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1. コングレス未来学会議
《ネタバレ》 俳優をCG化してしまって映画製作をするという発想は理解できる。
ゼロから作るより、既に人気のある有名俳優の権利を買い取るというのも理解できる。
それが何らかの悲劇を生むんだろうなと想像してたけど、何故アニメになったのかはさっぱりわからない。
アニメになってからはストーリーも迷走して意味不明。
何か深い哲学的なメッセージが込められてるのかも知れないけど、汲み取ることは出来ませんでした。[インターネット(字幕)] 4点(2022-01-12 02:15:23)《改行有》
2. スペシャリスト/自覚なき殺戮者
歴史的な裁判を記録した映像としては貴重なものなんだろうけど、映像作品としては退屈でつまらない。
ホロコーストに興味の無い人にとっては、苦痛の2時間でしかないと思う。
個人的には多少興味のある方なので、なんとか見られたけどね。
法的な問題とか、責任がどこにあるとか、そんなことはどうでもいいんだけど、そもそも何故そんな悲劇が起きたのかという考察の部分は興味深かった。
冷酷な言い方をするなら、極めて効率的な合理化だったんだろう。
鳥インフルエンザで大量の鶏を殺処分するような感覚なのかも知れない。
その執行手続きのスペシャリストがアイヒマンで、時代が違えばとても有能な役人になってたのかも知れない。
もちろん殺したのは鶏ではなくて、人間だったのだから重罪ではあるけどね。
少し話を巻き戻して、そもそもアイヒマンは反ユダヤではなくて、ユダヤ人の祖国を取り戻そうと尽力していたと主張している。
証人のユダヤ人指導者からは好感を持たれていたようだし、実際にユダヤ人の移住計画に携わっていたことも確かなようだ。
もちろん慈善事業というわけではなくて、財産を没収して戦費とする為の計画ではあるけど、少なくとも虐殺しようなんてことは考えてもなかったのだろう。
移住がやがて虐殺へと暴走していったのは、戦況の悪化による必然的な流れだったのかも知れない。
もしドイツが戦争に勝っていたなら、600万人のユダヤ人はドイツが獲得した何れかの土地に移住させられて、ユダヤ人国家が誕生していたのかも知れない。
そうなっていたら、建国に尽力した功労者として、アイヒマンはユダヤ人から賞賛されていたのかも知れないのだから皮肉なものです。[DVD(字幕)] 5点(2016-12-02 18:35:47)《改行有》
3. 迷子の警察音楽隊
エジプトとイスラエルの複雑な関係を反映したような微妙な空気感のある作品でした。
平和条約の締結から数十年ということで、根深い対立感情はもう無いようだけど、快く迎え入れるような心の交流を描いたという感じではなく、かなり遠慮勝ちにどこまで踏み込んでいいのか探り合うようなぎこちなさがいい雰囲気を醸し出していたと思います。
あと、所々挟み込んでくるコメディ演出も冴えてて、カーレドによるパピへの恋愛指南は最高でした。
終盤はちょっと感傷的な展開だったけど、あまり深刻になり過ぎず、哀愁の漂ういい余韻があったと思います。
アラブの春以降の政情不安で、両国の関係がまた怪しくなりそうな雰囲気もあるけど、こういった民間レベルの交流は大切ですね。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-29 13:35:34)《改行有》
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