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コメント数 823
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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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121.  グレイズ・アナトミー いや意外と面白かったぞ。 あのおっさんに何回突っ込めるか分からないくらい突っ込みがいのある映画だろう。 ほとんどギャグ映画と化していたし。 自分は映画観ながら「はよ、手術しろよ!」と叫んでいたけど、ラストあたりでふと「フルフロンタル」を思い出した。 「このおっさん、実は眼なんてどこも悪くないんじゃないか?」と思い始めた。 野菜療法も先住民サウナもフィリピン医師も日本人観光客も眼がねの兄弟とおばあちゃんのいる医者もニクソンも奥さんも実は全部架空な話なんだと。 冒頭の人達は実際に被害を受けた人達だとしても(これも怪しいかもしれないが)、これがリアル過ぎて、実はソダーバーグのカラクリにやられたのかもしれない。 ソダーバーグは好きではないが、やっぱり才能はあるかもしれないな。6点(2004-12-28 01:32:44)《改行有》

122.  エレファント・マン ジョンメリックは人の心を写す「鏡」のような存在だと感じた。 バイツや夜警の人等は自分の欲と自分の弱さ、心の醜さを写し、ケンドール夫人は心の美しさ、演劇の美しさ、素晴らしさを写し、トリーブスの妻は戸惑いながらも心の優しさを写した。 トリーブス本人も最初は医学的見地から興味本位の部分や名声や欲があったのだろう。 確かにバイツと同じ穴のムジナだったのかもしれない。 しかし次第に触れ合うたびに二人の心の距離は近づいていった、そして同時に自分は偽善者なのか、メリックを利用しているだけなのかという、名声、人としての優しさ、友情の間に悩み苦しむ人間らしい葛藤する心を写した。 しかし、全て先生のおかげとメリックが語っていたように二人は間違いなく真の友だったと言えるだろう。 そしてメリックに真の幸せの一時を与えたのもトリーブスのおかけだった。 メリックは本当に純粋だった。 人に優しくされたかった、母に愛されたかった、人として扱って欲しかったという想いがことあるごとに強く伝わってきた。 トリーブス妻とのやり取りで涙した姿、ケンドール夫人と演じたロミオとジュリエット、劇場で皆に温かく迎えられ少し驚いた姿は忘れられない。 そしてなによりも「自分は動物でない、人間なんだ」という悲痛な叫びが胸を打った。 ラストはこの上ない幸せを感じ、人間として生き、人間として死んでいった姿はメリック自身の心の強さを自分の鏡に写したといえよう。8点(2004-12-25 02:07:57)《改行有》

123.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 「プレデター2」を観てたので、本作でプレデターのやりたい事や性格、性質、何故人間を殺さないか、何故ラストで武器渡したかとかが理解できるけど、観てない人にはちょっときついのかもしれないと感じた。 エイリアンシリーズが好きな人には、ビショップ関係以外は特に観るべきところはないかもしれない。 そもそも時代背景とか現代で良いんだろうか。 「3」で出てくるビショップはなんなんでしょう、あれはロボットか、クローンか? 本作には色々と言いたいことはある。 一応儀式をクリアしていない一人前ではないプレデターなのかもしれないけど、弱すぎやしないか、彼らは。 銃を持っていないとか言い訳でしかない。儀式以前に戦闘能力にレベルの差がありすぎるぞ。 確かにエイリアンの酸性の血液が最強なのかもしれないけど。 一応最強のハンターであるプレデターが瞬殺される姿にはちょっと愕然とした。 儀式なんで一人で戦わなくてはいけないのかもしれないが、3体のプレデターがいるのだから協同でエイリアンと戦ったらちょっと面白くなったかもしれないと思った。 死ぬとしてもやはりそれぞれ見せ場というのが必要なのであって、あんなにあっさり過ぎるのは良くない演出と言わざるを得ない。 そもそも他の2体のプレデターになんら特徴や性格、必要性を含め何も見出せなかったのは残念。 そして「人間」の扱いも問題だと思う。 少し「人間」の比重が重いように感じる。 観客が何を見たいのか、タイトルから観客が何を期待しているのか分かってないのではないか。 武装したあの女性の姿に対して館内からは失笑が溢れていたのはやはり問題だろう。 「人間」が戦う姿なんてどうでもいい、最後に美味しいところだけ持っていって、人間のずる賢さでも描いて欲しかったところだ。 「人間」を含めたいのなら結局「強さ」とは何なのかを考えさせるような創りでも良かっただろう。5点(2004-12-20 00:27:55)《改行有》

