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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 個人教授 本作を嚆矢として、その後「十代の青年が年上の美女にセッ●ス指南してもらう」という趣向の映画が雨後の筍状態となる。元を辿ればラディゲの「肉体の悪魔」やコレット女史の「青い麦」辺りに端を発しているのだろうが、或る意味コレは永遠のテーマなのかも。ただし、名匠オータン=ララによる前述の二作と違い、本作には芸術的側面は極めて薄く甚だ即物的である。DADAさん御指摘の通り、素材としてナタリー・ドロンにもルノー・ベルレーにも役者的魅力が乏しく、観る者をグッと惹きつけるオーラが出ていないのが主な原因。まぁ、その分主人公とヒロインに親しみは持てなくもないが。演出のミシェル・ボワロンは爽やかさ(だけ)が身上の監督なので70年代伊や米の同系列映画の”下品なえげつなさ”とは明らかに一線を画している。個人的には「青い体験」なんかよりは余程マシだが、あからさまに”エロ!”を目的とする御仁の評価は寧ろ逆転するのやも。6点(2004-03-12 01:40:42) 2. 格子なき牢獄 《ネタバレ》 うおおおお!コレは何としたことか?普通ならコリンヌ・リュシェール扮するネリーの清楚な美しさ、アニー・デュコー演じるイヴォンヌ院長の気高くも健気な姿に涙するハズが一体どうしたと言うんだ??何故かよりにもよって私の心を最も強く捉えたのはマクシミリエンヌのアペル前院長なのだぁぁぁ!!いやぁ凄い迫力の憎まれ役を見事に演じきって圧巻である。中世の魔法使いもかくやと思わしめる風貌に加えて鮮やかな台詞回し「懲罰房に入れなさい!」…ウットリ。イヤもう1人いたじゃないか。そう、極道少女ネル役のジネット・ルクレールだ!「密告」の脚の悪い娘役といい、「一見ワルに見えて意外とイイ奴」を演じさせたら天下一品だぁ~、又もウットリ。悲しいかな、このトシになると主役よりも寧ろシブい脇役にチェックがいっちゃうのよねんのねん♪ロジェ・ディシェーヌ扮する青年医師ギィはサイテー!でも観る者にこう思わせたら役者と監督の勝ちなんだな。役者の魅力を存分に引き出したモギー監督に8点進呈。余りに屈折した今の自分の嗜好を再認識させた罪深さに2点マイナスゥ!!8点(2003-12-01 03:18:18)(良:1票) 3. 告発 マーク・ロッコという監督は全然知らなかったんだが、個人的に御贔屓のケビン・ベーコンが出てるし、クリスチャン・スレーターや曲者ゲイリー・オールドマンまで共演しているとあって「面白そう」と何気なく観始めたら…!!かのアルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ実話ですと?マジ?そりゃ閉鎖にもなるわな。兎に角ヒドイ非道過ぎる囚人待遇!!ケビン・ベーコン魂の名演技に圧倒されてしまった。本来、主演は若き弁護士を演じるクリスチャン・スレーターだったハズだが、完全にケビンに喰われまくっていて影が薄いの何の。ただ…実話だとしたら何故アルカトラズへの再収監は防げなかったのか?不敵に「Welcome back!」とケビンを出迎える所長ゲイリー・オールドマンの憎々しさはもう鳥肌モノ。余りに救いの無いラストは、ケビンが刑務所閉鎖のスケープゴートにされた感が拭えず何ともやりきれない。本作以来、監督のマーク・ロッコは要チェック!!と思って気をつけてるんだけど、未だ新作は…無し。うーーーーん、一体どうしたんだろ?あ、取り敢えず8点。この重々しい後味の悪さは矢張り「王道」じゃないから…ネ。でも90年代では有数の力作であることは間違い無い。しかしオスカーに一切ノミネートされていなかったとは…(絶句)!!「ベイブ」とかより断然こっちだろう?オスカー選考基準は時々どうにも理解し難い。ケビンも何の賞も得ること無く終わりなんて…アンビリーバボー!!8点(2003-02-26 01:29:39) 4. 氷の微笑 イヤ股間見るような気力湧かないッス。あんな下らないシーンで話題を浚ったってぇ?もう…マイケル・ダグラス、とことん墜ちるとこまで墜ちたネ、あんた。シャロン・ストーンが本作で大胆ヌードとノーパン挑発でブレイクしたのもアンビリーバボー!!全っっっ然ナイスバディでもセクシー・ダイナマイツでもないジャン!!本人は結構自信満々に脱ぎまくってるんだが、こっちとしては「もうアンタの裸は満腹なんで頼むから勘弁してくれ~」てな感じ。何かその後も主演しまくってたけど、案の定てんでダメダメだし…。どなたも仰ってるけど、サスペンス映画でアノ結末は筋道も何も通ってないし、ショッキングにハッタリかまそうって意図が見え見えで白ける。バーホーベン監督も話題性とかじゃなく、キチンと内容で勝負して欲しいもんだ、全く。あ~ヤなもん見ちまったナァ…!!4点(2003-02-23 00:32:18) 5. 好奇心 如何にチャーリー”バード”パーカーのジャズを以てしても、このルイ・マルの近親相姦映画を支えるのは不可能だった。イヤも~う気色悪いったら!前半は結構ほのぼのしてるし、好感が持てるんだけどナァ。色々な意味で暫く立ち直れなかったヤな思い出に…5点!!5点(2003-02-11 00:34:10) 6. 荒野の1ドル銀貨 ジュリアーノ・ジェンマ、日本初お目見えのマカロニ・ウェスタン。彼の持ち味は何と言っても「身の軽さ」。トンボ切ったり、バク宙決めたりのアクションは同時期のイーストウッドやフランコ・ネロには無い魅力だった。コレも結構頑張って作っている方だが、いかんせん残酷さを売り物にしているので、余り馴染めない。まぁ、マカロニではマシな一作ではあるけど。6点(2003-01-25 12:19:40)
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