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1. ソウ6
《ネタバレ》
シリーズ全体から見た場合、ストーリーにあまり進展はありません。
ホフマン対ジルの決着も、次回へ持ち越しになりました。
ジグソウの遺志は、ジルの手で病院に運ばれるところまでで終わりましたが、
何作か後に成長した形で見られるのでしょう。
今作のゲームについて、冒頭の「ヴェニスの商人の天秤ばかり」
とでもいうようなゲームは、一応フェアな形で行われていましたが、
メインのゲームはアンフェアで、かなりひどい設定でした。
当事者が助かるための行動を、自分自身で取れないのです。
この謎が解ければ助かるとか、この試練をクリアすれば生きられるとか、
そういったものが当事者に提示されず、第三者の判断や行動によって、
命運が決められるのです。
自分では何も出来ずに、ただ死んでいく者もいれば、
何も行動していないのに助かる者まで出てくるしまつ。
それどころか、このゲームには観客に対し映画製作者サイドから、
「だまされた?こっちと思ったでしょ?実はこっちでした。」
と言いたいがために、連れて来られたような人物もいました。
作品内で登場人物をだますために行われたトリックではなく、
観客に対してのみ行われるサプライズが描かれていることに、
また失望させられたのでした。
でも、SAWⅢで残された「アマンダへの手紙の謎」が、
今作中で解明されたのは大きな収穫でした。
こういうことがあるので、シリーズ最後まで見続けたいと思うのです。
[映画館(字幕)] 5点(2009-11-09 23:46:42)《改行有》
2. 女と女と井戸の中
《ネタバレ》
歳をとってから大切な人ができると、
自分の与えれるもんは何でも分け与えたくなるんよね。
決して、相手を縛り付けたいわけやないけど、
いつまでもそばに居続けてほしいさかい、
お金を使うんは否めないんよね。
長い間、欧州旅行の思い出だけを心の糧に、
寂しい人生を送ってきたんやし、
夢中になるんも仕方ないやね。
ほんまに一人って寂しいさかい…
若い時は、愛や自由よりもお金や贅沢が大事やし、
利用できると判れば、人の気持ちも平気で踏みにじるんよね。
そんな生き方も寂しいなぁ…
大切な銀のスプーンを二人で井戸に落とす場面が、
それらを象徴しているようで、めちゃ切なく感じたんよ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-28 23:44:02)《改行有》
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