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【製作国 : メキシコ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アモーレス・ペロス ところどころ微妙に絡み合いながら話が展開していくオムニバス。このテのものは誰が誰だがわからなくなりがちだが、この作品にはそれがない。脚本が良く練られており、キャラ立ちがしっかりしているからだろう。手持ちカメラによる撮影はメキシコの街の息遣いが聞こえてきそう。女優のエピソードがつまらなかったが、その他のストーリーはどれも秀逸。ガエル・ガルシア・ベルナルの表現力は将来有望。長いため頻繁とはいかないが、年に1回か2回は見たくなる映画だ。8点(2003-12-06 22:11:06) 2. バベル 《ネタバレ》 帰ったらすぐアモーレス・ぺロスが見たくなった。そう思ってしまうほどこの作品、なんもかんもが汚すぎる。アモーレスみたいな、悲壮感の中にある美しさというのが感じられず、ただただ汚さばっかりが印象に残った。寄りすぎの役者の顔、チエコのおっぴろげ(孤独感を出そうってのは分かるけどさぁ)にチエコのブサイク友人(チエコの男を横取りできるっていう説得力ナシ)、てんかんになりそうなディスコと本当に気持ち悪くなった。悲劇的結末を迎えるモロッコ親子とかは物凄く好きだったんだけど、日本の描写は違和感ありすぎ(必要ないとはいわない)。DVDの売り上げも観客動員も大きな収入源なんだから、もうちょっと日本の文化調査くらいしましょうや。なんですか、ゲーセンの筐体でPS2のコントローラ握ってるってのは。。。ガエルガルシアベルナルが銃を隠し持ってたのとか、チエコが刑事に渡した手紙といった伏線をほったらかしにするのも俺的には×。観客に下駄預けすぎでしょ。テーマが良くてそれが伝わってくる脚本だったのに、まったくもって惜しいなぁと思うです。[映画館(字幕)] 6点(2007-04-30 00:21:04) 3. マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 うーん、宣伝文句で『レオン』を持ち出していたけど、まったく違うやん!耳目を集めたいからって、その宣伝文句により“オリジナリティがない”と判断されてしまうわけで。だからといって、ダコタちゃんが誘拐されて復讐に走るっていうのはネタバレできないんだろうけど……。前半と後半とで展開まったく変わるというのは、個人的には好きな部類なのでオッケー。とにかく最後、ダコタちゃんが生きているってのが“そりゃちがうだろ!!”と。ここまで徹底的にハッピーエンドにしないとアメリカ映画ってダメなんすかねぇ?6点(2005-02-03 20:05:38) 4. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード まずこの映画は宣伝方法に問題があった。さもジョニデが主演のようなあのCMは前作への冒涜である。確かに、エル・マリアッチシリーズは有名ではない。だがB級アクションファンには熱狂的なファンがついているので、そこでまずマニアが憤慨した。商業的ヒットを期待するため、マニアを無視するのはしょうがないこと。だが、一般層があの映画を観ていったいどう思うのだろう?ありえない展開ばかりで戸惑うこと必至である。以上のことはこの作品だけでなく、キル・ビルにもいえたことなんだけど。。。作品自体に関しては、豪華な食材を用意したけど、上手く料理にできていない感じ。ミッキー・ロークもウィレム・デフォーも彼らがやる必然性がなかった。両者のファンなので、余計にそう思う。話が大きくなってしまった分、バンデラスの銃撃戦が映えなかったのも残念。半分の予算で、半分のキャスト数で、もう一度撮って欲しい作品。6点(2004-03-11 17:10:50)(良:2票)
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