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1. ジャッカルの日
さすがF・ジンネマンといいたい傑作。
BGMの入れ方に非常に品を感じる。
現実音としてのフランス国歌や雑踏音の使い方など
本当に素敵。もりあげる為だけのくだらないBGM
挿入演出を廃し、ドキュメンタリのように丁寧に
カットの積み上げで緊張感を醸しているのがすばら
しい。セリフも必要最小限。
フランス解放の英雄ドゴールがなぜ命を狙われる
のかなど、歴史的な背景についての知識がないと
ちょっとわかりにくいかもしれない。
M・ロンスデールやD・セイリグとも個人的に
好きな役者で、何度見てもあきない。
満点を差し上げたい。
[DVD(字幕)] 10点(2011-12-05 00:21:06)(良:2票) 《改行有》
2. ディープ・ブルー(2003)
《ネタバレ》 意外と点数が低いのに驚き。
既投稿を拝見すると、「ストーリ性がいまいち」とか「あるだけのものをとっても
映画にならない」との批判が多いですね。
刺激の強いもの観過ぎなんでしょうかね・・・
「食う」「生きる」ということの迫力を、説明ではなく映像そのものだけで
迫るという意味では一級品の作品です。
ことわって起きますが映像に切り取られたもの=事実ではありませんし、
むしろ本作は過剰なぐらいの演出と潜在的なフィルターが当然かかってます。
にもかかわらず、それを超える迫力がありやはりそれは生きる営みの片鱗を
切り取ることに成功しているからだと思います。
日ごろ食べている魚があれだけイキイキと生をほとばしらせているのを目のあたり
にすると、本と食べることの意味を(頭では当然わかってはいるけど)体にたたき
こまれる感じすらしました。
BFOの音楽が余計なぐらいです。但し、深海で潜水艇が潜行するするシーンは
まさか複数台でとった実写ではないでしょう・・・CGなんでしょうね。ちょっと
興ざめしました。[DVD(字幕)] 8点(2008-04-14 23:51:57)《改行有》
3. ブラックブック
ここでの評価の高さにつられてレンタルしました。
まずまずのできだが7点以上はあげすぎ。
監督の器用さでなんとか観れる物になってるが
やはり脚本の安っぽさはいなめないなあ。
背景がシリアスなのでよけいにB級ですらない「あと一歩の大作」に
なってしまっている。
「ブラックブック」というタイトルもそぐわないし、サスペンスとしても
中途半端。欲張りすぎたのかなぁ・・・
やむなく主演女優の演技云々で語らざるをえない映画。
封切でみたとしたら料金に比して若干注文をつけたくなる水準だと思います。
厳しいでしょうか・・・[DVD(吹替)] 6点(2008-01-14 16:25:32)(良:1票) 《改行有》
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