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1. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
今回で3作目となり、おそらくシリーズ最後の作品になるだろう。
カロリーナ(前作で恋人となった)が殺させるまでのシーンを織り交ぜながら進行する演出は前作よりも工夫されていて面白い。「ターミネーター3」のサラ・コナーのような扱いではなかったので、彼女も浮かばれることだろう。
ストーリーはけっこう大きな話しになっていて、メキシコ政府・過激派(クーデター波)・警察・FBI(辞めてるけど)が入り乱れての展開となっている。ややこしいと言えばややこしい話しなのだが、通常レベルのオツムが有れば十分に理解できるのでご安心を。
役者陣に関しては、主役級の俳優よりも脇役の方が味があって光っていた。今回の売りの筈のジョニー・デップはどうなんだろう? そんなに存在感は感じなかったし、むしろ一番薄っぺらい印象でした。バンデラスにしても、前作のようなギラギラした迫力を感じませんでした。
※あと、これだけは言っておきたいのだが、マリアッチ(ギター)であることの意味が完全に無くなっている。5点(2004-09-22 14:40:42)《改行有》
2. バスを待ちながら
《ネタバレ》 いわゆる夢オチというような展開で終盤にアッと驚かされます。ある意味「バニラスカイ」のような手法を使っているのですが、こちらの作品は「バニラスカイ」のように難解な設定にしていないので気持ちよく理解できます。
初めは苛立っていた乗客達が停留所での生活を送るにつれて次第に心が通じ合うようになり、楽しくて仕方がないようになります。先を争うように乗車の順番をめぐり喧嘩していたのに、最後は「行きたくない」と逆に譲り合いの喧嘩となるぐらいです。婚約者のいる女性と青年が恋心を抱き見事に結ばれたり、妻を亡くした停留所の所長と未亡人がこれまた恋仲になったり、不仲だった夫婦が愛情を取り戻したり、寂しく年老いてきた老人が死ぬ間際にたくさんの人に囲まれて死を迎えることができたり・・・と、物語があまりにも出来すぎる展開で進むので、いい加減嫌気がさしてきたところで“夢オチ”が待っています。これは上手い。夢なので理想的な展開になるのは当たり前。見る側は「アッそうか!やられた!」というようになってしまいます。
目が覚めてからは、うって変わって現実的な展開となります。夢と現実の対比(ギャップ)に、なにか寂しい感じがしてくる。それほどのめり込んで見ていた自分に気付きました。最後もこちらが気持ちよくなれるような“オマケ”が有って嬉しくなってきます。
ただ、一つ「んん!」という箇所は、停留所に泊まった乗客全員が同じ夢を見ていたことです。それを考えると、この作品はファンタジーの要素が有るのかも知れません。7点(2004-02-05 16:24:04)(良:1票) 《改行有》
3. コラテラル・ダメージ
シュワちゃん、今回は少し背伸びして頑張っちゃいました。
あえて今までのパターンである「最強!無敵!不死身!万能!」では無く今回は少し弱いぞ!でも結局は何もイメージは変わらない。復讐合戦の行く末は結局シュワの大勝利! メデタシ、メデタシ。
シュワの作品は終始一貫して「何も考えずに見る為の映画」というコンセプトが有る。
2点(2003-11-28 19:23:07)《改行有》
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