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プロフィール |
コメント数 |
122 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。 |
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1. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 戦争映画の新機軸を出そうとストーリー性が希薄なのはいい。3つのディメンションで時間軸をあえて混交させながらの構成も別にそれはそれで構わない。CGに頼らないポリシーを貫いた絵づくりはむしろ称賛に値するものといってもよい(IMAXで鑑賞)。にもかかわらず、本作に8点や9点、10点をつけようという気にはなれなかった。
どうしてなのか、自分でもきっちりわかっているわけではないが、どうもこの映画の存在意義そのものを制作者たちはどう考えているのか、というところが引っかかっているようである。安易に戦争をロマンやノスタルジーといったもので美化しようとはしない姿勢は見える(ストーリー性が希薄なのはそのためでもあろう)。では、見る者に何を伝えようとしているのか。おそらく一つには、戦争のリアルを再現し、戦争とは実際にはどういうものかを伝えようとしているのだろう。いま一つは、歴史に埋もれた名もなき人たちにもそれぞれ「ドラマ」があったのだと描き残しておきたかった、ということではないだろうか。
しかし、戦争のリアルを追求していても、それでもきっと相当美化されている。本物の戦争はもっとむごたらしく、汚いもののはずだ。「ドラマ」のアーカイブ化のほうも、そういう考えを否定するつもりはないが、かといって、どうしてあえていま大作映画にしなければならないのかがピンとこない。そして、「ドラマ」を残すという時点でやはり美化から免れない。どうも、そういうあたりに腑に落ち切らないものが残った気がする。[映画館(字幕)] 6点(2017-09-23 11:01:00)(良:1票) 《改行有》
2. エニグマ
《ネタバレ》 ストーリーについていけなかった。Uボートが連合軍船団を見つけたら暗号解読の「突破口」が見出せると解読スタッフたちが興奮気味に語り合ったり、最後のところで「結局、クレアがみなを手玉に取ったんだ」と謎解きをするあたり。私の頭が“エニグマ”ではないからではあるが。 が、それでも面白く感じることはできた。あの暗号解読装置は、よく昔の人はアナログでこんな機械をつくったもんだと感心したし、クラシックカーを使ってのチェイスは「いいのか、そんなことして!」と別の意味で手に汗をにぎったりも。 なお、「エニグマ」というタイトルからは、もっとアクション中心のイメージを受けたので、必ずしも合っていないと思った。6点(2004-05-17 23:53:27)(笑:1票)
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