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プロフィール |
コメント数 |
3996 |
性別 |
男性 |
年齢 |
54歳 |
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1. ザ・ゴーレム
子供の頃、正確には覚えてないけど「世界の妖怪百科」みたいな本があって、色んな妖怪が載っている中で(妖怪の定義は不明だが)、妙に心惹かれるのが、このゴーレムというヤツ。何が気に入ったのか自分でもわからんけど、おそらく、オドロオドロしい妖怪たちの中で、やたら無機質なのがカッコ良かったのかも。もっとも、「ぬりかべ」と「いったんもめん」とかが有機物なのか無機物なのかは知らんけど。水木先生の筆一つ。
しかるにこの映画のゴーレム。これではまるでタールマンじゃないか。いやそれどころか、ドロドロを落としたら、普通のコドモではないですか。ま、いいけどさ。
というワケで、圧迫と復讐、みたいな凄惨な「昔話」を描きつつも、主人公がかつて失った自分の子供をゴーレム少年に投影した、現代的な家庭劇の要素もそこに加わってます。
そういう点で、ゴシックホラーでありながらちょっとウェットなものを感じさせもして、ユニークな作品ではあるのですが・・・もうひとつ、うまく撮れてない印象。
自然があってこその超自然。なんかもう少し、「前触れ」みたいなものがあってもいいかと。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-13 21:10:34)《改行有》
2. 暴走機関車
エンドロールの途中で席を立つのは嫌いなんですが、この映画は「立たなかった」んじなく、「立てなかった」作品。真っ白な雪の原野をバク進する黒い機関車の映像は絶望的で異様の一言(撮影アラン・ヒューム)。圧倒されます。ヴィヴァルディ「グロリア」の挿入も実にハマってる!ちなみに、黒澤明監督が準備してた元脚本とは、コンセプトも終わり方も全然違ってます(元の脚本の方も面白いですよ)。10点(2003-05-11 13:42:25)
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