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【製作国 : オーストリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 愛、アムール 《ネタバレ》 ハネケ映像のそっけない痛々しさは、ドキュメンタリー調とはまた違うものだし、ましてやフィクションの画調とはまったく縁がない。「そっけない痛々しさ」は、剥き出しになった危険な状態である。[ビデオ(字幕)] 7点(2015-01-03 21:29:36) 2. サラエボ,希望の街角 《ネタバレ》 原題が「何かに向かう途中」であるそうで、ならばこの邦題はひどい。淡い「希望」に託すとかではなく、自覚的に生き方を選び取る映画だ。歩み寄れないカップルが、決裂し、それぞれの道を行く。「家庭」や「ひとつになること」がゼッタイに大切という発想ではこういう映画は作れない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-16 05:30:40)(良:1票) 《改行有》 3. 隠された記憶 《ネタバレ》 ストーリー語りにおいてあえて「非経済的な」語りをめざした挑戦的な映画である。「非経済的な」語りだから退屈なシーンも挑発的に長いし、観るにはキツイ衝撃シーンも二つ挟まっているが、これらの衝撃も「非経済的」だ(ふつうに「楽しみ」を求める観客存在にとって)。この映画が主人公の側に視点を寄せているために、妨害する主人公の脇から(いわば主人公の思惑の彼岸に)観客が真相を看取する(これがいまいち不明なのは惜しい)という、興味深い例となっている。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-16 13:05:15) 4. ベルリン、僕らの革命 《ネタバレ》 一見古風すぎる「革命」活動だ(かつての、ベルリンの「空き家占拠」運動だって「合法化」にむけた地道な社会運動だったし、それに比べてもプリミティブである)が、感動的な三角関係ものなのが良い。ナチュラル即興演出が成功している。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-15 20:22:28) 5. ピアニスト 《ネタバレ》 関係においてしか存在はないのだが、関係抜きに存在している感じ、それがハネケ映像である。 関係とはこの場合「経済的な語り」あるいは「語りの経済」のことである。このことについては『隠された記憶』の項で書いた。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-09-02 08:45:11)
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