|
1. ムカデ人間2
《ネタバレ》 混じりっけなしの直球変態映画である。
ムカデ人間マニア、マーティンはお腹ブリーンってなってるし、チビでハゲ。(人のこと言えない!)喋らないし、何より目つきがイきすぎ。そして、ハードな自慰行為。痛そう!見よう見まねの手術も荒くて、失敗したらオロオロしちゃうし。キモさの塊なのである。しかも、ちょっと心配になるぐらい具合悪そう。咳き込みながら、残虐行為に及ぶのがイヤン。ちょっと休んでから、頑張ったら?
変態殺人鬼には元気いっぱいに殺戮を繰り返してほしいものである。前作のハイター博士のような清潔で健康的な変態さんの方が私は好きだ。
白黒のため、映像表現としては目を覆うほどではないが、確かにグロテスクさは増大している。
「あーあー、やっちゃったよ」的なやりすぎ行為も充分。会話もほとんどなく、BGMも気持ち悪い。笑いも最小限に、不穏さもMAXで、不快指数を上げることに労力をかけているのが分かる。そういう意味で、レベルの高い変態映画となっている。
ただし!
これはただの変態映画ではなく、「ムカデ人間」の続編だ。笑って泣けて、芸術性とエンターテイメント性に長けた傑作の続編なのである。そう考えると、どうも新たなアイデアに欠ける。数増やしてグロさを増したまでは良かったけど、そこから先がない。
当然、こういう表現はしてくるんだろうなーという予想を超えない。変態性では、1を遥かに上回っているが、映画としての面白さは、断然1に軍配を上げたい。
ともあれ、こんな変態ウンコ映画が公開される日本はまだまだ捨てたもんじゃない。
英断だよ!武蔵野館!!続編があるならば、また足を運ぶ!
※ムカデ人間はフィクションです。良い子も悪い子も絶対に真似しないでください。
…っていうかこんな映画見ちゃダメ![映画館(字幕)] 7点(2012-09-15 19:09:31)(笑:1票) 《改行有》
2. ムカデ人間
《ネタバレ》 人と人とがつながるって大切ですね。繋がろう日本!
人は一人で生きていけません。繋がろう日本!!
こんな繋がろうブームに乗じて、公開されたムカデ人間は人と人との繋がりがいかに難しく、煩わしいかを描いた社会派サスペンスである(嘘)。
でも、これを観た後は、誰とも繋がらないで一人で生きていきたくなることであろう。
ウィレム・デフォー2世とも言える顔立ちのマッド・サイエンティストと日本人のチンピラヤクザの二人が最高だ。口元とか痛そうだったり、あちこちから出血してるから、
案外可哀そうで、無邪気にケラケラ笑えない部分もあった。
…まあ、それでも笑うしかないんだけど。こんなヨーロピアンホラーで日本人のチンピラが怒号吐いてるだけでもシュールだ。趣味の悪い変態映画である事は間違いないんだけど、独りよがりにならず、しっかり楽しめるようになっている。
変態医師もムカデみたいになっちゃうさまは、とても愉快。
クライマックスのシーンでは会場が一体になって「ムカデ人間がんばれ!!」と拳を握りしめていただろうし、ちょっぴり胸が熱くなってしまった。
こんな映画で俺は感動しているのか・・・!?
これはもしや感動作だったのか!
と、思いきや最後の謎展開で、感動をブチ壊されるのであった。
あー面白かった!![映画館(字幕)] 8点(2011-07-09 22:48:50)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》
|