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コメント数 951
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作国 : スイス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  サタンタンゴ 《ネタバレ》 7時間半かけて描かれる、ある寒村の死。 建物は朽ち、壁が剥げかけ、あぜ道には止まない雨が降り続け泥土に覆われる。 酒に溺れる年寄り、歳を食った売女くらいしかおらず、互いに足を引っ張っているだけ。 閉塞感に満ちた村に死んだと思われる青年の帰還と孤独な少女の顛末が物語を大きく動かす。 ただ、そこに至るまでの一日を各登場人物の視点でゆったりと進むため、 一枚の地図ができあがるまでに4時間強を要する。 一瞬が永遠に感じられるほどに引き延ばされた緩慢な長回し、虚構が現実の時間と同一化する。 秩序の中に当て嵌められた支配者と被支配者の狭間に、自分はどこに属するのか? 行きつく先にあるのは"搾取"である。 搾取する相手を失った者には絶望しかない。 自らを強者と思い込み猫を殺し、自ら命を絶った少女もそうだろう。 一方で、不安を煽り、信頼を獲得しようと村人の心に付け込む青年は救世主の顔をした詐欺師だった。 金を巻き上げ、いったん疑心に陥らせた後で脅しに近い言葉で信頼を強固にさせる念の入れよう。 ただ、そんな彼も警察のスパイ網を作らせるために釈放されていることから、 真に搾取している存在とは……言うまでもないだろう。 外敵から虐げられるままのハンガリーの被支配者側の歴史が本作に反映されている。 希望をチラつかせては絶望に叩き落される不条理は世界中どこでも普遍的だ。 配信ではなく、ストップボタンを押せない映画館で"体験"する映画。 どこに向かうか分からないあやふやさを含めて、わずか150カットの画の吸引力にしても、 ダラダラ撮っただけの映画ではないことをタル・ベーラは証明してみせる。[インターネット(字幕)] 6点(2025-01-17 23:26:42)《改行有》

2.  イメージの本 2022年9月13日、91歳の生涯を閉じたゴダールの遺作。 彼の初期作品を数本見た程度であるが、本作を見れば初期作品が如何に映画としての原型も、 エンタメ性も残っているのかよく分かる。 商業映画から決別し、映画の新たな可能性を模索しているのは確かだろう。 新撮が含まれているとはいえ、既存の記録映画と劇映画のコラージュに難解で哲学的なナレーションが重なる。 映画という概念を解体して、再構築した結果、仙人にならないと理解できない代物になってしまった。 普通の人が見たら映画ではなく、ただの睡眠導入剤だ。 10回見ようが、100回見ようが、きっとゴダールが見た真理には辿り着けないし、 この時間を別のことに使った方が有意義だろう。 哲学的に考え抜いた先にあるのが厭世であり、病苦による尊厳死だとしたら虚しい。 ただ、それも彼の選択である。[インターネット(字幕)] 1点(2023-04-27 23:56:04)《改行有》

3.  人類遺産 アマゾンプライムで配信されていたので視聴。 音楽もナレーションも説明の字幕もなく、果ては人間すら登場しない。 固定カメラでかつての人の営みがあり、やがて廃れていった建造物を切り取る。 置き去りにされ、朽ちていく建造物はあまりにも寂しげであり、かつ詩的で退廃的な美しさを醸し出す。 音楽の代わりに雨の音、風の音、波の音、動物の鳴き声が音響の要として大きく際立つ。 伝えたいメッセージがあるわけでもない。 ただ、そこに何があったのか想像をかきたてる。 原発事故で時が止まったままの福島の帰還困難区域もそう。 確実に眠気に誘われる映画かもしれないが、 映画を見る体力も残ってないときでも気軽に見れる映画でもある。 そのまま彷徨い、力尽きるまでフレームの中で旅してみたい。[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-28 23:00:48)《改行有》

4.  MEMORIA メモリア 頭内爆発音症候群に罹った監督の実体験を元にしているという。 固定カメラによる常軌を逸した長回し撮影に、眠気と共にハッとさせられる"音"の数々が挿入され、 夢か現か彷徨い歩く超自然的な感覚と同化する。 本作を撮ったのは、かつてカンヌで最高賞を受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン。 母国タイでの制作環境の改善のなさから海外に拠点を移した初の外国語映画だ。 『ブンミおじさんの森』で撃沈した自分にとって、久々の監督作視聴となったが、 やはり既存の映画文法から外れた対極的な作りであるため、 本当にそういう風に割り切らないといけない。 お酒を飲んで、照明も外界の環境音もシャットアウトした視聴環境で、 人間をダメにするソファに埋もれながら見ることをおススメする。 無意識に委ね、何度も反芻して初めて、本作が傑作だという結論に辿り着くのかもしれない。 (再視聴次第では評価が変動する可能性あり)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-02 23:59:39)《改行有》

5.  悦楽共犯者 《ネタバレ》 シュヴァンクマイエルが行くところまで行ってしまった自己満足映画…と言いたいところだが、 6人それぞれの突き抜けた性倒錯ぶりを傍から見るとやはり滑稽で最後まで目が離せない。 個人個々で始めたはずが次第に他の人にも影響を与え、 メタ的な意味で視聴者も巻き込んでいく意味で確かに『悦楽共犯者』だ。 本作にシンパシーを感じたのであれば、誰かの性癖も犯罪行為でなければ否定しないでおきたい。 気に入らないものを排斥するお気持ちクレーマーが憚る世界なのだから。[インターネット(字幕)] 8点(2022-07-05 23:25:50)《改行有》

6.  アリス(1988) 《ネタバレ》 かなり昔にDVDで見ていたが、 アマゾンプライムで再視聴する機会があった。 こちらは原語のチェコ語バージョン。 アリスの口のアップ、引き出しの取っ手が抜けることを始めとした反復を重ねる手法に、 物語を拒絶するように話が通じないグロテスクなキャラクターたちと、 アリスから見た未知だらけの不可解な世界をシュヴァンクマイエルが的確に伝える。 そこに子供ならではの純粋さと残酷さが同居する。 そんな"鬱くしい夢"を魅せられる人によっては至高の90分だろう。[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-05 22:38:06)《改行有》

7.  ニーチェの馬 ミニマリズムの極致。色のない荒涼な写実主義絵画を延々と眺めるようなもので、ギャラリーに歩み寄らず(悪く言えば媚る)、むしろ「無から何かを感じ取れ」と歩み寄らせるスタンスだから、粗製濫造の娯楽映画に浸かりきった大衆が拒絶するのも無理はない(仕事に疲れ切って何も考えたくないから、劇中の父娘と同じようでダブる)。反面、今日評価されている芸術に対して、何も疑わず追従する大衆もいるという矛盾。ゼロベースから形を変えて、後世に影響を与えているのならその価値はあるかと。物質主義も精神主義も棄てた先にある答えを、後世の人たちが見つけるかもしれない。そういう意味でのタル・ベーラの遺作。[DVD(字幕)] 5点(2015-12-07 19:11:50)(良:1票)

8.  太陽(2005) 幻想的で寒々しい映像美が邦画にはない違和感を醸しており、昭和天皇の浮世離れっぷりを際立たせていた。しかし、デリケートな題材にずかずか踏み込んでいる割には、欧州の監督らしい、従来の昭和天皇像から抜け出せていなかったと思う。意図的に抒情性を排したせいもあるのか、単調で途中でウトウトしたのは言うまでもない。これでは"映画"ではなく、"演劇"である。自分には合わなかった。[DVD(字幕)] 3点(2015-09-11 18:50:08)

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