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【製作国 : オーストラリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. レイルウェイ 運命の旅路 タイとビルマ(ミャンマー)を結ぶ交通路として、戦時中旧日本軍によって建設された泰緬鉄道は、過酷な労働と劣悪な環境によって日本兵や連合軍捕虜、原住民など数多くの犠牲者を出し「死の鉄道」とさえ言われた。この泰緬鉄道建設に関連した映画としては「戦場にかける橋」が名作として有名だが、それはあくまでフィクションであり、「死の鉄道」とはほど遠い。その点この映画は青年将校の自伝に基づくものだから伝わってくる迫力は全く違う。私もこの映画を見るために泰緬鉄道を調べてみるまでは、「戦場にかける橋」程度の認識しかなかった。だがリアルとはいえ建設での困難さの場面はほとんどなく、ラジオを作ったことで無線機製作及び通信と疑われ拷問を受けるなど戦争の生々しさが嫌と言うほど伝わってくる。そして当時の通訳との対峙、語り尽くせないほどの憎しみ、そしてまた・・・。映画を見た後永瀬隆さんの生き方についてパンフで読む機会があり、ニコールとのロマンスを短くしてでも真田広之の部分をもっと深めてもらいたかったと思った。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-17 15:25:29)(良:1票) 2. 英国王のスピーチ 王室継承とか戦争スピーチなどは好きではないが、伝記物映画としてはなかなかの感動ものだった。吃音症の国王役コリン・ファースはもとより、治療に当たった言語療法士のジェフリー・ラッシュが良い味を出していたし、支えになった王妃役のヘレナ・ボナム=カーターもまた良い。演技達者な俳優陣が揃って良い映画になっていたと思う。[DVD(字幕)] 8点(2014-02-05 08:28:50)(良:1票) 3. プリシラ(1994) ド派手なコスチュームとショウは好きずきがあるだろうけど悪くはない。だけどしゃべってる内容がどうも品が良くない。音楽は「愛はかげろうのように」から始まって、「ゴー・ウェスト」「恋のサヴァイヴァル」「ママ・ミア」と好きな曲がいくつもあるのに・・・。[DVD(字幕)] 4点(2013-11-19 22:41:26) 4. デンジャラス・ビューティー 良くも悪くもサンドラ・ブロックの大活躍に尽きる映画。えっ、ミスコンなんてと思って馬鹿にしてたのが恥ずかしい。楽しいコメディでした。[DVD(字幕)] 7点(2013-10-08 16:32:35) 5. プラクティカル・マジック 期待して見ると空振りに終わってしまうかもしれないけど、期待せずに見れば意外とおもしろいかも・・・。[DVD(字幕)] 5点(2012-11-10 06:24:41) 6. デッド・カーム/戦慄の航海 結構緊迫感があって、ハラハラドキドキ、おもしろい。子どもを亡くした夫妻が心の安らぎを求めて航海に出たのはわかるけど、ボートで助けを求めてきた男の方は? ジョンがオルペウス号に乗り移ってみて、何があったのかはおおよそわかる。それにしても10日間も沈まないでいた船が急に沈み出すとは・・・。[地上波(字幕)] 6点(2012-10-16 20:18:26) 7. マジェスティック(2001) フランク・ダラボンらしく夢と希望に満ちたこの映画は、途中までは丁寧に描かれ「ショーシャンクの空を」をもしかして越えるのではと思うほどの感動作だった。ところがどうも詰めが甘い。合衆国憲法に背いてまでも行った「赤狩り」という米国の汚点が最後はどうもうやむやになっているように思う。そしてジム・キャリーも健闘はしているものの、最後はただの人になってしまったみたいで・・・。やはり他の配役が良かったのかも。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-05 06:27:41) 8. ミスティック・リバー 非常に重苦しく後味の悪い嫌な映画だ。米国社会の醜さが象徴されている。あのラストのパレードは何だ。デイブはなぜ殺されなければならなかったのか。こういう映画が賞になってほしくない。ヒューマンドラマと思ってみたのが間違いだった。[映画館(字幕)] 2点(2012-08-13 06:57:23) 9. 奇術師フーディーニ~妖しき幻想~ 魔術の恋もおもしろかったが、これもなかなかおもしろい。同じマジシャンのフーディーニを主人公にしながらも、こちらのお相手は心霊術士。彼が母の死後心霊術(撃破?)に凝っていたことは有名であるが、そちらに焦点をあてたもの。 肝心の奇術に関しては「魔術の恋」に一歩劣るが、後年の作だけあって映像と音楽が良い。キャサリン・ゼタ=ジョーンズよりも最後はシアーシャ・ローナンが勝っていたかも・・・。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-23 23:58:28)《改行有》 10. 裸足の1500マイル 豪州政府は2008年になって初めて「盗まれた世代」の問題に対して謝罪したという。混血の子供たちを親から隔離し保護するという政策は、どう考え方から発生したのだろう。おそらく原住民は野蛮で無教養、文明の灯りを知らない者は不幸というような考え方も根底にあったのだろう。そして家族の絆とは無関係に推し進められていったのだろう。 この映画は、映画としての出来不出来を云々する映画ではなく、真実を伝えるための映画だ。それだからこそ、淡々と静かに語られている。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-04 06:03:07)《改行有》 11. マトリックス 最初見たときの驚きは、言葉で言い表せないほどのものだった。これぞまさしく「近未来」の世界。しかし目新しさとは裏腹にストーリーは好きでなかった。[DVD(字幕)] 4点(2012-05-16 09:34:13) 12. 