124.  スパイ・ゲーム(2001) 「スパイゲーム」というタイトルの割にはゲーム性もなく、007のような映画とは違い、真面目で落ち着いた出来に仕上がっている。 出来自体は決して悪くはないのだが、盛りあがりに欠ける為、期待ハズレと感じる人も多いだろう。 部下であったトム救出のために動き回るネイサンの退職の日の「現実」を縦軸に、75年ベトナムでの出会いから、76年西ドイツでの二人の考えの対立、そして85年のベイルートでの二人の別れを「過去」の回想を横軸に二重構造にして描かれている。 ネイサンの信念には「情報提供者に命をかけるな」というスパイの役目や負けられない危険なゲームと割り切ることが大切という考え方があり、一方、トムは理想肌で「人を殺すことは苦しいこと」と語っていたように「人の命の重さ」を知っている。 二人の考え方はだいぶ違うと思ったが、やはり二人にはどことなく似ている部分を感じさせるし、人間的な根っこは同じような気がする。本作では師弟愛が感じられた。 しかしなあ、ネイサンはベイルートでは当然の策とはいえ、トムを待たずに、キプロス義勇軍を使ってしまったり、エリザベスをトムから引き離すために拉致って中国に引き渡したりしているわけでかなり実際はかなり非情なオトコなんだよな。 トムとエリザベスの二人の愛が本物だとは知らずに拉致ったりしているから今回のような事件が起きたわけで、28200ドルは自分のまいた種を刈り取ったようなものかもしれない。 エリザベスとトムの二人には、救出後2台の離れたヘリコプターで見つめ合う姿に愛を感じさせずにいられなかった。 ネイサンの奥さんネタも随所に登場させているから、ネイサンの奥さん、家族、愛についての考えも少しだけでも描いて欲しかった気がした。 奥さんネタはやや消化不良に終わっていると感じたな。 衛星写真のすり替えや「ディナー作戦決行」の周りの反応などニヤリと出来る場面も多く、「ディナー作戦」と聞いた時のトムの反応も特に良かった。7点(2004-12-18 16:35:49)(良:2票) 《改行有》

125.  エイリアン 前見た時は相当の古臭さを感じたが、ディレクターズカット版では古臭さを全く微塵も感じさせない出来に驚いた。 そして閉塞的で息が詰まる重々しい気持ち悪さを感じさせる雰囲気がまた良い意味で素晴らしい。 あまり敵をはっきりと見せないという演出も冴えている。 またリドリースコットらしい暗闇と雨のような水滴が効果的に使われているのがいい雰囲気を出している。 エイリアンのデザインも良いのだが、最初に寄生された場所の異性人の宇宙船と内部のデザインは素晴らしい出来だと思う。 ラスト付近のたかが宇宙船に3度大爆発をさせるのがよく分からんが、人間関係において契約、命令、法律など中々面白い仕組みになっているのも特筆できる点だ。 敵が1匹に対し、7人(ロボット含む)中1人と猫が生還。有力キャラっぽい船長は3番目に死亡。 フェイスハガーは人に張りついて役目を終えたら、勝手に死ぬんだなあと改めて気づいた。 船長等をある場所に集めていたが、マザーもいないのにどうするつもりだったのだろうか。 最初の一匹目がマザーになる資格を得るのだろうか少しその部分が疑問として残った。8点(2004-12-05 23:38:27)《改行有》

126.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 《ネタバレ》 正直言って、自分は全くこの世界観に溶け込めずに、完全に置き去りにされてしまった感じがした。 前編を創りたいのは分かるけど、思わせぶりのセリフが多いのもやや気になる手法。 問題点としては、まずは薄っぺらい世界に合う薄っぺらい脚本。 ご都合主義満載のストーリーにはもはや突っ込む気にはなれず、これ以上あえて語るつもりはない。 宮崎映画というより、ラストあたりは自分はルパンのクローンのやつを思い出しましたよ。 そして、全く臨場感も疾走感も感じられない映像。 CG映画は好きな方であるし、CGによって映画は発展していると感じているが、この出来は、いかがなものだろうか。 特にグィネスが序盤ロボットに踏み潰されそうになっている場面は酷いとしか言いようがない。 あれでどうやって、ドキドキしろと言うだろうか。 真面目なヒーローモノと構えずに、完全にギャグ映画だと割り切れば楽しめる人は多いかもしれない。 事実、狙い通りレトロの世界に合う古典的なギャグで場内は結構笑いに溢れていた。 自分はグウィネスが好きなのでその点は充分楽しめたし。 衣装はステラマッカートニーが担当しているらしい。彼女はビートルズのポールの娘で、元クロエのデザイナー。 現在はグッチグループで自分の名前でデザインしている人気のデザイナーなので、ジュードとグィネスの衣装には注目して欲しい。 そして、かなり引っ張りに引っ張ったラストのオチ。あれには本当にマジ参った。あれで最低の映画だったのが救われた、完全にポイントアップした衝撃の驚きのラストは必見。5点(2004-11-29 21:19:57)《改行有》

