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プロフィール |
コメント数 |
29 |
性別 |
男性 |
年齢 |
55歳 |
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1. イエスタデイ(2019)
《ネタバレ》 僕は子供の頃から漫画家志望で、中学時代、昔の超マイナーマンガのアイデアをパクって漫画賞に応募したこともあります。
それは幸い(?)にも最終選考で落ちましたが、後になって思えば、もしそんな作品で賞を取ったとして、クラスメートに自慢できたとしても、どれだけの後ろめたさと、「バレたらどうしよう」という不安にさいなまれた事でしょう。そんな黒歴史を持つ僕にとっては、この映画の興味は「ビートルズ不在の世界」よりも、他人の名作をパクったミュージシャンがどう自分の心と折り合いをつけるのか、どういう結末を迎えるのかにありました。
最初こそ躓くものの、エド・シーランとの邂逅をきっかけに、一気にスタ-ダムを駆け上がっていくジャック。そのために大事な幼馴染と別れ、時に「結局は「盗作」で名声を得ている事」に悩みながら、それでも一度乗った「スターという列車」からは下りられないジャック。それでいいのか!?
結局、終盤に出てきた「彼以外にビートルズを覚えていた人物たち」から贈られた予想外の言葉と「あの人」との出会いによって、はっきりと自分が進むべき道を悟ったジャックがとった行動は、観る人によっては「それで全部済ませる気か!!(怒)」という大迷惑かつ大甘なものだったかもしれません。それでも僕にとっては、彼が出来る限りの誠実さで「ビートルズのない世界」に恩返しした、最高の贈り物だと思えたのでした。[映画館(字幕)] 8点(2019-11-19 10:27:57)《改行有》
2. インセプション
《ネタバレ》 相手の精神に潜ってトラウマを植えつけたり、情報を盗んだりするというアイディアは、30年以上前から続く夢枕獏氏の傑作伝奇SF「サイコダイバー」シリーズがあるので特に目新しいものではない。現実と似ていながら物理法則の異なる一種の仮想空間として描かれた「夢」のイメージも、「マトリックス」を髣髴とさせる。にもかかわらず、この映画からは二番煎じ的な印象をまったく受けない。それは、「時間経過の異なる多層的夢の空間」や「キックと呼ばれる目覚めのシステム」「トーテムといったちょっとしたアイテム」など、実は誰でも思いつきそうなアイディアを、今まで誰もやらなかった独創的な描き方で作品内に組み込み物語の中で生かしきった監督の手腕に、余人にはない素晴らしいオリジナリティを感じたからだと思う。最後コマは倒れるか否か?答えは自分で考えて……と観客に投げる締め方は、かの「あしたのジョー」の、ジョーは死んだのか否か?答えは自分で考えて……というラストを思い出した。(こういうの好きなんだよなあ^^)筋立てそのものは単純明快だけど、基本的な設定に関わる説明を会話でさらりと済ませたり、実は細部に辻褄のおかしい部分もあるので、理詰めで全体を理解しようとすると妙に疲れたりこんがらがって、人によっては難解と感じてしまうかもしれない。
(自分も実はこのタイプで、見終わった後ちょっとしたモヤモヤが残る感じ。解消するためにもう一回見ようかな?)[映画館(字幕)] 7点(2010-09-07 16:53:37)《改行有》
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