別離(2011) 数々の映画賞を得た「別離」がとうとうイラン映画初となる米国アカデミーの外国語映画賞に輝いた。前作「彼女が消えた浜辺」で、人間の心理を描くのがうまい監督だと思っていたが、今回はそれ以上。イランの社会的・政治的な側面、宗教や階級問題などが根底に人間関係を見事なまでに表現している。 [映画館(字幕)] 8点(2012-05-06 17:59:16)《改行有》 13. ムーラン・ルージュ(2001) 滑稽でもあり、愛の物語でもある何ともへんてこなストーリーに派手な映像と有名な歌の数々、見事とも言えるアンバランス。それをユアンとニコールらが歌うのだが、これが上手か下手かが問題。この方面の音楽に長けていない私には判断ができない。私が聴いていてもよかったなと思ったのは、ロクサーヌのタンゴ、高橋大輔のスケートで流れる曲。いろいろ善し悪しはあるけど、まあまあ楽しめる映画だろう。 ロートレックの「赤い風車」の方が私は断然好きだが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-05 22:09:38)《改行有》 14. ミス・マープル/パディントン発4時50分(1987)<TVM> 《ネタバレ》 広いお屋敷で遺体を探すのに、ゴルフの練習を思いつくなんてすばらしい。題名から列車トリックものかと思ったら、冒頭の急行列車の発車時刻だったのか。[地上波(吹替)] 6点(2012-04-15 10:46:11) 15. シャーロット・グレイ ナチスドイツ侵攻によって二分された第2次世界大戦下のフランス。南部ヴィシー政府はドイツ傀儡政権、ナチス寄り政策を進めると共にユダヤ人検挙も積極的に行った。それに反発する市民や左翼はレジスタンスとして政府に立ち向かった時代である。 シャーロットはそんな政治的関心があるわけではなく、ごく普通の看護婦であったのだが、フランス語が堪能だったことと愛する男を追って、レジスタンスの一員となる。映画はそういう激動の時代の中で、強く生きるシャーロットの生き様とロマンスを見事に描いている。 主役を演じたケイト・ブランシェットは実にすばらしい。エリザベス女王に限らず彼女が演じたどの役柄にも存在感を示してくれる。一方でまた、ジュリアンの父を演じたマイケル・ガンボンもまた良い味を出している。[DVD(字幕)] 8点(2012-04-12 18:03:04)《改行有》 16. シャーロック・ホームズ(2009) 少年時代に慣れ親しんだシャーロック・ホームズとはまったく違う映画だった。ユーモアとミステリーの世界から、ホームズやワトソンの名前を借りただけのアクション映画の世界に飛び込んでしまった。ミステリーとしてはお粗末そのもの、昔見たロバート・スティーヴンスのホームズがなつかしい。[地上波(吹替)] 2点(2012-03-20 10:00:13) 17. シャイン 《ネタバレ》 くわえたばこで背中を丸めたまま、突然「熊ん蜂の飛行」を弾き出す。その男が酔っぱらったように見えるおかしな男だから、拍手喝采は当然だろう。それが現存する豪州のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットをモデルとする映画「シャイン」だ。 この映画は何といってもデイヴィッドに対する父親の愛情がすさまじい。盲目的というか狂気にさえ思える。 そのすさまじい訓練は、父親から離れロンドンに渡ってからも続き、ラフマニノフを弾いた後は精神病院行きになってしまうほどだ。これをジェフリー・ラッシュが見事なまでに演じてくれる。アカデミー賞主演男優賞を初めとする数々の賞は当然のことだろう。 ピアノ曲もすばらしく言うことないが、フィナーレのヴィヴァルディのモテット「Nulla in mundo pax(まことの安らぎはこの世にはなく)」は天使の響きを感じさせる。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-20 00:53:46)《改行有》 18. グリーン・カード 《ネタバレ》 男はグリーン・カード(外国人永住許可証)を得るため、女は大きな温室つきのアパートを借りるために偽装結婚をする。それでバイバイとなるはずが、移民局の入念な調査には参った。何でここまで調べるの?と思うくらい。それくらい移民問題は深刻なのだろうが、そこは映画、コメディ風に軽いタッチで進む。 でもやっぱり、奥さんの化粧品となると知るかっ、知らないのが普通だろう。知らないですませろよと応援。ラストの抱き合う姿にも温情なし(たぶん) ところであのピアノ演奏、前衛的なものかもしれないが、でたらめに弾いているようにしか思えないが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 22:17:29)(笑:1票) 《改行有》 19. ダンシング・ヒーロー 後半からラストにかけて、漫画チックな展開になるが、それでいてちっとも嫌にならない。聴いたような曲もたくさんあって、音楽がすばらしい。そして何よりダンスシーンには圧倒される。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-11 16:19:04) 20. ミス・マープル/スリーピング・マーダー(1987)<TVM> 幼いときの記憶、塗り込められた壁というとサスペリアPART2を思い出すけど、もちろん原作はこっちの方が前。「スリーピング・マーダー」はアガサ・クリスティの遺作で、最後の作品という副題が付いたりすることもあるが、そうではない。アガサが執筆したのは第2次世界大戦の頃とされ、彼女は自分の死後出版するよう託している。 ところで題名の眠れる殺人者とは? 映画の中でもミス・マープルが過去を掘り起こさない方が良いようなことも言っているが・・・。[DVD(吹替)] 6点(2012-02-04 14:25:05)《改行有》
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