127.  モーターサイクル・ダイアリーズ 旅をするために旅に出発した二人、詳細なプランは特別にはない、目的地はハンセン病施設。 そんなあてどもない旅を通して、ゲバラが何を見つけ、何を学んだのかという視点が上手く描かれていた。 学んだものは、ぶつける事が出来ないどうしようもない怒り、やりきれない想い、人々の貧しさと、人のために役に立ちたいという漠然とした気持ちが強い想いに変わったこと。 旅を通して自分が何をなすべきかを探し得たのではないだろうか。 嘘をつくことが出来ない、わけ隔てなく人に対して向き合い、人に対しての愚直なまでの率直さが、ガエルガルシアの真っ直ぐな眼差しとあいまって、人々を惹きつける魅力となっている。 旅をしているうちに様々な人々と触れ合い、大きく変わっていく自分。 そしてもう戻ることが出来ない自分もいた。 旅もそうであろうが、自分に対しても郷愁と興奮があるように感じる。 もう戻ることが出来ないなつかしい思いのする自分と、どういう人生を歩んでいくか興奮を感じさせる自分。 そのような目的を見つけ、皆にスピーチするゲバラを見つめるアルベルトはどことなく羨ましそうだった。7点(2004-11-20 22:40:12)《改行有》

128.  ドリーマーズ 《ネタバレ》 ベルトルッチはラストエンペラー以外見たことないのであまり上手く理解はできなかったけど、三人の絶妙なバランスがとても良かった。 テオの「自分たちは一卵性双子だから」と少しあきらめがちに語るセリフとイザベルの狂おしく扉を叩く仕草、「私達は永遠よね」とテオに語るセリフに、離れたくても離れられない双子の関係とそれに振りまわされるマシューの姿が印象的だった。 二人を現実に引き戻したくても上手く出来ないマシューが痛々しい。 そして徴兵が逃れてきた平和主義者のマシューと活動したくても何をやっていいのか分からないテオとこのまま夢を見たままで終わりたかったイザベルの三人のドリーマー達に襲い掛かる革命という別の現実が否応なく夢から現実に引き戻す。6点(2004-08-29 16:34:08)(良:1票) 《改行有》

129.  フォー・ウェディング ラヴアクチュアリーの原型とも言える作品、ラヴアクチュアリー見る前に見たかったな。イギリス映画らしく、愛と暖かみとユーモアと音楽に溢れた創りになっている。 4つの結婚式と1つの葬式と1回のデート?という創りにアイデアの良さを感じるし、今度は誰がくっつくのかなと思ってたら3回目から思ってもなかった直球で来るとは意外だった。 結婚式の度に会って、その二人の接し方が微妙に変わっていく様が実に面白い。 ヒュ-グラントは好きな俳優ではないけどこの役は良かったな。真実の愛を求めながらもそれに悩み、結婚という現実に向き合えずにいる男、言いたくても言えない想いを感じさせてくれたいい演技だった。 結婚にこだわらないラストというのも結構新鮮だった。そういうのにこだわるから上手くいくものもいかなくなるのかなと感じさせるし、恋愛なら問題ないけど現実に結婚となると中々色々難しいからね。8点(2004-08-08 16:20:38)《改行有》

130.  ゴスフォード・パーク 演出とセリフと演技が素晴らしく、それらが一体となって見事な映画に仕上がっている。 華やかな階上とそれを支える階下があり、上の人も下の人にもそれぞれに表の顔とどろどろした裏の顔がある。 これだけ登場人物が多いと確かにきつい面があるけど、大体の人物構成は理解できるはずで、それぞれのキャラクターに個性があり、キャラが生きている、登場人物の多さに関わらず全然死んでいない。 特に歌を聴いている階下の人間の姿がとても良かった。 あれだけ見ても、やはり上と下の違いがはっきり出ているし、超えられない何かを感じる。 上には上の世界がしっかりしてあり、下には下の世界がはっきりある。 そのような互いに犯してはならない暗黙なルールを破った俳優への態度にあからさまに出ていた。 映画としても表の顔はミステリーと言えるが、裏の顔は人間ドラマであり、「先を読む力」に優れた使用人としての子を想う親の気持ちを描いたものに仕上がっている。7点(2004-07-24 23:15:32)《改行有》

