|
プロフィール |
コメント数 |
405 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
|
1. ロブスター
《ネタバレ》 大まかに言うと「バトル・ロワイアル」のように、限定的なエリアでサバイバルゲームをやっているわけです。が、経緯やルールの説明がほとんどされず、結果としての奇妙なディーテールからにじんでくるもので、なんとなく察っするしかないところが、この手の閉鎖空間限定ルールものの通常のスタンスと決定的に異なるところだと思います。サバイバルゲームをやっているようで、同時に男女のお見合いパーティーをやっているようで、更には、限られた期限で目的を達成できないと、動物に変えられてしまうという、トンデモ設定が絡められていて、シュールななんだけど、なぜか突飛さが浮くことなく、むしろ不思議なほど調和していて、説得力があるのですよね。説明しないことによって、説明するまでもないという空気が漂っています。作者はなかなかのキレモノかも知れません。(追記)というのが第一印象だったのですが、レビューを書きながら、作品の情報を集めてると、それなりに理屈の通った世界設定のようで、少し拍子抜けしたような、安心したような。上記の私のレビューはかなり認識が混乱しているのですが、その混乱を楽しめたので良かったかなと。[DVD(字幕)] 7点(2023-03-09 19:41:42)
2. その男ゾルバ
《ネタバレ》 これは、映画良き時代の良き映画。ギリシャが舞台。女好きで豪胆な男の中の男をアンソニー・クインが熱演。対照的に、本好きインテリ、イケメン、奥手男をイケメンが好演。構図や光との配置が考え抜かれていて、でも役者は絵の枠に収まらないオーラを持っていて、
繊細さと大胆さがほどよく混じっていて心地よいです。ちょっと長いですが。<メモ>アンソニー・クインとイレーネ・パパスの共演映画を見るのはこれで3作目。希有な確率だと思います。すべて欧米以外の異郷の地の歴史作品です(ギリシャも西欧からは遠い)。ふたりとも、この手の作品に選ばれやすい役者なんでしょうかね。実力派であることは間違いないです。他の2作:「ザ・メッセージ 」「砂漠のライオン 」 。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-09 19:38:22)《改行有》
3. 籠の中の乙女
《ネタバレ》 子供3人を郊外の家にを閉じ込めて育てているという異常な状況の描写を、これといった説明もなく、淡々と描写していく作品。長女はシガーニー・ウィーバー似で、次女はアントニオ・バンデラス似で結構かわいくて、長男はドラガン・ストイコビッチに似た美男だけど、どこか間が抜けていて、母親は岸惠子似。父親は禿げ上がってる以外は特に特徴のない普通の人。それはさておき、異常な状況下における描写が、凡人には思いつかないレベルに至っていて、いちいち面白いです。家族の中で、外で働いているのは父親のみで、一見、最も普通な人なのだけれど、描写が進み、状況が明らかになればなるほど、父親の異常性が浮き上がってくるところ、なかなか巧妙だなと。狂人的な表情は一切見せないところがリアルでいいなと。もう一展開あれば傑作になったかも知れません。長男の鈍くさい感じがちょっと笑えます。もの投げるのが下手くそだと、すべてに鈍そうな感じがしてしまいます。あと、親爺のガムテープの使い方が斬新でした。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-01 18:48:45)
|