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【製作国 : ギリシア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 逆転のトライアングル 《ネタバレ》 豪華クルーズ船のセレブ客と、セレブ客に無理難題を要求されながらも懸命に働くクルーたち。 まざまざと階級の違いを見せつけられる前半と、無人島に漂着し立場が逆転する後半。 リメイクではないですがどうしても「流されて…」「スウェプト・アウェイ」を思い出す内容です。 しかしこちらはよりコメディ色が濃く、この監督の作品「フレンチアルプスで起きたこと」とも共通する、 ハプニング前とハプニング後の人間関係の変化や笑えない状況下での人間観察コメディとして面白い部分もあります。 しかし長かった。冒頭のオーディションやクルーズ船に乗船前のカップルを描く時間帯、しつこく続くゲロ吐きシーンなど。 せめて2時間以内に収めてほしい作品でしたね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-28 18:12:05)《改行有》 2. 蜂の旅人 冒頭の娘の結婚式。その幸せの宴の席、どこか思いつめたような表情を見せる父。演じるのは名優マストロヤンニ。 その日、彼は長年務めた教師の仕事を辞め、家族とも別れ、教師をしながら営んでいた養蜂業の蜂と共に旅に出る。 孤独、老い・・・。本作のマストロヤンニの姿からはそんな言葉しか思い浮かばない。 これまでの人生において家族と何があったのか、過去に何があったのかにはほとんど触れていません。 あのラストシーンが旅の目的だとすれば、かつての仲間を訪ね歩いたり、離れて暮らす家族の顔を見に立ち寄る彼の行動があまりにも悲しい。 ラストシーン、彼は指で地面を打つ。その指で彼は一体何を語っていたのでしょうか。 マストロヤンニはこの後、「こうのとり、たちずさんで」再びアンゲロプロスの作品に出演します。 両作品とも、思いつめたようなあまりにも寡黙な姿が印象に残りますが、 やはりマストロヤンニには寡黙よりも陽気で饒舌な男の役が似合いますね。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-15 18:16:26)《改行有》 3. タッチ・オブ・スパイス 《ネタバレ》 ギリシャとトルコ、隣接する2つの国。違う歴史を辿り宗教も言語も異なる人々が混在する事の難しさ。そして歴史の文献などでは「19××年に両国の関係が悪化した」などと数行でその事実が書かれるのみですが、その裏側では名も無き庶民の苦難や悲しみがあることを主人公の男が少年時代からを回想する形でノスタルジックに、時にはコミカルな人物描写を交えて描かれた作品です。 主人公一家がトルコから国外退去になる前の祖父が語る味わい深い人生の教訓と、初恋の女の子の存在が良かった。映画なんだから祖父とは生きて束の間でも再会を喜び合って欲しかったけど、作品のテーマ上仕方が無かったのかな・・・。 初恋の女の子とは祖父の死を機に再会しましたが、二人が英語で会話しているところに違和感を覚えると共に、現在の両国間の関係がどうなのかは僕には分かりませんが、今でも両国間に存在する大きな溝を感じさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-26 21:46:35)《改行有》 4. こうのとり、たちずさんで 美しくも寒々しい色合いが印象的で、橋の上の国境線で片足を上げ、鳥の翼のように腕を少し上げて佇む男の姿と国境の向こう側で銃を構えて警戒する警備兵の姿がとても印象に残っています。原題の意味は分からないのですが、その姿はまさに邦題「こうのとり、たちずさんで」の姿でした。あと一歩踏み出さば殺されるかもしれない。しかしそれでも国境を越えていく、超えざるを得ない難民。国境とは何なのかを観る者に静かに問いかける非常に重い映画でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-02-08 11:22:48)
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