131.  キング・アーサー(2004) 《ネタバレ》 テーマが「自由」のための戦いなら、「ブレイブハート」の足元にも及ばないけど、戦いの虚しさを根底にして何のために戦うかをテーマに、それぞれ自由のため、仲間のため、その地で暮らすために戦う姿を描いている。 あれほど欲しがった自由を得た後でも、仲間のためにその自由を捨てて戦う姿は良く出来ているが、ただ、何て言うか全編を通して悲壮感が漂いすぎている感じがする、「オレの子だよな?」とかいう会話も確かにあったけど遊びがないというか余裕がないんだよね。思いっきり真面目な作りでガチなんだよ。とてもブラッカイマープロデュースとは思えん。 作りにも問題がある、最後に誰かが死ぬけど、その部分で感動を誘いたいなら、そいつをもっとクローズアップすべきで、人物描写がまるでなってない。 「ティアーズオブザサン」でもそうだったように主人公、脇役、悪役も含め人物を描くこと、キャラクターに深みをつけることが必要だったと思われる。5点(2004-07-18 01:49:55)《改行有》

132.  スイミング・プール 《ネタバレ》 この映画は、全てランプリングの頭の中のネタであり実際の娘は最後に出てきた歯の矯正をしたブサイクな女の子というオチなんだが、ちょっとこのオチはさすがにない方がいいと思う。 「マルホランドドライブ」なんかは妄想である必要があったんだが、どうも本作には妄想という必要がないと思われる。 ランプリングのサニエを見つめる複雑な感情が入り混じったなんともいえない視線や、「何も行動できないイギリスのおばさん」と言われたランプリングがジジイに執ったあの大胆な行動、社長とのやり取り、幻の作品等、全てが妄想と知ったら残念な気がします。 自分の中では、ラストを頭から消去して全て現実にあった物語とすることに決めました。5点(2004-06-25 15:18:16)(良:1票) 《改行有》

133.  イン・ザ・カット サスペンス仕立てにはなっているけど、最後くらいしかサスペンスだとは思わなかった、舞台はサスペンスでも「女」というテーマにこだわって描こうと努力している姿が見受けられる。 女の色とでも言うべき「赤」にはかなりこだわっている。 ただ「女」の本質を描くのは難しいのだろうか、そのため捉え所のない映画になってしまったが、「女」の本質は事実捉え所のないものだからしょうがないか。 ベーコンの役どころは全く大したことないけどカメオっぽい感じではないかな。6点(2004-06-25 15:16:51)《改行有》

134.  トロイ(2004) 異常に評価低いですね。 パリスのヘタレの甘ちゃんっぷりには、前半は逆に面白いと感じたんですが、ラストが最悪ですね。 神話ベースですが「神」等の超自然的な感じには描かずに、登場人物を人間的に描いているのは良かったと思われます。 アキレスの鬼神のような強さとジャンピング斬り、ヘクトルの人間として男としての魅力的な生き方、死に方にはしびれました。 この二人の死闘には本当に息を呑みます。 神話はよく知らないので勝手を書きますが個人的に不満としては、 アキレスとアガメムノンとの確執や、 アキレスがトロイ戦に参加すれば、歴史に名は残るが、必ず死ぬと言われていたはずなのでその辺の心の葛藤がもっと欲しかった。 ラストのせいで、パレスのヘタレっぷりが悪い方向に出てしまいますね。 あれじゃあ、自分のせいで戦争が始まり、兄貴の仇とはいえ無防備の相手に矢を打ちまくってた自分勝手な人物にしかならないからなあ。 プリセイスがアガメムノンに殺されそうになるところをアキレスが救い、パレスの矢がその際に誤ってプリセイスに当たる所をかばってアキレスが死んだほうが英雄的な感じで死んで感動的で愛のための戦いだったことになったのではと思います。 個人的にはちょっと反戦的な匂いも感じられました。8点(2004-06-25 14:23:01)《改行有》

135.  ヴェロニカ・ゲリン 製作者は美化したくなかったのかもしれないが、ジャーナリストとして誰も書けなかった真実を描きたいという「情熱」も、幼い子どもを持つ母親として子ども達が安心して過ごせる未来を願うという「想い」も何も感じられなかった。 こういう視点をぼやかしてヴェロニカが死ぬのは冒頭で分かっているはずなのに、終盤で長々と描く必要性が分からん、その後の音楽も場違い甚だしいし。 ブラッカイマーのプロデューサーとしての手腕は認めるし、シューマッカー監督はやや好きな部類に入る監督だったが、この二人の手によって、この映画は創られるべきではなかったような気がする。 題材がいいだけに、もっと社会派の監督に創ってもらいたかった。 死後、一気に憲法改正までいくのだが、生前この問題に関わった周囲の人々をもっと描かなければまるで感動もない。 動かなかった人々を描き、彼らがヴェロニカの情熱や勇気で動いてこそ感動するというものだろう。 ただギリガンがボコスカ殴るシーンだけは良かった、あそこだけはリアリティがあった。3点(2004-06-01 23:18:51)(良:1票) 《改行有》

