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【製作国 : オランダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アンナとロッテ 《ネタバレ》 敵対することとなる両国へ姉妹を分けたことで時代の激動はよく理解できましたし、その中でのすれ違いエピソードや要所要所に挟まれる現在の彼女たちの描写は興味を惹かせる意味で効果的。 ただ、作りたいシチュエーションに急ぎ過ぎて、彼女たちの感情についていけない箇所が多少ありましたけど。 それにアンナを殺す必要はなかったと思います。 それにしても、自分ならこんなにも信じていたものがコロコロと覆されては気が狂ってしまうでしょうね。[DVD(吹替)] 8点(2008-01-26 20:26:09)《改行有》 2. ブラックブック 《ネタバレ》 単なる戦争悲劇ものになってしまう内容をサスペンス展開でみせる内容にしたのには好印象なのですが・・・。 このプロットで山場となるのは真の裏切り者が示されたことでの危機のはずなのに、すんなりと逃げおおせてしまうのは何故なのか? これではサスペンス要素が単なる味付けに過ぎないものになってしまう。[DVD(吹替)] 5点(2008-01-14 19:40:04)《改行有》 3. インビジブル・ウェーブ 《ネタバレ》 この短編文芸作品的内容をこうもダラダラした描写で2時間近い作品にしてしまう客への配慮一切無視の姿勢はある意味すごい。 半分以上過ぎるまで何の説明もないままダラダラと何やら移動している主人公を見せているだけなんて・・・。 無味乾燥した描写・演出そのものが、彼の内面にある空洞を表現するための手段であったというのなら、何となく納得。ただ、客は退屈でしょうから有効な手段とは思えないですが。 個人的にエンディングは、埠頭に佇むキョウジ。背後からリザードが現れ、彼を殺しに来たのを臭わせる。キョウジはやっと死ぬキッカケができたと笑みを浮かべて自らの銃をこめかみに構える。END、て感じがよかったな~。 まあ、こんな抽象的にみせて語るより彼の人物設定を具体的に掘り下げていれば、この内容でもより深くて、より有意義なテーマを打ち出せたと思う。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-03 03:49:59)《改行有》 4. マンダレイ 《ネタバレ》 「ドッグヴィル」の続編ということで心理展開で物語られる内容なのだろうという身構えで観賞していると、構成(仕掛け)によって物語られる内容で裏切られ、驚嘆。 これは監督が「ドッグヴィルの続編」という情報を意図的に利用したのでしょうか。 だとすれば、なんとも狡猾。 本作で自身の罪に直面したグレース。 しかし、彼女の理想主義はそれすらも正当化してしまうのでしょうか? 果たしてどうケリをつけるのか。三部作完結編が楽しみ。[DVD(吹替)] 10点(2007-10-20 17:57:27)《改行有》
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