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【製作国 : メキシコ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  エレンディラ 《ネタバレ》 まー、とにかくキョーレツな映画でした。強欲婆VS美しい孫娘の壮絶な人生。赤茶色の大地に真っ青な空が印象的。映像はどこをとっても美しいのに、お話は極めて悲惨。強欲婆は大量毒入りケーキ(しかも毒々しい色この上ない)をムシャムシャ喰うわ喰うわ。えー? なんで死なないの? 悲惨なはずなのに、苦笑してしまう。なかなかの傑作。蜷川エレンディラを昨年見逃したのがいまだに心残り。望む、再演! 余談だが、この映画のビデオ、字幕が非常に読みにくかったことを思い出す。(字幕改善の上)望む、DVD化![ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-06 14:25:18)

2.  忘れられた人々 《ネタバレ》 まったくもって、救いのない映画。見た後、心が重たくなった。あまりに悲惨なラストシーンゆえかも知れないが・・・。主に、2人の少年にスポットが当てられているのだが、どちらも「彼の人生は、一体、何だったのだろうか?」という虚無感に襲われる。生まれてきた意味は? 誰にも(親にさえ)愛されず、社会からも排斥され、心安らげる場所もない。挙句、人のぬくもりを知ることなく絶命。「人間、生きているだけで意味がある」なんていう安っぽい自己啓発本など、この映画の前に、喝破されるだろう。50年前のメキシコのお話じゃなくて、いつの時代にもどの世界にもある現実なのだと思う。「だから何だ?」と言われそうだが、実際、だからと言って、これで何かが自分の中で変わるわけじゃない。ただ、ほんの少し心を痛め、そして数日、いやそれどころか数時間もすれば、またそんなことには無頓着な自分がいるんだろう。この世も、人生も、無常であることだけが真理だと、改めて実感。[DVD(字幕)] 7点(2008-09-09 16:47:44)

3.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 好きです、こういうの。結構エグいシーンも多く、そういうのがちょっと苦手な私は、思わず目を閉じたり顔を背けたりしてしまったりもしたんですが、恐ろしさ、希望、優しさ、残酷さなどが渾然一体となって、独特の混沌とした雰囲気が全体を覆っています。まだ幼いオフェリアにとっては、内戦という世情の厳しさよりも、もっと狭い、自分の過酷な境遇(それは大人の勝手な理屈によって追いやられたもの)から逃れるべく、ユートピアの王女を夢見る様には胸が痛みます。オフェリアの母のような、精神的にも物理的にも自立していない母親像というのが、とにかく、私は大嫌いなのですが、そんな嫌悪感をかき消してくれたのがメルセデスの存在。彼女だけが、最後まで、オフェリアを親身になって守ってくれたのだから。ラストは、この辛過ぎる現実世界での死によって、オフェリアが永遠の安らぎを得たという意味で、ハッピーエンドなのでしょう。少なくとも、私はそう理解しました。だからこそ、見終わった後、とても切なくなるのです。[DVD(字幕)] 8点(2008-06-06 14:46:06)

4.  アマロ神父の罪 映画を見ながら“怒る”ってほとんど経験ないのですが、これはもう、“怒りが込み上げる”ばかりの映画でした。内容の是非? そんなもの、クソ食らえ!って感じです。男だ女だ、と別段騒ぐ気はないけれど、こーんなバカ男は、この手で葬ってやりたい!! とにかくサイテー。公開時に劇場に見に行けなくて残念、と思っていたけれど、見に行っていたら配給会社に怒りの電話をしたかも・・・、です。見に行かなくて正解でした。[DVD(字幕)] 0点(2007-06-18 17:14:52)

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