みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : イスラエル 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 暴走機関車 本作のベースにあるのは脱獄モノなのですが、脱獄後に味わう自由や爽快感といったものはほぼありません。 脱獄モノとしては脱獄する囚人に感情移入できるところが無く、最終盤まで追手(本作では所長)との接近戦も無い。 パニックものとしての緊張感も物足りなく、(特に頻繁に挿入される管制センターのやりとり) 掴みどころがない部分もあるのですが、極寒の中、極限状態の人間模様を見せる映画としてはなかなか面白かった。 ラストのシェイクスピア作品の一節「どんな野獣にも憐みの心がある・・・」 これはジョン・ヴォイト演じる男のことを言っているのか。 この一節と、脱獄の相棒と途中から加わった女の命を助け、自らは生きようとしないラストが印象的。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-26 20:39:02)《改行有》 2. ジェリーフィッシュ(2007) 数えるほどしか見る機会がありませんが、今までに僕が見たイスラエル映画は不安定な状況が続く自国、そして隣国との関係が垣間見える映画が多かった。本作でも台詞の端々からそれは感じられますが、一見普通に暮らすイスラエルの人々の日常を淡々と綴った群像劇となっています。「ジェリーフィッシュ」とは海をあても無く漂うクラゲのことであり、本作に登場する誰もが海を漂うクラゲのようにどこか不安定で、それぞれに今の人間関係や自分の今に不安を抱えている。それはまるでイスラエルを象徴しているようでもありましたが、彼らを見つめる視線はとてもやさしい作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-08 15:23:12)《改行有》 3. フリー・ゾーン 明日が見える場所 観ている間ずっと、この地域の報復の連鎖を象徴するかのような冒頭の歌が頭から離れませんでした。旅の道中の荒涼とした風景とカラッとした晴天の日が少なく時には雨が降りずっとどんよりした曇天だったのが印象的。ラジオからテロ警報のような臨時ニュースが流れる。常に紛争やテロと隣り合わせでこの地域の人々が暮らしている現状が伝わってくる。そして車中の3人の女性、イスラエル人とパレスチナ人、そこにアメリカ人が入っている。そしてイスラエル人とパレスチナ人の間に口論が始まり、延々とその口論は続く中アメリカ人が立ち去っていくラストシーンは解決の糸口が見えないこの地域の問題に対する、ここで生きている人達の世界への無言のメッセージであるように感じられました。[DVD(字幕)] 5点(2010-06-06 11:51:47) 4. 迷子の警察音楽隊 《ネタバレ》 エジプトの警察楽団が公演の為イスラエルを訪れる。しかし行き先を間違えて人影もまばら、殺風景な町に迷い込んでしまう。その町の食堂の女主人に助けられての(この人がすごく魅力的でした!)一夜限りの交流が淡々と描かれます。隣国とはいえ長年民族対立が続くアラブとイスラエル。その交流はどこか気まずくぎこちない。でもその内に打ち解けて「田舎に泊まろう」の様に一宿一飯の御礼はミニ演奏会!みたいな展開もアリかなと思ったのですが最後までぎこちないまま。でも、ぎこちないながらも彼らの間には確かに心の交流がありました。地味ながらもその交流の描写が微笑ましかったです。常に威厳を保ち、団員を厳しく律する団長。冒頭、ミスした若手団員にクビを言い渡してしまう。事あるごとに団長に逆らうその若手団員。一夜が明けた別れの朝、女主人に小さく手を振る団長とお前も手を振れ、と促されて手を振る若手団員。色々あった女主人との一夜を通して団長は優しく若手団員を許し、そして団長に逆らうことなく笑顔で手を振る若手団員。その別れのシーンが何とも微笑ましく、鑑賞後の余韻もとてもいい映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 23:25:45)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS