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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
161. 悦楽共犯者 《ネタバレ》 奇想の変態6人が一点の曇りも無く我が道を征く話。あまりに奇天烈な行動に序盤は「何やってんのコイツら?」だが、中盤からは「何やってんのコイツらw」となる。稀代の珍作。[インターネット(字幕)] 8点(2019-11-19 20:57:26) 162. 永遠の門 ゴッホの見た未来 魂の画家・ゴッホの伝記映画。特筆すべきはまず撮影で、ハンディカムによる極端な接写を多用すると共に、かなり凝った構図多々あり、ゴッホの主観視点での表現種々あり、更に逆光・ピンボケ・特殊レンズ等々の割とセンスの良い特殊撮影も数多く、これが非常に面白くてかつ芸術的な趣を映画にもたらすと同時に、主人公ゴッホの存在感と「生々しさ」を効果的に高めることに成功している(人物の躍動感・ヴァイタリティが画面から溢れ出るような画面の出来栄えは、情熱に満ちたゴッホの絵画をも彷彿とさせる)。 内容も、とにかく主演のデフォーの役作りが素晴らしく、精神を病みつつも人生を賭けてひたむきに芸術を追い求めたゴッホの「『病的な』求道者」感が見事に表現されている。ただ、あくまでゴッホという人物を描く映画でストーリーや映画的展開はあんまり無いし、状況の分り易さも少し欠いている(その意味ではもう少しゴッホの生涯について前提を入れた状態で鑑賞すべきだったと思う)。 一点、時にコアな芸術論、時にポエムな台詞回しは、会話のテンポに比して字幕の情報圧縮度が低く、意味も難解でちょっと頭に入ってこない場面が多々あった(もうチョイ思い切って意訳しないとダメかも)。とは言え、十分に良作に思う。そこそこオススメ。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-16 02:51:08)(良:1票) 《改行有》 163. バトル・オブ・ザ・セクシーズ 《ネタバレ》 歴史的にも非常に重要な、一つの偉大な勝利の物語。 比較的抑制された演出・演技の下に進行していくが、それが寧ろこの対決に懸る種々の重圧をより真に迫って表出させることを可能にしている。演出もそうだが、カット割やハンディカムのスポット的な使用等撮影面でも極めて良い工夫があり、映画技術の点で特筆すべき巧みさがある。 展開運びは前半が大人し過ぎなのが気になるが、中盤以降は見事なシリアスさで観入ってしまう。そして様々に複雑な演技を静かに、だが十分に情熱的に演じ切ったエマ・ストーンは全編通じて出色の出来(個人的に好きなのは会長相手に静かに激しくキレるシーン)。 本当に重いものが懸った戦いに果敢に挑み、重圧を跳ね返して「世界を変えた」真にカッコいい女性の物語。観るべし。[インターネット(字幕)] 8点(2019-11-15 23:50:12)《改行有》 164. 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 《ネタバレ》 監督の前作・前々作とはうって変わって非常に明解なシナリオだが、演技・演出ともに非常に秀逸で一級品のスリラーと言える。特に子役の演技が(複雑な感情・背景を表現する必要がある所で)3人とも実に冴え渡っていて見事の一言(表情のつくり方、目付きなどが絶品の域)。性表現の過激さ・品が一切無い感じは平常運転(キッドマンにアソコまでやらせるとは)。結構オススメできる一作。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-15 23:38:25)
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