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プロフィール |
コメント数 |
3931 |
性別 |
男性 |
年齢 |
53歳 |
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1. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
犯罪を描きつつ、意外なカメラアングルの映像でハッとさせるあたり、この映画の第一印象は、ニセ「コーエン兄弟映画」。こちらはかなり悪ノリが目立つので、逆に、コーエン作品って計算しつくされた絶妙のバランスの上に成り立ってたんだなあ、と、コーエン作品の方にむしろ感心してしまったり。いや別に本作がコーエン作品のパクリだとは思っているわけではないので、こちらはこちらで楽しく拝見しましたよ。そうそう、畑の中を車で走っていくシーンは『ハンター』のパクリみたいですけど、これもまた楽しいじゃないですか(まあ要するに、米映画も欧州映画も結構似たような事やってるんですよね)。ただ、深刻な設定の割に、非常にお気楽なノリで人物描写も欠けており(それが狙いなんでしょうけど)、例えば不治の病を宣告された人がこの映画を観ても本当に不愉快に思わないかなあ、などという心配をしてしまったのですが・・・。7点(2003-11-15 11:27:39)
2. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 この映画は結局観客に媚びなかった。観てる途中、「ああ、こうやってだんだん打ち解けて行って、最後は人類愛を謳い上げるハッピーエンドが待ってるんだろうな」という油断が、自分の中に確かにありました。しかしこの映画、そんな事は計算済み、完璧に打ちのめしてくれました。別に誰か極端に悪意に満ちた人間がいる訳じゃ無い。むしろ後半、様々な国の人が協力しあって事態を良くしようという気運が高まってくる。しかしあっさりと最悪の結末を迎え、国連軍兵士は何もできずに去っていく。あまりにも虚しい。現実の世界だって、平和が嫌いな人はいないし、現にそのための活動や努力がいつも行われて「きた」。なのに多くの事が実際「解決できなかった」。努力の末の失敗や敗北は注目されず、成功のみ美談としてクローズアップされがちだけど、それで終わっちゃ単なる気休め、その先に根本的解決はあり得ない。それでも何でも、とりあえずは安心感を求めてしまう我々を、告発しているような映画です。8点(2003-11-03 17:37:13)
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