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プロフィール |
コメント数 |
519 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
60代のおっさん
好きな言葉
期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)
人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)
座右の銘にするのはどっちだ |
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1. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
《ネタバレ》 幕府がキリシタンを弾圧したのには当然に理由がある。一番の理由は西洋の侵略を恐れてのことだろう。当時のカトリック教会は異教徒の奴隷貿易を認めていた。彼らにとって信徒以外は人ではなかったのだ。多くの日本人が奴隷として連れ去られた記録もある。そのような宗教を日本で広められることに幕府が危機感を持つのは理解できないことではない。現在でも、イスラムに関係する紛争やテロが多発して宗教が純粋な信仰の問題だけでなくなっている。そう考えると、この映画で繰り広げられる悲劇は、決して日本側だけが引き起こしたのではないことが理解できる。しかし、少なくともこの映画の信徒らにとっては内なる信仰の問題であることには変わりがない。もう一つ。キチジローの弱さは、違う意味の強さに結びつく柔軟性につながっていることだ。信念や意地を捨てることが生き残るための方策であることを示している。生き延びたキチジローは勝者であるという側面も感じる。原作読後に感じた宗教の意義への問いかけと味わい深い余韻は鑑賞後に同じように感じた。[DVD(字幕)] 10点(2019-01-10 21:46:49)
2. リベンジ(1990)
《ネタバレ》 悲しい許されない愛の話です。ケビン・コスナー主演の作品の中ではかなり好きなほうです。アンソニー・クインはさすが存在感が抜群ですね。こういう名優が脇役にいると作品が引き締まります。ストーリーは復讐が基本になっていますが、男同士の友情と裏切りに巻き込まれ、悲しく死んでいく女の姿がなんとも言えず胸を締め付けます。誰が悪いというわけでもないので、よけい哀れに思われます。メキシコの哀愁を帯びた風景もこの名作を引き立てています。やっと愛する人と逢えたものの力尽き、ずっと大切に持っていた認識票を落とすシーンが、日本の名作「野菊の如き君なりき」を思い起こさせます。 8点(2004-01-12 21:03:07)
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