|
プロフィール |
コメント数 |
604 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/ |
自己紹介 |
2004年から映画専門サイトをたちあげました。 ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。 リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ ザフューチャーなどのアンブリンもの。 十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・ 自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ 思いも変わると思います。その中で、共感できる人が 多ければ売れるのでしょうね。 たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・> と、マニアックな映画にも手をつけますが、 できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、 子供時代に帰ってるみたいです・・ それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・
|
|
1. エイミー(1997)
《ネタバレ》 父の死によるショックで口がきけない耳も聞えないと思われていた少女が、
実は歌ではコミニュケーションがとれるということがわかり・・
これは感動作で私好みの映画だろうと期待大でレンタル最後にとっておいたのです。
確かにいい作品です。
前半などすでにウルウルきていましたから・・
ミュージカルが苦手なのですが前半は必然性も感じられ、
なんとかして少女に口をきかせよう、歌えることがわかった・・
そこから突然がらりと作品が変わってしまいました。
感動できる作品なのに途中からおいていかれてしまいました。
町中の人が歌いだすあたりになると、
もともとミュージカルが苦手だからあっけにとられてしまう・・
特に警察隊が少女を歌いながら探すシーンはコメディか?と、
ちょっと感動モードに入っていた私はガクッ。
警官が初めて少女に歌ったシーンはよかったですが、
あんまり何回もそのパターンは入れないほうが映画のテンポが悪くなると・・
後半なんか公園のシーンでとてもいいところがあり、
エイミーがトラウマと戦っていたという抱きしめたくなるようないいシーンもあるし、
全体的に観て癒されて後味もいいのにもったいないなぁと思いました。
いやもったいない。
実は私は勝手にこの映画を観る前から妄想していて、
もう会えないお父さんを探して歌いながら街をさまよう少女のお話・・
つまり「オリバー・ツイスト」少女版みたいに想像していました。
でも実はシリアスなのに明るい映画でした。
前半の調子でいってくれれば8点くらいの感動作だったかも・・
後半が「トムとトーマス」みたいなドタバタ劇をミュージカルにしたようだ。
と説明すればわかってもらえるかな(苦笑)
前半の絵的な演出は昔のフランス映画と思うほど(絵的に)
絵ハガキにしたいような止まった演出がおしゃれでした。
曲もよかったですよ~♪
これはもしかしたら映画よりも舞台でミュージカルとして見たほうが楽しそう。
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:21:08)《改行有》
2. エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000)
《ネタバレ》 まず、カラーでは当たり前ですが国旗や景色やら色がついていて観やすい。
けれど潜水艦の中の色使いがあまりにも派手すぎ。
これでは宇宙船の中です(苦笑)
演出、これはもうオリジナルのわかりくいところを解明してくれていますが、
あまりに説明しすぎて逆にしらけてしまったところがラスト・・
ラストの描き方が湿っぽすぎてそれが大きな不満なのですが。
エンディングなんかもうメロドラマ状態ですよ。
家族愛に恋愛にとそれぞれの終焉を丁寧に見せられるのですが、
フェラーリの博士の最期の描写以外はしらけてしまいました。
逆に感動したのが中半の黄色い車の一家自殺シーンです。
ああいう描き方のほうが客観的でいてすごく哀しさや悲惨さは伝わってくる。
ラストの家族愛描写はひつこいというかいきなり子供が入ってくるので、
全然感情移入ができなかったのです。
それまでにも出てはきますがあまりにも描かれなさすぎでした。
言葉は少なくとも最期は映さなくとも恋愛や家族愛を想像させ、
後味の悪さと観るものに考えさせるゆとりを与えてくれたのはモノクロのほうだった・・
伝えたいことがわかったのはモノクロの説明不足のほう、それをカラーで観て気がついたのも
皮肉です。
さてではこのリメイク版はなぜオリジナルより自分はいいと思うのか?
わからないことよりもわかるのに描かれてなかったリアルさです。
ジワジワと時間が迫るのでパニックになって逃げ惑う人々とまではいきません。
でも暴徒や身勝手な行動を起こす人々はきちんと描かれており、
しかも主人公がアメリカ軍人ということでモノを投げられるなどの描写は納得できる演出です。
絶対にやってほしかった死体や病んでゆく人々はもちろんのこと、
これらリアルな描写がきちんと描けているからこそリメイクは成功したといっていいでしょう。
大統領や世界のニュースが流れるのはワンパターンなので好みませんが、
この作品に関してはなにしろ戦争当事者であるアメリカのニュースは必要です。
自然現象などではないのですから説得力があります。
「渚にて」でキーポイントになったあのコカコーラの空き瓶は、
このリメイク版でも使われていて感心しました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 13:09:17)《改行有》
|