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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
161. チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 集められるべくして集められた5組の親子。食い意地のはった肥満児、なんでも自分の物にしないと気がすまない我がまま娘、トロフィーの数が自慢の一番じゃないと気がすまない子、ハイテクおたくの乱暴者、共通して言えるのは子どもらしさと人を思いやる心の無さだ。そしてそんな子どもを作った親たち。ひとりまたひとりと消えていく。消えるたびに皮肉な歌ができあがる。その始末のされ方がなにげに残酷だ。ジョニーはやっぱり上手い!!シザーハンズを思い出させる登場の仕方やブラックなユーモアにニヤリとし、ティム・バートンらしさ全開のセット(特にチャーリーの家ね)映像に酔いました。まったく無駄のない、恐くて優しいファンタジー。排除されていった親子たちを最後は反省、改心とは描いてないところも恐いといえば恐いね。とはいうものの、子どもたちを集めたウォンカ自身、心に問題を抱えている人物であることがポイントかな?シニカルな中に憂い、もの悲しさを感じる。それをセリフではなく表情、演技できっちりと観る者に伝えるジョニーは素晴らしい。そして観終わったあと、ジョニーもバートンもすっかり父親としての部分が大きくなったんだなあと感じた。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-21 16:27:33) 162. わらの犬(1971) これもかなり前に観たなあ。金曜ロードショーがまだ水曜ロードショーだったころです。なので記憶違いなこと言ってたらスミマセン。今にして思うと、人間の本能を見せられた感じ。暴力性、残虐性って誰でも生まれながらに持っている本能でしょ、人間は肉食だしね。言葉や態度も悪意を持てば暴力になる。でも人間はそれに対する罪悪感、嫌悪感、罪の意識を学習する、普通はね。だから殆どの人は無事に生きている。けれど何かがきっかけとなって隠れていた暴力性がむきだしになるのね。あの男を引き渡せば事はすんだかもしれないのに、それをしなかったホフマン。ここがポイントのような気もするのよ。自分と同じく普段まわりからバカにされ、いじめられていた男だったよね?? でも決して正義感からじゃないの、これだけは明確だと思う。 この監督さんは人間の残虐性や暴力をリアルに描くことで暴力を批判しているタイプだと思います。そこのところがキューブリックと似てると感じる、キューブリックの描く暴力のほうが不快であり、ペキンパーには娯楽性があるけど。 そこのところを理解して観ないとちょっと怖いですね。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-11 14:14:39)《改行有》 163. イングリッシュ・ペイシェント 壮大なメロドラマですな。うっかり作品と監督でオスカーまで受賞してしまったけど・・・そしてアンソニー・ミンゲラはもう一回「コールドマウンテン」で勝負したんですかねえ。まあ、嫌味なコメントはこのくらいにしときます。レイフ・ファインズとクリスティン・スコット・トーマスの不倫のほうは、なんかどうでもいい感じ。ジュリエット・ビノシュに対しては否定的になることが多い私ですが、ここでは素直に認めます、ビノシュがいいです。はい、助演ではなく主演でオスカーもらってもよかったと思います。私の印象としては、心豊かで教養ある上流階級のイギリス人患者に心癒された戦場の看護士というところでしょうか。あ~でも面白くないのはコリン・ファースの役どころです。「アナザー・カントリー」でコリンに魅了された私としてはかなりガックリ。これからかなあ、コリンに寝取られ男役が目立ってきたのは。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-27 10:05:33) 164. アドルフの画集 私としてはヒトラーがなぜあのような独裁者となったのかが描かれていることを期待したのですが、はっきりと期待ハズレでした。ユダヤ人に対する憎悪がどこから生まれ、彼のあの偏った演説に聴衆がなぜ賛同したのかその背景がはっきりとわからなかったです。これは私が日本人だからなのか??そんな演説をしたあとでユダヤ人である画商のマックスを頼って会いに行くというのも矛盾してないか??しかしマックスとアドルフの人間性の違いというものはよく理解できました。この二人が信頼関係を築けるとは思えなかったです。けれどあの時、マックスがあんなことにならずアドルフと会っていたなら・・・と、人類史上最悪の歴史は無かったかもしれないと思わずにはいられない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-07-21 02:25:35) 165. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 私もおも~い社会派ドラマかと思っていたら、ドンデン返しつきのサスペンスでした。「ここまでするかっ!!」という感じで共感できません、故にやはりこれはバリバリのサスペンスなんですね。けれどデヴィッド・ゲイルの人物像が、意思の強固な人なのか弱い人なのかよくわからなかったです。これは早い段階でオチを悟らせないためのものだったんですかね(笑)見せ方としては退屈しないし、映画としての完成度はよいのですが、人によっては「なぁ~んだ、そういうことか」と拍子抜けさせる作品であることも間違いないですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-17 12:04:01)(良:1票) 166. 小さな恋のメロディ わたし小学生でした、マーク・レスターすごい人気でした。でも友人役のジャック・ワイルドに注目した私ってやっぱりひねくれてるのかなあ。これでビージーズを知ったっけ。とにかく懐かしいです。大人になってから製作だったかな?アラン・パーカーの名前があることになんとも驚いた次第です。流れるような「メロディ・フェア」が心地いい。そういえばこの作品でビージーズ以外にいろんなことを知りました。ミック・ジャガーとか、香水は内モモに吹き付けるとか、外国人の名前って正式名と愛称が全然ちがうとかね。ラストもよかった、自然と顔がほころびます。[地上波(吹替)] 8点(2005-07-15 23:03:14) 167. エイリアン SFホラーはほとんど観ないです。でもこれはすごかった、怖かった~。ジョン・ハートのカラダから・・・しょっぱなからこれだもの。あれはショッキングでしたぁ。そしてエイリアンが登場するシーンになると湿気をおびる映像、ラストまでカラダの一部分しか見えないエイリアン、全身を見せてくれるのはいつなんだと知らず知らず惹きこまれてしまいました。あら、これもう26年も前になるんだ。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-08 20:37:49) 168. 八日目 すみません、素直に感動はできませんでした。こういう話があってもいいとは思いますけどね。やはりあざといといいますか、「障害者は純粋である、そして健常者でも心が病んでいては・・・」みたいなのがね、なんかイヤなの。「都会と大人は悪、田舎と子どもは善」みたいなのと似てる気がする。ひねくれてますね、私。いつも仏頂面、深刻そうなダニエル・オートゥイユの笑顔がたくさん見られたわけですが・・・やっぱり彼は深刻な顔のほうがよい、と確認できました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-25 14:51:01) 169. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 続編というのはハズしちゃう場合が多いけど、これはよかったんじゃないでしょうか。但し、ユーモアの質が前作とはちがう。続編のほうがドタバタ度が強いし、完全にブリジットだけに焦点が当てられている感じ。ユーモアに粋があり、脇役のキャラもしっかり印象付けていた前作のほうが個人的には好みです。でも、ターキーカレーパーティとメルヘンチックなセーターで始まるオープニングはうれしいですね。きっちりと「濡れたシャツ」のシーンも前作同様盛り込まれ、原作と前作を知っている私には愉快でたまりませんでした。やっぱりこれはただのラブコメで片付けちゃイカンね。英国製エログロコメディとしたいです。原作と唯一違う点がこの続編のオチ、隠しネタになっている。でもさ、レネイはあそこまで太ることなかったよなあ。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-12 16:28:38) 170. GO!GO!L.A. ジョニーが出てるってことで見てみたんですけどね。ジョニーが出てなかったら途中で挫折してたと思う。一応我慢して観てよかった。もう出てこないのかと思ったジョニーが出てきたし。3点(2004-11-02 16:39:38) 171. から騒ぎ つい最近数年ぶりに再見しました。いくつかの映画で、まるで舞台劇のような映画ってありますよね、密室劇がそうかな。これは好き。でもこの作品はセリフからしてまんま舞台なの、舞台の中継を見てる感じでやっぱり私は嫌いです。モロ舞台劇を映画にして観ると、特にセリフまわし、役者の所作が大げさでわざとらしいと感じてしまいます。ブラナーの実験的シェイクスピア映画、デンゼル・ワシントンとキアヌも実験のうち?デンゼルが肩組んでステップ踏むのだけは観たくなかったです。ラストのショットはびっくりするぐらいきれいじゃなかった。駄作と思わないんですけどね、完全に好みの問題ですね。3点(2004-10-19 22:14:41) 172. スライディング・ドア 《ネタバレ》 グウィネス・パルトロウはあんまり好きじゃないけど、どんな結末が用意されているのかが気になり引っ張られました。地下鉄に乗れた場合、乗れなかった場合の展開を交互で見せてくれるというのがいいですね。おさげのグウィネスがいちばんかわいかったです。ただ、舞台はイギリス、グウィネスとジーン・トリプルホーン以外の俳優、監督もイギリス人のわりにはイギリスという雰囲気が感じられなかったのが残念です。そしてジョン・ハナーとジョン・リンチの二人が、ハンサムとは言いがたいのが私としてはかなり不満だったわね。どっちにころんでも不幸な結果だったけど、遅かれ早かれあの二人は出会う運命だったのかなというところで終わったのはよかったと思います。こっちは乗れたほうですよね?ちょっと記憶が曖昧です、すみません。6点(2004-10-15 23:45:00) 173. マイケル・コリンズ アイルランドについて勉強になる映画でした。でも気を入れて見ないと途中で夢の中へとなってしまいそうでもあります。キャストもいいですね、でも世間一般には地味と感じられてしまいそう、内容も重い。そこんとこを危惧してのジュリア・ロバーツなんでしょうが、これがこの作品のトンチンカンなところ。ニール・ジョーダンが渋々折れた部分かもしれないわね。どうしてもロマンスが必要とあらば、英国かアイルランド出身の女優を使うべきである。ヘンに娯楽性にこだわらないほうが潔いし、もっと風格のある重厚な作品になったと思う。6点(2004-10-14 10:10:52) 174. バック・ビート イアン・ハートはジョン・レノンによく似ていた。スティーヴン・ドーフも芸術家にありがちなナイーヴな雰囲気があってよかった。しかしなんでシェリル・リーなのさ、まったくもって魅力のないヒロインだ。とてもじゃないけど当時の文化の最先端をいく女には見えない。たしか彼女はドイツ生まれだったと思う。それだけの理由でキャスティングされたのだろうか。内容は、「ほーほー、デビュー前のビートルズってこうだったのね、ポールがいちばんシビアでかなり仕事人間なんだ」など収穫はあったけど、映画としては一定の水準をクリアしてないという感じです。3点(2004-09-28 09:36:49) 175. ミッドナイト・エクスプレス(1978) やはりなんですね「郷に入れば郷に従え」これですね、外国は怖いです。自業自得ではあるけれど、公平な裁判だとはとても思えなかったです。これには確か政治的なものが関係していたと記憶してますが、ここがよくわからなかったのよ。トルコ側の説明がなんかはっきりしてなかったような・・・暗くて重い内容で普段なら手が出ないのですけど、テレビ放送されているのをたまたま見始め、やめられなくなりました。やはりいい映画というのは得意なジャンルではなくても引きずり込まれるものね。門の外へ出て歩いていく後姿が印象的。なんといいますか、背中から開放感がジワジワと出ているの。その後、オリバー・ストーンはやはり脚本家であるほうがよいと思ったのでした。7点(2004-09-27 00:50:12) 176. あの胸にもういちど とてもいい映画だからと祖母に連れて行ってもらったチャップリンの「ライムライト」一緒に上映されていたのがこの作品でした。私は小学校高学年、祖母はアラン・ドロンが出ている、程度の知識しかなかったと思います。 「ライムライト」を見終わり、いよいよ始まった二本目のコレ、すぐに保護者と一緒に見るべき映画ではないということがわかった。私はただただスクリーンを見つめるしかなかったです。横にいる祖母はもっと困ったんじゃなかろうか、でもなぜか祖母は退席しようとはせず、私は突然の衝撃のラストシーンに度肝を抜かれたのでした。たしかあの時、劇場内に子どもは私ひとりだったと思う。まわりの人たちはどう思ったのかなあ。 この映画でチーズ・フォンデュなる食べ物を初めて見た。もちろん当時は食べたことなどなかったし、名前も知らなかったです。以後「あれはなんだろう?」と、憧れの外国の食べ物のひとつになりました。[映画館(字幕)] 6点(2004-09-20 13:29:01)《改行有》 177. ホテル・ニューハンプシャー 不思議な作品ですね。私は好きですコレ。奈落の底へ突き落とされそうな重大な事件、事故が次々と家族を襲う。けれど日常のことのように淡々とあっさりと描かれ、残された家族は拍子抜けするほど、悲壮感なくそれらを受け入れていく。この家族は父親の影響がとても大きいように感じた。何が起ころうと次の夢に向かって生きていこうとするおとうさんがいい。家族ってやっぱりいいなあ、大切だなあという気持ちになるのよ。生と死がいつも一緒に存在しているこの世が遊園地を思わせるようなラストシーンね。爽やかに観終わりました。9点(2004-09-19 20:54:15) 178. フォーリング・ダウン はい、私もファーストフード店、スーパーのレジの店員にはいつもブチ切れてます。だからマイケル・ダグラスの破壊行為はスカっと爽快でした。けれど彼の背景が明らかになっていくにしたがい、映画の中のはなし、フェイクとは見れなくなってしまった。その背景はかなりリアルだ。こう思ったら譲れない、許せない、合わせられない人間は孤独だと思う。そしてなぜ人が自分から離れていくのかわからないのである。自己意識と自分に対する回りの評価とのギャップに潰れてしまったように感じた。撃たれて死ぬことを選んだ彼があわれでした。さっぱりと角刈りにしたマイケル・ダグラスはクレイジーだったけれど、いつもとちがって清潔だ。セックス中毒が完治したことをアピールしたくてこの役を選んだのかもしれない。6点(2004-09-14 10:21:05) 179. バットマン リターンズ 一作目よりこっちが好きです。ミシェル・ファイファーのキャットウーマン、この人以外考えられない、物凄いインパクトでした。いろんな女優さんがキャット・ウーマン役を熱望していたというのが理解できます。そして夜なべして作った衣装はあっちこっちに縫い目があるじゃないの、も~このキャットウーマンの衣装がスバラシイっ!!ダニー・デヴィートにクリストファー・ウォーケンと悪役が豪華、個性的。ティム・バートンの世界を堪能しました。マイケル・キートンはブルース・ウェインだと地味ですねえ、バットマンの衣装をつけるとあのギロリとした目が生きてくる。そして執事のアルフレッドね、頼もしいじーさんだわ。うちにもいてほしいなあ。[CS・衛星(字幕)] 10点(2004-09-11 23:50:27) 180. 2001年宇宙の旅 過去に何回か放送された時、所々ちょっとずつ見た経験はあったけど、この度ついに最初から最後まで見てみました。いやはや忍耐力のいる作品でした。睡魔と闘いながら見ること2時間半、映画というよりドキュメンタリー、イメージフィルムといった感じを受けた。モダンアートのような映像がとにかく刺激的。「白」がマットでトロっとした濃厚なミルクみたいな色、それがとても怪しい雰囲気です。モッズ調の衣装がなぜか宇宙とミスマッチでおもしろい。そういえば60年代前半は急速な宇宙開発でスペース・ブームと同時にモッズファッションも流行していたはずだ。全体的にはホラー映画を見ているような感じ。なにか宗教的、哲学的なものを強く感じるけれど、それが何でどんなものかということはわからないし、わかりたいとは思わない。ただね、人間なんて宇宙の中ではかろうじて生かされている、とるに足らない存在。にも関わらず木星調査だのなんだのと、宇宙の神秘を把握しようだなんて身の程知らずだよね、などと思ったのでした。劇場のスクリーンで見てたら頭が痛くなりそうなので、私はテレビで充分でした。5点(2004-09-11 16:01:33)
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