーシーとかいう女に色々とあることないこと訳の分からないことを言われ続けた揚句の涙だけによくエリノアの心情を察することができるよいシーンだと思う。 その後もとくにエドワードとエリノアの二人の結果を執拗に描くこともせずに、さらりとブランドン大佐とマリアンヌの結婚式の中で描くのもさすがにアンリーだ。 そして、あの結婚式の風景を丘で一人見詰めるウィロビーの表情も好きだ。人間的で、かつ複雑な表情をしている。 マリアンヌに幸せになって欲しいと願っているのと同時に、やや後悔にも似た想いを感じる。様々な環境に流されて、間違った選択をしてしまうのは人生に付きまとうものである。 マリアンヌを選ばなかった選択が間違っているか、合っていたのかは分からないが、もし自分がウィロビーの立場ならば、彼と同じ選択をしただろう。その選択が合っているのかどうか分からずに悩みながら人生を生きるというのも一つの男の生き方ではないか。ブランドン大佐に賞賛の声が多数挙げられているが、ブランドン大佐のモトカノの娘を孕ましたというエピソードがなければもっと彼に対しても同情の声があってもよいと思う。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-27 01:08:25)(良:1票) 《改行有》

98.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 「オマエはケニーGか」一人で爆笑していた。 冒頭とラストのオムツがどうのこうのとか、まだ砂漠にいるとかどうのこうのとかはよく分からなかったけど、それ以外はなかなか良かった。手にした銃の感触は消えないとかそんなことも言っていたが、果たしてこの映画はそんな映画だっただろうか、ちょっと疑問。 イラクとの戦闘シーン(切れた電池を取りに銃弾の中を走るシーンなど)はあったけど、アメリカ兵が死亡または負傷する目立ったシーンが、訓練と誤射というのがこの映画のすべてを物語っていると思う。それなりにサムメンデスのアイロニカルで斜に構えた感じと空虚さが交じり合った空気は悪くはないと思う。[映画館(字幕)] 7点(2006-02-13 01:35:44)(良:1票) 《改行有》

99.  僕のニューヨークライフ 自分の点数は若干低めだけど、アレン好きの人には結構楽しめる作品だと思う。自分も会話自体は充分に楽しめたと感じた。 ストーリーは基本的にないと言っても過言ではなく、主人公ジェイソンビッグスを中心に、彼と恋人、先輩、マネージャー、精神科医との会話を楽しむ映画だった気がする。 しかし、会話が楽しい映画に留まってしまい、深みがある映画でも、魂がえぐられるような映画でもない。 テーマが「人生はそんなもん」なら、もうちょっと主人公ジェイソンビッグスの苦悩なり、人生に対する苛立ちのようなものを感じさせて欲しかった。もっとも、ジェイソンビッグスは彼なりになかなかいい演技をしていたようには感じたが。 本当は彼には色々と苦悩はあったはずだ。 彼女には拒まれて上手くいっていない上に彼女の母親に家に居候されて仕事を邪魔される。 役に立たないマネージャーと手を切りたいけど恩義もあり、マネージャーの生活もあり、手を切れない。 コメディ作家のアレンと新たな仕事の申し出があるけど、全てを捨てて、カルフォルニアで新しい出発をすべきかどうかと、悩んでいたはずだ。 これらの悩みを抱えて、至った結論が「人生はそんなもん」と感じさせなくてはいけないのではないだろうか。 コメディ色を強めた結果、どうにも軽く、印象に残らない映画になってしまったような気がする。[映画館(字幕)] 6点(2006-01-22 22:54:00)《改行有》

100.  コレリ大尉のマンドリン テーマは深そうだけど、映画自体は正直言って全くつまらないものに仕上っている。 全体としてみると散漫かつ説明不足ではないだろうか。このテーマならば、もっとペネロペとニコラスの関係は深めに描かないといけないと思う。この内容では親父さんの言う「恋と愛」の違いを具現化したものにはなっていないのではないか。もっと「音楽」を絡めて二人の関係が「愛」に高まるまでを描くべきだろう。 この映画を観る限り最終的には、むしろニコラスの関係が「恋」で、クリスチャンベールの関係を「愛」として描いてもよかったのかもしれない。それだけペネロペとニコラスの二人の関係は希薄なものと感じたし、ベールには真実の愛に気づいたという流れと感じた。 また、ベール自身や、ドイツ人大尉とニコラス、かばって死んだ軍人とニコラスとの関係があまり見えてこないので、やはり物足りないと感じた。 しかしながら、戦争の中で「音楽」や「愛」を描いており、あの陽気な世界には「争い」とは真逆の想いが感じられる。充分「反戦」に対する気持ちが伝わってくるが、やはりこれでは何もかも描き方が不充分すぎると思う。 映画自体は全く異なるが、「パールハーバー」と似たり寄ったりといっても言いすぎではないだろう。むしろ、あちらはアクションが優れているので、まだ見れる気もする。[DVD(字幕)] 4点(2006-01-10 00:02:20)《改行有》

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