136.  バットマン リターンズ 前作よりもはるかにバートンらしい世界観がゴッサムシティを含めた映像の中に投影されている。 前作はニコルソンの独壇場だったが、今回はなんとかキャラのバランスが良く取れていたと思う。 前作は「ジョーカー:バットマン:ベイシンガー」の比率が、「6:2:2」くらいだったけど、今回では「キャットウーマン:ペンギン:バットマン:ウォーケン:着ぐるみを含めた他のペンギン」の比率は「4:3:2:0.5:0.5」くらいになったんではないでしょうか。 相変わらず影の薄いヒーロー、バットマンだったが、彼の悲哀や二面性や影の部分をキャットウーマンが補完してくれた感じがする。 仮面を脱ぎ捨てでも自分自身の影であるウーマンを助けようとするけど、助けることが出来なかったバットマンが切なくていいですね、あの場面でようやくキートンがバットマンで良かったかもと思えた。 それぞれが傷を持つ者同士、ペンギンも含めてヒーローも悪役も確かに紙一重、皆同じ哀しい人間なのかもしれない。8点(2004-04-24 01:35:58)《改行有》

137.  ゴーストワールド 高校を卒業し社会に出て行かなればならないまさに子どもと大人の境目を生きている。嫌悪するような世界で、自分自身を貫こうとするも、分かり合っていたはずの親友も徐々に変わっていく。 自分自身を失いかけ、自分も変わらないといけないのかと悩んでいるときに、自分を貫いている男を発見する。 二人の奇妙な交流によって、失いかけていた自分を取り戻して、自分自身の道を生きる一歩を歩みだす。 これは誰もが経験し悩むながらも通る道で誰もが共感できるテーマではないだろうか。 ラストは「死んだんじゃないか?」ていう人もいるが自分はイーニドが途中で語った夢のように誰も自分のことを知らない街に旅立ったんではないかという気がする。あの目的地も分からないバスに乗って。8点(2004-04-20 20:56:44)(良:1票) 《改行有》

138.  イングリッシュ・ペイシェント エンディングとオープニングが繋がっている創りや砂漠などの自然豊かなスケールの大きさには驚かされる。 音の繋がりや記憶と共に現在と過去が同時に進行していき、その中でいくつかの人生を描いているのも面白いし上手い。 恋愛の甘さだけでなく愛憎や醜さもしっかりと丁寧に時間をかけて描けている。 「自分はもう死んでいる…」肉体だけでなく精神的な比重が大きいこのセリフと何個かのモルヒネを机の同じ場所に集めるシーンが胸を打つ。 ただ最後の「約束」を果たすための苦労や苦悩をもっとキツメに描いた方がより効果的じゃないかと思った。8点(2004-04-20 20:53:21)《改行有》

139.  ファーゴ 評価はやけに高いけど、何回観てもピンとこない映画です。 メイシーの楽観的で何も考えてない浅はかな振る舞いにより引き起こされる悲劇と人生の転落劇。二組の夫婦を描くことにより人間の愚かさと幸せをテーマにしているとは思うけど。足りない部分を補うのが人間や夫婦ということなのかな。 ブシェミがどこ行っても、「とにかく変な顔だった」と一言で片付けられてしまうのは面白いが。7点(2004-04-11 02:04:42)(笑:1票) 《改行有》

140.  未来は今 冒頭のビルの上にいるシーンから主人公の運命が一体どう転んでこういう状況に陥ったのかと楽しみながら観れる筈だったが。偶然に社長になって、会社の重役どもの思惑とは違う風に転がりだすのは面白いが、トップに登ってから、その後落ちるシーンに至るまでがイマイチな感じがする。ちょっと傲慢になっただけでそれほど失敗したという感じでもなかったから。その辺が描ききれていれば、失敗しても何度でも立ち上がれるというテーマに共鳴できただろう。 時計やブルーレターで助けられるのも、結局本人の努力があまり必要なくなってしまう気がするし。 6点(2004-04-11 02:01:08)(良:1票) 《改行有》

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