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プロフィール |
コメント数 |
6 |
性別 |
女性 |
年齢 |
42歳 |
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1. ノー・マンズ・ランド(2001)
戦争という現実をダイレクトに叩き付けた映画。
この映画では様々な問題を提議していますが、戦争は無意味だという事はもちろん
私達日本人は必死に生きようとした登場人物達の生き様を真に受け止め、
彼らの「生きる事への執着心」を学ぶべきではないかと思いました。7点(2004-03-07 14:43:57)《改行有》
2. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 映画の冒頭で猿が覚えた、殺しの道具(骨)の最終形態がHAL(ハル)で、ハルは宇宙船の中でボーマンによって接続を切られてしまう。
ボーマンがただ一人木星に着き、いきなり白髪のおじいちゃんになっていますよね。
スタンリー・キューブリックが後にコメントしているのですが、
「殺す相手がいないので自分で自分を殺し始めた」という事らしいのです。そして一瞬で老人になってしまい、
モノリス(四角く黒い物体)が現れ、彼の助けを借り、新しい命を授かるという事ではないでしょうか?
(新しい命か、何かは分かりませんがとにかくモノリスのおかげでボーマンは死なずに生きながらえたというニュアンス
だと思います。)
何故、モノリスが彼を助けたのかは分かりませんが、映画の冒頭でもモノリスが現れますよね。猿に殺しを覚えさせたのか、道具を与えたのか
どうかは分かりませんが、「血塗られた人類の進化」に大きく関わっているものとして登場してきます。
モノリスはうーん、少々語弊があるかも知れませんが、人類の煩悩を生み出す「黒幕」みたいなものと考えてもいいのではないでしょうか?
どちらにせよ、犯罪を後押しするような存在になりますよね・・・。
あくまで私の意見なのでこれが真相とは限りませんが、ずばり、この映画の最大のテーマは「犯罪にまみれた人類の歴史」ではないでしょうか?「殺し」という知恵を覚えた人類の進化を見据え、犯罪の本質を
スタンリー・キューブリックの独特の感性で映像化したものが
2001年宇宙の旅だと思います。究極のアートと、
作られた年を考慮してこの点にしました。 10点(2003-12-29 02:35:59)(良:1票) 《改行有》
3. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 母親が子供を思う気持ちは、ここまで強いのかと感じた。
感情の動きがなんともリアル。死刑執行前のセルマに感情移入してしまい、恐怖さえ感じた。俳優と監督の才能を感じた一本です。
最初は、なんて暗い映画なんだ、と思ったけれど、
セルマが願った夢が叶うのだから彼女自身は決して不幸じゃなかったのかも知れない。
そういう意味ではハッピーエンドな訳だ。
セルマの空想シーンのミュージカル場面の、あの開放感溢れる雰囲気が好き。
彼女がハッピーなら私は、少なくともこの映画が嫌いではないです。 9点(2003-12-29 01:12:20)(良:1票) 《改行有》
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