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【製作国 : フィンランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アングリーバード 《ネタバレ》 中盤までは結構シンドい感じ。大してカサの無い単純な物語を、キャラのドタバタエピソードで埋めてゆくという状態なのですが、これがあんまり笑えるものではなくて。美術デザインが色々と凝っていて、飛べない鳥達が暮らす世界を見るのは楽しいものの、物語の進行が遅くてちょっとダレ気味。 でもこれが後半、反撃の物語になると途端に激しく弾んだ映画になって。飛翔と落下と破壊、その快感、3Dの効果も手伝って非常にエキサイティングなクライマックスを迎えます。前半のドタバタ描写も、この部分の各キャラの個性分けされた見せ場のためだったのかと思うと納得。 映画鑑賞後に元となったスマホゲーをプレイしてみたのですが、なるほど、シンプルなゲームのシステムをよくもまあ上手く映画化したもんだと。ゲームに親しんでから見ていたとしたら、徐々にそこに向かってゆく展開に焦らされた上で最高に盛り上がるクライマックスを迎えられたかと思うと、ちょっと残念な気もしますが、逆に何も知らないで見て、そのぶっ飛んだ展開に「なんじゃこりゃ!」って驚きを持って見られたので、それはそれで。どちらでも吉。 点数はかなり甘い気もしますが、クライマックスの異様なテンションにすっかりやられて見終わった時の満足感がハンパ無かったので。[映画館(吹替)] 8点(2016-10-06 22:54:21)《改行有》 2. 劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス 《ネタバレ》 『ムーミン』にそれなりに思い入れがないとキツいかな。色彩はキレイですけれど、目を見張るような映像表現とか、綿密に構成された物語がある訳ではなくて、ただ『ムーミン』のキャラ達がその時間を過ごしてゆくだけの映画で。 しかも、お馴染みの主なメンバーはムーミン一家、フローレン、ミイのみ。スナフキンとミムラ姉さんの出番がちょこっと、それ以外はゲストキャラばかり。 更にミムラ姉さんとミイはムーミン達と今回初対面という設定。意外と敷居高くないか?みたいな。 高級リゾートに紛れ込んだ純朴なムーミン一家が、上流階級の人々(?)と触れあい、摩擦を起こし、影響を与え、そして村に帰ってゆくという流れにシニカルさを多分に織り込んでいますが、それがあまり笑いには繋がらないところが、ちょっとキビシイ感じで。 フローレンのカジノでの稼ぎが簡単な解決に繋がっていて、色々な人々とのエピソードの積み重ねによって物語が高まってゆくような事はなく。せいぜい芸術家の彫刻のエピソードが流れを持っているくらいで。もっとも、そういう物語性を求め過ぎていないあたりが「らしい」のかもしれませんが。 普段丸出しな状態なのに体をハンパに隠すものを身にまとう事で逆にいやらしくなってしまうってあたりはヨーロッパ的笑いの世界と考えていいのでしょうか? ムーミンがご機嫌ナナメな状態が結構あって、主役なのにどうも冴えない感じだったのが作品全体のトーンを落としている気もしました。 きっとこれは身構えて見る作品ではなくて、なんとなく流れてゆく、なんとなく綴られてゆく世界をゆったりと眺めるようなアニメーションなのでしょうね。こちらは気合入れ過ぎて勝手に肩透かし食らった、みたいな状態でしたが。その「色」を読むのもまた大切。私はまだまだ未熟者。[映画館(吹替)] 5点(2015-02-18 22:46:59)《改行有》 3. アイアン・スカイ 《ネタバレ》 八方美人的な作りで意外に冴えないのはナチという題材を主役に扱う事の難しさゆえか、はたまたクラウドファンディングのせいでしょうか。場面転換時にいちいちダラーっと月面基地の風景を捉える退屈なショットは『スター・ウォーズ』新エピソードのルーカスへの皮肉か(エピソード1~3のDVD、チャプターどんどん飛ばしてみて)、マジなのでしょうか。ウド・キアに口から血を流させて『処女の生血』の再現でござい、ってやってみせるのはいいとしても、どうも「その程度?」という歯痒い状態が続く感じの映画でした。これが一気に冴えを見せるのが真の悪であるアメリカがその力を発揮するシーンから。それまでのナチゆえの後ろめたさ、言い訳がましさと打って変わって、アメリカが悪としての破壊力を見せつける単純な気持ち良さ。でも、それって創作において昔はナチ、今はアメリカを悪として設定しておけば、とりあえず安心安全なんじゃない?みたいな安直な選択。それじゃ自ずと到達点は低いところに見えてくるでしょうて。今のアメリカだってナチと大差ないじゃん!って? エンドクレジット部分の凡庸なこと。志したのはその程度?[映画館(字幕)] 5点(2012-10-18 16:03:03) 4. かもめ食堂 《ネタバレ》 「空の彼方に躍る影」だよ!と冒頭の小林聡美のモヤモヤにシンクロしてる時点から術中にハマってしまっていたのでしょう。映画の中の人々と共に淡々と、じんわりじんわりとちょっとした幸せを感じてゆく映画でした。小林聡美が、なんていい表情をするんだろう、ってくらいにイイです。彼女によって作られてゆく料理と人間関係とが、あったかい気分にさせてくれます。ただ、もたいまさこと小林聡美だと、私の中ではどうしてもかーやときみちゃんですねぇ。本来はリアルなハズの二人のぎこちない距離感が逆に違和感になってしまうという。あと、最後の方の、トランクの中身とプールでの「エヴァ」の最終回みたいな部分は必要だったのかどうか、ちょっと疑問だったりはしました。ですがこの監督の「恋は五・七・五!」みたいな、らしくない無理した感じはなく(あれはあれで楽しい映画でしたが)、「バーバー吉野」の時のじんわりとして、ちょっと可笑しい、って感じが更に高められて、ああ、この監督の映画がもっと見たい、と思いました。そして、それ以上にかもめ食堂に行ってみたいな。[DVD(邦画)] 8点(2006-09-29 01:13:06)
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