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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 奇跡の丘 《ネタバレ》 福音書の内容がそのまま映画化されていて、ストーリー的な脚色や映像的な演出が映画の体裁を整えるうえでの底辺に抑えられている印象を持ちました。製作者はイエスに対するイメージを出来る限り鑑賞者に委ねようとしているようで、ドキュメンタリー的な趣きを持ったイエス像だったと思います。 で、私が感じたことですけど、後年のイエスには体制や富裕層を糾弾するシーンがやたらと目立ちました。まるで「活動家」です。体制側から目を付けられて当たり前ですよね。イエスが起こした幾つかの「奇跡」と活動家的な側面が一人の人物像の中に上手く収まらない印象を持ちました。 以下、ほとんど余談です。イエスは超能力者だったのだと思います。主に治癒能力。現代ではアニメやラノベで当たり前のように見かける能力ですが、そのキャラが宗教の創始者になるようなお話はありません。超能力と生き方を説くことは全く別次元のお話だからだと思います。現代でも科学的に説明が出来ないことを宗教にしたがる輩は後を絶ちません。でも、それは科学が未だにそれらの事象を説明できるほどには進んでいないだけだと思っています。あー、やっぱり私はキリスト教が嫌いなようです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-13 00:30:01)《改行有》 2. 96時間 レクイエム ヒットすると2~3作の続編が製作されるタイトルが増えた印象です。初作に見どころがあることが前提ですけど、初作の財産を食いつぶしながら萎んで行くのがセオリー。で、本作もその類い。悲しいかな、それくらいの感想しかないですね。2作目よりは良かったですよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-25 15:49:25) 3. 96時間 リベンジ 《ネタバレ》 タイトルから、前作でコテンパンにやられた誘拐犯たちの復讐劇であり、それを返り討ちにする話であることは予想が付きました。その設定から懸念されたのは、前作のような怒涛の攻めが無くなること。「守り」に入っては、あの味は出せないはずです。かくして私の懸念は的中し、普通のアクション映画になってしまいました。 前作で誘拐された娘は売り飛ばす需要があったから大事に生かされていた訳で、「96時間」という邦題が示すように追走劇にも根拠がありました。本作では敵側が離婚した元妻を人質にしますが、彼女を生かしておくことに意味は無かったと思います。チャンスがあればその場で殺す、くらいの構えが妥当だったはず。わざわざ主人公に活躍の場を与えているようなご都合が目に付きました。 また、何をやっても許せる気分になった前作に比べ、本作の皆殺しには眉根が寄りました。敵側の目的が営利ではないからだと思います。主人公の行動を否定はしませんが、前作のように道徳や倫理を飛び越えて共感するには至らず、最も特徴的だった部分が無くなってしまった印象です。前作で激しく興奮した自分には、正直、残念な出来映えでした。[映画館(字幕)] 4点(2013-01-12 22:28:13)(良:1票) 《改行有》 4. 96時間 《ネタバレ》 わずか90分に詰め込まれた破天荒な愛情。ひっさしぶりの快作でした。まず出だしが秀逸です。娘の誕生パーティのシーンだけで主人公と娘・元妻・元妻の現在の夫の関係を見事に描写します。その関係性は後のストーリーに全て活かされ無駄がない。娘を誘拐した実行犯を携帯越しに「必ず見つけ出して殺す」と凄むシーンに痺れ、その後の展開に期待が高まる。「!!! 」 その暴れっぷりは期待以上。そこに正義や倫理や道徳はありません。目指すのは自分の娘だけ。他の誘拐被害者には目もくれず、自分の娘だけ。かつての友人の妻なんて、旦那に口を割らせるために腕を撃ち抜かれる。とばっちりも甚だしい。拷問で情報を吐かせた実行犯は開放せずに電流を流しっぱなし。きっちり公約を守ります。ここまで徹底したキチガイじみた追走の動機は娘への愛情。自分にとって大切なものを守るという一念。その純粋な一念に、娘のいない自分でさえ感情移入し、娘が「来てくれたのね」と言った瞬間に頬に伝うものがありました。そこまで揺らされると、やってることは無茶苦茶でも誰かのためにエゴを貫くことの意義に首肯せざるを得ない。リュック・ベッソン、やれば出来るじゃん。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-12-19 20:07:01)
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